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俺は何でこれを映画館で観なかったんだ!「ゴジラxコング 新たなる帝国」

こんなにツッコミ甲斐があるなんて!!!

STORY:
怪獣と人類が共生していく中、未確認生物特務機関「モナーク」が異常なシグナルを察知する。やがてゴジラの「地上世界」とコングの「地下空洞」が交錯、ついに出現した未知なる脅威とゴジラ、コング、そして人類は対峙する。

公開当時から、レビューをちょいちょい読んでは観にいきゃよかったなぁって思ってたんですよ。レビューの内容を見ると、結構ぶっ飛んでるっぽかったんで。
今回出張の移動中に飛行機の中で観てみたんですけど、期待以上のぶっ飛び方でしたね。笑

色々やり過ぎなところが最高におもろい

まず、登場直後からコングが愛嬌のあるただのデカ猿になり下がってるのがグッド(褒めてる)。
いやまあそれで合ってるんですけど、欠伸したり虫歯に苦しんでたり、治してくれーと痛がったり。もう何かとかわいい。

そのあと、ミニコング(別名クソガキ)とのロードムービー的な展開も個人的には好き。
ちゃんと観れば観るほど、ミニ「北の国から」みたいな感じで笑えてくる。
コングたちが朗々と表情で演技してくる
のが、もう面白くて面白くて。笑
でも、CGの技術進化のおかげでセリフがなくても誰でも明瞭に感情が読み取れるのはすごいなーと思いました。

で、今回の悪役かつ最早実質主役とも言えるスカーコングさんも面白過ぎて。笑
とにかくコイツ、気が小さくてズル賢い。
こんなイカつい見た目でそんなキャラアリなのか?って思っちゃうぐらい。
食い方も汚いし、顔もブス。そして戦闘方法も卑怯。嫌われ要素を全部カバーしているのが素晴らしい(褒めてる)。

そして、アヘアヘ放射能吸収怪獣と化したゴジラの行動も何かおもろい。何してんだコイツは。
なんかもう、ゴジラさんは殆どのシーンで移動で街を壊しているか放射能を吸収してました。で、あとは寝る。出番はそれだけです。
これじゃ、「ゴジラxコング」っていうより「コングfeaturingゴジラ」
青山テルマの名曲「そばにいるね」のSoulJaぐらいの出方と思って頂ければ相違ないかと。

極め付けは、右手を怪我したコング用に元々右手を補強する装備が造られていた、という究極のご都合主義設定。笑
巨大なロボットアームカバーみたいなもので中に何にでも効く注射が入っている、というもう無茶苦茶な装備。
これでコングが負わされた凍傷が一瞬で治り、なんならパワーアップ。
そもそも、なんで右手用だけ造られてるんだよ!


拳で語り合う怪獣映画

これは前作から続く流れなんですけど、相変わらず怪獣たちがガンガン殴り合うという「機動武闘伝Gガンダム」みたいなストーリー。

出会い頭、言葉なく(当たり前だけど)いきなり殴り合い始めるゴジラとコング。前作で和解してなかったっけ…
というか、本当に君たち生態系の頂点ですか?

そこに仲裁に入ってくるモスラ姐さんとコングと繋がりのある少女。
女性と子どもの言うことは素直に聞くゴジラとコング。なんですかこれ?笑

その直後に訪れる、ネットで擦られまくってるゴジラ&コングの並走全力ダッシュ。

ボルトvsガトリンみたいな絵面

いよいよ激戦の始まりと言わんばかりに睨み合うゴジラ&コングとシーモ&スカーコング…と思いきや、ぶつからなくて拍子抜け。
もう、どこからツッコもう?ってなります。笑

こんな感じで死ぬほど引っかかりどころあるんですけど、飛行機の中で観た映画の中でダントツおもろかったです。笑

だってもうツッコんでたら映画終わったし、それぐらい時間経つの早かったし。
それはもう楽しんじゃったってことですよ。

結構メインっぽかった人が速攻で死んだり、登場人物間のやり取りが昔の洋画みたいな軽妙さだったり。
「金曜ロードショー」とか熱心に観てた頃の僕の童心を揺さぶってきました。

あと、唐突に最後に主人公と義理の娘が良いことを言い始めて泣きそうになってしまいました。笑
多分、前振りで散々ボケ倒されたのが逆に効果を発揮したんでしょうね。人間はギャップに弱いんです。

というわけで、個人的にはかなり楽しめたシリーズ4作目。
別にこの作品から観ても勢いで楽しめるので、興味がある方は是非。

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