【短編小説風】3人寄ればいつまでも
2016年の春。
26歳の僕は猛烈に体調を崩していた。
よりにもよって、友達の結婚式の前々日に。
結婚式が行われるのは熊本県。
仕事が終わったら、僕は飛行機で東京から熊本に向かう予定だった。
しかし、このままでは空港どころか最寄り駅までたどり着ける自信もない。
仕事を終えた僕はなんとか近くの病院に向かった。
受付を済ませ、検温すると”38.8”の文字。
数字を見た瞬間、自分の体が更に重くなるのを感じた。
診察室に入った瞬間、僕は医者に懇願した。
「死んでもいいんで、