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悪くないんだけど、ラストの打ち切り感は酷い。ドラマ「未来への10カウント」
最近、リアタイで完走できなかったドラマをNetflixで観ることにハマりつつある。
今回全話視聴したのは、2022年に制作された木村拓哉主演ドラマ「未来への10カウント」。
僕の大好きなB'zが主題歌を歌っていることもあって、リアルタイムでも5話ぐらいまでは観てたんですが。なんとなく観なくなっちゃいました。
改めて1話から見返すと、出来自体は中々良いのかなと。
キムタクが演じる桐沢祥吾は、陰鬱とした空気を纏ったアラフィフの元天才ボクサー。
ここまで生気がない役は初めてだったと思うんですが、彼自身の持つ生来のスター気質が程よく作用して、暗い役でも陰鬱になり過ぎず。
目に光はないけど、ギリギリ闇堕ちしてないぐらいの丁度良いキャラクター造形でした。
今回はコーチ役ということで、若手を引き立たせるための一歩引いた立ち位置なのも悪くない。
高校生たちを演じた若手俳優陣も、それぞれ良い一面を見せていました。
キンプリの高橋海斗くんはやっぱ器用ですね。
しかしながら、途中で引退して一気に出番が減るのは…どうもスケジュールの都合としか思えなかった。笑
ちなみに、このドラマのタイトルロゴは彼が書いたものらしいですね。
生意気な村上虹郎くんや気の強そうな山田杏奈ちゃん、ちょっと気弱だけど努力家の佐久本宝くん、キャストがみんなハマっている。
ヒロインの満島ひかりは天真爛漫で魅力的。
というか、彼女が演じている折原葵は本作の光の象徴というか。彼女のキャラ設定とテンポの良い演技が、作品全体を明るく照らしている感じがしました。
桐沢がボクシング部のコーチとなり、部を立て直しながら自分自身も蘇っていくというストーリーは、老若男女問わず受けそうなコンセプトで良いですね。
折原先生とのラブストーリーも良い塩梅で、中々楽しめました。
しかしながら、傑作というには何か一歩足りない。
なんでしょう。キムタクがちょっと引いている分、視聴者がキムタクドラマに期待する外連味がちょっと薄めというか。遠慮なく言うとパンチ不足なんですよね。
で、このパンチ不足の印象を更に決定づけたのが最終回。
多分、思ったより数字が伸びなかったので早めにドラマ自体を切ったんでしょうけど…最終回の大事な試合シーンがほぼダイジェストだったのは頂けないなぁ。
打ち切りだとしてもやり方が良くないんですが、予定通りでこれだとしたらもっとヤバいというね。
最後がもうちょっとピリッと終わっていればわりと高評価でしたが。締め方が少し残念ですね。