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新世代お仕事ロマコメの佳作。「ヘイティング・ゲーム 〜恋とキャリアの必勝法〜」
今更ながら、10月の海外出張の移動中に観た映画をレビュー。
同じく飛行機内で観た「DUNE 砂の惑星」が重めだったので、軽い作品が観たくなり。ノリで試聴してみました。
この間「王様のブランチ」で紹介されてましたね。
STORY:
ルーシー・ハットンは出版社で社長の秘書として働いていた。心優しいルーシーは冷血な仕事の鬼にしか見えない同僚、ジョシュアのことを忌み嫌っており、「昇進争いで負けたら自分は奴の部下になってしまう。それだけは避けねば」と日々奮闘していた。ところが、エレベーター内でのとあるハプニングをきっかけに、ルーシーは自分がジョシュアに魅力を感じ始めているのではないかと疑い始める。果たして、ルーシーがジョシュアに対して抱く感情は単なる憎悪なのか、それとも恋愛感情に裏打ちされた憎悪なのか。
海外でめちゃくちゃヒットしたわけでもなさそうだし、JALの飛行機で視聴できたのが割と謎。
話的にはよくあるお仕事ラブコメなんですけど、結構面白かったです。
最初はお互いが嫌い合ってるけど、それは本当は気になっていることの裏返しで…というのは、ラブコメで死ぬほど使われたありきたりなシチュエーション。
それでも、その題材をあえて真正面から描くとここまで面白くできる。ベタの強さを垣間見ましたね。
ラブコメってくっつきそうでくっつかないっていう距離感が良いと思うんですけど。その辺の匙加減がうまかったですね。
途中モヤモヤする部分も結構ありますが、ラストの展開が綺麗なので「終わり良ければすべて良し」的にあんまり気にならない仕様になっています。
主人公二人の行動には時々ヤキモキしちゃいますが、最終的には二人のことを好きになれると思います。
やっぱラブコメはハッピーエンドですよ。
演出や出てくる小物もすごくかわいい。
スタイリストや美術さんが非常に良い仕事をしています。
主人公二人のデスク周りの雰囲気とかが好対照で、キャラクターの違いが表れている。
ラブコメって舞台が大体身近なところになるので、ビジュアルがすごく大事になってくると思います。
そのあたり、しっかりツボを抑えていましたね。
ストーリー的に多少の隙はありますが、仕事・恋愛・生き方をうまく描いた佳作。
気楽にラブコメを観たい方にはオススメです。