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夢を近くに感じることが、夢への近道

20代までの僕は、あまりスポーツと縁がない生活をしていた。
小学校1年生から6年生まで水泳をやっていたけど、スポーツ歴と言えばせいぜいそれぐらい。

昔から、SASUKEが大好きだった。
でも、憧れがあっても自分が挑戦できるようなものだとは思っていなくて。
なるべく、違うことに興味を持つように意識して生きてきた。

一時期は、ドラマや映画をつくる人になるという違う夢を持った。
でも、その夢も叶うことはなくて。
しばらくは、普通のサラリーマンとして真面目に仕事に打ち込むだけの日々だった。

30歳になった僕が、再びSASUKEに対して情熱を持つことになったきっかけはすごく些細なこと。

『お兄ちゃん凄いね。SASUKEとか目指してるの?』

近所の公園で筋トレしている時、そう声をかけてくれたおじさんの一言。
それが、今の僕の夢のはじまりだった。

確かに、自分でも思った以上に懸垂ができる。
多分、同年代の人よりは動ける。
今なら、もしかしたらちょっとはできるかもしれない。

そう思って、関東近郊でSASUKEが体験できそうな施設を探した。
ひとしきり行ってみて、自分の実力がいかに未熟なものか理解した。

難度の高い室内アスレチックは、本当に難しい。
通しでクリアはできるようなものはほとんどなかった。

それが、すごく悔しくて。
僕は、ある施設に定期的に通うようになった。

通うようになると、スタッフさんも熱心にやり方を教えてくれる。
同じような趣味を持つ人たちの繋がりも増える。
そんな人たちからアドバイスをもらう内に、僕はいつの間にか高難度のアスレチックもクリアを目指せるレベルに成長していた。

「今度アスレチックの大会があるんですけど、出てみませんか」

そう声をかけられたことで、同じ夢を追う仲間たちに出会うことができた。

彼らは、本当にすごくて。
実力はもちろん、夢を現実にしようとする行動力が凄まじい。

彼らの近くにいるうちに、僕も影響を色濃く受けるようになる。
トレーニング量は増えるし、行動力もついてくる。
普通では行かないような地方での合同トレーニングにも参加するようになる。

同じ夢を見る人たちの側にいると、その夢がどんどん現実的なものに見えてくる。
側にいる彼らがやろうとしていることなら、僕にもできるんじゃないか。
そんな気がしてくるのだ。

実際、実力もついた。
最初はクリアできなかったアスレチックも、今やクリアは確実。
早いタイムを狙うレベルになってきている。

僕は今、人生で最も夢を叶える可能性が高い位置にいると思う。
それは、同じ夢を見る仲間の近くに身を置いて、これまでよりも夢を身近に感じることができるからに他ならないのだ。

多分、夢を叶えることへの一番の近道は「夢を近くに感じること」なんだと思う。

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