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正面から殴り込んでくる脳筋クリスマス映画。「レッド・ワン」感想

はっきり言っちゃいます。
今年観た映画で一番面白かったです。笑

新世代脳筋クリスマスムービー、爆誕

クリスマス映画って、やっぱ恋愛とのとかファミリーものが多いと思うんですよ。
例えば、名作「ラブ・アクチュアリー」とか。
知名度No.1なのは、「ホーム・アローン」とかですよね。

けど、この作品はもうめちゃくちゃ脳筋。
なんなら、出てくるサンタまでマッチョ。

史上初、バーベルを上げるサンタ

こういう脳筋クリスマス映画、昔でいうとシュワちゃんの「ジングル・オール・ザ・ウェイ」っていう作品があったんですけども。

これも中々オモロい作品だったんですけど、こういうノリをもっと壮大にして2024年の技術でやったらどうなるか、っていう。それがまさに今回の「レッド・ワン」っていう作品なんですよね。


映画とクリスマスなんて、楽しけりゃ楽しい程良い

エンタメの基本って、やっぱ『楽しい』ことだと思うんですよ。
もちろんテーマ性のある作品にも素晴らしいものはたくさんありますけど、やっぱ映画って娯楽であって。
観ている人をこれでもか、っていうぐらい楽しませる作品が最高だと思うんですよね。

映画と同じぐらい、クリスマスも楽しけりゃ楽しい程良い。
山下達郎とかback number聴いてしんみりするのなんてリアルの生活だけで充分

フィクションの中では楽しくてハチャメチャなクリスマスを満喫したい訳です。
この「レッド・ワン」という作品は、十分過ぎる程にそういう期待に答えてくれます。


ガバガバ設定にアホほど金をかけれる、という強さ

まず、主演が稀代のアクションスターであるドウェイン・ジョンソンと元キャプテン・アメリカのクリス・エヴァンス。
この時点でバカやってくれるのはほぼ確定です。

ストーリーはサンタが攫われてしまうというごくシンプルなものなんですけど、設定とゴージャスな映像でそこにうまく色付けをしています。

まず、サンタが本当に存在して一日で世界中の子供達にプレゼントを配らなきゃいけない、という世界観が絶妙。
そして、このウソ臭いけど信じたくなっちゃう設定に絶対な説得力を持たせる映像技術がスゴいんです。
ハリウッドの絶対的なバジェットというか、アホな描写にバカほど金をかけれる強みを感じましたね。

「じゃあこの世界の親は何やってんだよ!」とか「絶対どこかでサンタの存在バレるだろ」とか、そういうツッコミが映像観てるうちにどうでも良くなってくるんですよ。笑
サンタの住む場所のディティールとかバカデカいトナカイとかツッコんでるうちに笑えてくるし、途中から「はえーこの映像スゴい…」ってなっちゃう。

冷静に観たら普通の人間のはずのクリス・エヴァンスが明らかに強過ぎるし、どうやったらそうなんねん!みたいなシーンも結構あるんですよ。
でももう、アクションすごいしストーリー展開早いしなんか楽しいから勢いで押し切られちゃうんですよね。
やっぱ、最高のアホムービーに必要なのは説得力じゃなくて勢いなんでしょうね。


最後ホロッとさせてくるのが、ムカつくけど良いんだよね

もう後半の後半までアホ展開ばっかりなんですけど、最後なんかちゃっとウルっとくるのマジでズルいと思うんですよ。
最後ちょっとグッときちゃって、すげえムカつきましたもん。『俺、こんなアホ映画に泣かされるの?』って。笑

この映画、クリスマスにまつわる大事件を通して主人公二人の成長を描いているんですよね。
しかも、それぞれが持ってる悩みが『仕事のやり甲斐』とか『子どもとの関係』とかで、意外と身近な感じ。
それが、このぶっ飛んだ作品に足を付けて地面にくっつけてさせてるんですよ。で、終盤で一気に泣かせてくる。バランスがうまいだんよなぁ。

ラスト、世界中の子供達にプレゼント配っていくところで『サンタかっけぇ…』ってなるし、めちゃくちゃ身体鍛えていることにも合点がいっちゃうのも良いです。

なんか、すごい豪華キャストとCGのスゴさのせいで麻痺しちゃうけど内容的には「金曜ロードショー」とかで乱発されそうな感じが日本人にすげえ刺さると思うんですよ。笑

なんかちょっとまとまりないですけど、超オススメの作品です。
どうしてもクリスマスの日にレビューを上げたかった。
年末年始、お時間があってアクション映画が苦手じゃない方は是非ご覧になってください。

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