『会って、話すこと。』と人生が変わるシンプルな色の感じ方
誰かを好きになること
誰かを好きになると、
自分も好かれたいという欲が出てくる
でもうまくいかずに空回り。
私自身もそんな経験が非常に多い。
そもそも『誰かを好きになること』
これは私自身でその人の何処に惹かれているのであろうか。
私の場合は『生き方』である。
生き方としての考え方。行動。
言葉には、その人の『生き方』が透けてみえる。
文章の中にも、その人の『生き方』が透けてみえる。
会って話してみると、隠し切れない形で、その人の『生き方』がハッキリとみえる。
舞台でも映画でもドラマでも漫画でも『全員が注目する主となる場所では見えてこない』舞台なら主役の演者が演じている時の他の演者の動きや聴き方
映画やドラマならシーンとシーンを繋ぐ間と作品の表し方
漫画ならページ全体の使い方や背景の書き込みや情報の中
これらにその人の考え方や性格、物事への取り組みなどが見えてくる。
それらの『生き方』の確認は誰かを評する為に見ているのではなく
自分自身ならどうするか、自分自身を常に重ねていて考えながら見ている。
私は子供の頃から『私は何故、生まれてきたのだろうか』という『生き方』としての永遠の悩みと課題がある。この課題を考える為の人生である。
高校生の時、「倫理」という授業があり、私は『哲学』と出会った。
『私は何故、生まれてきたのだろうか』『生き方』と人生との向き合い方。
約2500年前のギリシャの人たちも同じテーマに悩んでいた。
日本でもきっと同じだったであろう。
私と同じように悩みながら、人生を生きていた人がきっといただろう。
そう考えると気持ちが楽になった。
『哲学』は私にとって『生き方』のヒントをくれる大切なものなのだ。
前置きが長くなってしまったが、
今回は田中泰延さんの2冊目の著書『会って、話すこと。』の感想を書きたい。
この本を紹介するならば、
自分のことはしゃべらない。
相手のことも聞き出さない。
人生が変わるシンプルな会話術
の本である。
本の魅力を確認して何回も読み返したが間違いない。
3行で説明できる。
そして、そのことはこの本の帯にも書いてある。
ほら、公式的に帯に書いてある。
だから間違いのない情報なのだ。
何事もエビデンスが非常に大事だ。
実際に書いてある3行で帯の紹介と説明をしても感想文にはならないので
もう少し、私自身の感想を書くと
1作目の『読みたいことを、書けばいい。』と同じ印象を強く受けた。
『会って、話すこと。』は会話術。
『読みたいことを、書けばいい。』は文章術。
だけど、書いてあることは非常に似ている。
なぜなら、著者が同じなのである。
そして本に記載してある軸となる部分には『哲学』が書いてある。
著者、田中泰延さんが大切にされている『生き方』が書いてあるように感じた。
私はその『生き方』に凄く共感をして、日々の参考になることがとても多い。
この本は1作品目と同様に私にとっての自己啓発本でもある。
そして私が凄く共感した『生き方』について
『会って、話すこと。』と『読みたいことを、書けばいい。』から紹介したい。
◆『読みたいことを、書けばいい。』第2章
だれに書くのか
そんなに届けたいですか?
