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“理想の女の子”を貫く強さに感動。Netflix「オフライン ラブ」感想

周りの誰よりも早く恋リアを観る34歳、男。

といというわけで、Netflixの「オフライン ラブ」にまんまとハマっております。

Netflixが恋リアを配信する度に、『今回はそんかに面白くなさそうだから観ないぞ!』って逆張りするんですけど。
家でご飯食べる時とか、ちょっと暇な時に『1話だけ試しに…』とか思って手を出すと結局ハマっちゃうんですよね。多分、Netflixは僕みたいな人間を食い物にして莫大な利益を得ています。

まあ、そんな与太話は置いておいて。
この「オフライン ラブ」、中々面白いです。

デジタルデバイスを封印した男女が、異国の地で本当の恋を探す。
ここだけ聞いたらありがちな感じで、超つまんなそうじゃないですか?笑

しかしながら、デジタルデバイスを封印するということで良い感じにすれ違いが生まれるんですよ。

もはや、デジタルデバイスってTVショーに欠かせないものになってしまって。
ドラマでも恋リアでも、みんなスマホを使ってやり取りしますよね。
だからこそ、感情のすれ違いみたいなものが生まれにくくなってきたと思うんですよ。

80〜90年代のトレンディドラマって会いたいけど会えない、そんな切なさが命、みたいなところがあって。
約束した時間と場所にやむを得ない事情で行けなくなった男、それを待ち続ける女、みたいな。思い出してみれば、あれが良かったんですよね。

Netflixオリジナルシリーズの大ヒットドラマ「ストレンジャー・シングス」も、すれ違いの面白さを出すために舞台を80年代に設定したという話があったりします。

これが、「オフライン ラブ」でも実に良い感じに作用しています。
会いたい人に時間や場所を伝える時間は手紙か、直接会うためにその人を探すしかない。
会えない時間、待つ時間が愛を育てるわけですよ。郷ひろみの歌詞みたいですね…分かんねえかこれ。

デジタルデバイスが常に手元にあるって、今考えたら凄いことなんですよね。
相手が1時間約束に遅れても、正直スマホとイヤホンあったら余裕ですよ。
でも、これが手元になかったら。多分、1時間も永遠のように長く感じるかも。
相手を待ったり、思いやることの重みがデジタルデバイスを封じることで変わってくるんですよね。

出演者はみんな魅力的なんですけど、僕はミミちゃんが大好きです。

最初は、いかにもかわい子ぶってて苦手なタイプだなーと思ったんですよ。

でも、後半になって印象が一点。
どんな場面でも”理想の女の子”であることを貫いて、『自分が楽しまなきゃ相手は絶対楽しめないよねー』と宣う彼女の意志の強さがめちゃくちゃ素敵だなと。
14歳も歳下、しかも性別も違うんですけどこんな風に一本軸を持って生きる人になりたいなと思わされました。あっぱれです、ほんと。

彼女をはじめとして、出演している人への好感度は全体的に高いですね。みんなネチネチしてなくて良いです。

約一名すぐ落ち込む最年長男子がいましたが、ダメだよそれはと思いつつめちゃくちゃ共感できる自分もいたりして。観てて辛くなっちゃいましたね。
ミミがあまりに完璧であるが故に、年上なのに諭されていることが更に情けなくなってきて、という気持ちが痛い程分かりました。
女子からしたら引く部分もあるかもしれないですけど、僕は人間臭くてすごく好きだな。

舞台となったニースという場所もすごく素敵でした。
あんまり海外好きじゃないんですけど、こんなに綺麗で観光するところがいっぱいあるなら行ってみたいですね。

実は、まだ最終話まで観てないんですが。
これと「ホットスポット」を平日の帰宅後に観るのが密かな楽しみになっています。笑

観終わったら何観ようかなー。
楽しみがなくなるのって寂しいですよね。

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