「クリスマスキャロル」って、何か知ってる?〜90年代のクリスマスソングをもう一度〜
先日「全部だきしめて」のレビューを書いた通り、KinKi Kidsにハマっております。
今の季節に聴きたくなるのは、やっぱり「シンデレラ・クリスマス」ですよね。
キラキラなアレンジと浮遊感のあるサビのメロディがなんともクリスマスで、良い。
歌詞はタイトル通り童話「シンデレラ」に被せたものですけど、その日限りのクリスマスというイベントと日常と非日常、色んな意味がうまく集約されています。
90年代のクリスマスソング、やっぱ良いんですよね。
実は、マライヤ・キャリーの超有名曲「恋人たちのクリスマス」も94年発売だったりします。
多分、90年代に発売された曲の中で世界浸透度No.1のクリスマスソング。
これから先も、「ジングル・ベル」とかと同レベルで聴かれ続けていくと思います。
クリスマスらしい華やかなアレンジとポップで明るいメロディ、そこに乗っかる歌詞が
っていうひたむきなものなのがなんとも素敵。
どこの国でも理解されるシンプルなラブソングであることが、この曲の価値を高めているような気がします。
一方で、日本のクリスマスソングは悲恋モノが多いです。
日本では、寒さ=切なさみたいなところが強いんでしょうかね。
今回は2000年以降の楽曲なんで取り上げないですけど、back numberの「クリスマスソング」なんてその典型ですよね。
日本のクリスマスソング、しかも90年代といえば多くの人が思い浮かべるのが「クリスマスキャロルの頃には」。
ちなみに、皆さん「クリスマスキャロル」って何か分かります?
僕はアホなんでこの記事を書く時に初めて知ったんですけど、キャロルって讃美歌のことらしいんですよ。トリビアじゃない?
こんな僕がキリスト教の学校出身だなんて死んでも言えんな。
そして、ここでもう一つトリビア。
この曲、実はクリスマスキャロルが流れる頃までにお互いの関係をどうするかを考えるカップルの曲なんです。
つまり、実は冬に至るまでの過程を描いた曲なのでクリスマスの曲ではないんですよね。
え?どうでも良いって?僕もそう思ってましたよ。
クリスマス失恋ソングといえば、やっぱB'zの「いつかのメリークリスマス」も外せない。
実は、この曲「クリスマスキャロルの頃には」の約1ヶ月半後のリリース。クリスマスソングとしてはほぼ同期なんですよ。
まあ、もっともこっちはシングルではないんですけどね。
「クリスマスキャロルの頃には」は明るいメロディとアレンジに切ない歌詞が載ってるのが特徴的ですが、「いつかのメリークリスマス」はひたすらに内省的で過去を回顧する内容に終始。
クリスマス感あるベルの音も、こちらはなんだか切なく聴こえます。
まあ、このひたすらに暗い感じこそこの曲の真骨頂ですよね。
指輪とかネックレスじゃなく椅子買ってくぐらいですから、曲中に出てくるカップルは一緒に住んでるぐらいの距離感ですよね。それが別れちゃうんだから、そら回顧するわな。
クリスマスソングと括れるかは分かりませんけど、広瀬香美の2曲はこの季節を語るには外せませんよね。
2曲とも、稲垣潤一もB'zも吹っ飛ばしてしまいそうな底抜けの明るさで笑ってしまう。
まあ、片方はタイトル通り「ロマンスの神様」だし、もう片方も「絶好調」なんてワードからサビが始まりますからね。
けどまあ、この底抜けのハッピー感とか恋に生き恋に死ぬぐらいの勢いこそが広瀬香美だし、この2曲がずっと愛され続けている理由ですよね。
90年代のクリスマスソングって、明暗もぱっかり分かれててみんなテイストが違うから聴いてて楽しんですよね。
この機会に、もう一回聴いてみると新しい発見があって楽しいですよ。