マイケルj・ジャクソンに「マン・イン・ザ・ミラー」という名曲がある。
「世界を変えたい?いや、それならまず鏡の中の男、つまり自分を変えなきゃ何も始まらないだろ」と呼びかける歌である。
この章では、世の中にはびこる「だれかにメッセージを届けよう」というメッセージ自体が間違っていることを説明する。
あなたは、まったくだれからも褒められなかったとしても、朝出かけるとき、最低限、自分が気に入るように服を着るだろう。文章もそれでいいのだ。
(読みたいことを、書けばいい。P94、P95より抜粋)
◆『会って、話すこと。』第1章
なにを話すか
その1 相手はあなたに興味がない
その2 あなたも相手に興味はない
(会って、話すこと。P48 P52 タイトルより抜粋)
本当に恥ずかしい話なのだが、この感想文を何度も何度も公開しようか迷った。
自分の小さなプライドが、やっぱり評価を気にしてこの感想文の続きを書いたり
自分の中だけでわかるメモ程度で良いのではないかとも思った。
それでも『まったくだれからも褒められなかったとしても』私自身が最低限、気に入るような感想文が書けたのであれば、それで良いのではないかと思っている。
誰かからの評価を求めるために書くのではない。
あくまでも自分のために書くのである。
私自身に誰も興味がないことを、まずは受け入れることが非常に大事だ。
◆『読みたいことを、書けばいい。』第3章
どう書くのか
その1 つまらない人間とは「自分の内面を語る人」
(読みたいことを、書けばいい。P140 タイトルより抜粋)
◆『会って、話すこと。』第1章
なにを話すか
その3 わたしのことではなく、あなたのことでもなく、「外部のこと」を話そう
(会って、話すこと。P56 タイトルより抜粋)
先日、TOBICHI東京に田中泰延さんがいらっしゃるというので
会いたくなって、話したくなって、TOBICHI東京に行ってきてサインをいただいた。
大和田ラヂヲ展
2020年10月にこのイベントでお会いさせていただいて以来の約1年ぶりで、
この時の大爆笑した時の思い出が、凄く私には大切な楽しい思い出でそんなお話をした。大爆笑した時の思い出を話すことが、凄く楽しい時間だった。
実際の文章術や会話術にも具体的に提示している。
そしてその形は、ほとんど同じことである。
誰かに何かを伝える具体的な方法は、ほとんど同じだとわかる。
◆『読みたいことを、書けばいい。』第3章
どう書くのか
その8 「起承転結」でいい
起:実際の経験だという前置き
承:具体的になにがあったか
転:その意味はなにか。テーゼ化
結:感想と提言。ちょっとだけ
つまり、起承転結とは、
①発見
②帰納
③演繹
④詠嘆
というコード進行で記述されるのである。
(読みたいことを、書けばいい。P198、P199より抜粋)
◆『会って、話すこと。』第3章
どう話すか(めくるめく編)
その5 エトスなき会話は虚しい
会話でもこの形が重要になってくる。ものすごく単純化して会話例で書くと、
1「あのさ、○○っていう国が昨日、ミサイル実験をしたね」
ロゴス=事実に基づいた論理的な説明
2「わたしはそれを聞いてすごく怖いし、憤りを感じるんだよね」
パトス=それによって生じた強い思い
3「でも、平和のためには、対抗手段を講じるのではなくて、軍縮交渉をしたほうがいいとわたしは考える」
エトス=世界をどう捉えるか、未来への哲学を提示する
(会って、話すこと。P147、P148より抜粋)
◆序章とおわりに
『会って、話すこと。』を紹介にするにあたり
是非とも購入して読んで欲しいポイントを紹介すると私は
「序章」と「おわりに」
の2つを紹介したい。
私は最初に読んだ時にその想いに感動して泣いてしまった。
本では「序章」に何故その本を作ったのか
「おわりに」では読者にどんなことを期待するのか
が書いてあることが多い。
この本に書いてある、
田中泰延さんと今野良介さんのメッセージに凄く感動する。
2021年10月24日現在、
やっと世の中的にコロナが落ち着きだしてきている。
会って、話すことがやっと徐々にできはじめている。
やっぱり友人や知人に会って、話すことができる毎日は非常に楽しい。
2021年11月2日 田中泰延さん × 今野良介さん トークイベントも非常に楽しみだ
色が戻ってきた毎日の日常に『会って、話すこと。』は
人生のパレットにより綺麗に色をみせてくれる実用的なヒントが多く書いてあると私は思う。
感じる色は種類が多く、ハッキリ見えた方が、より幸せになれるような気がする。
知らんけど。