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豆腐団子を作ったはずなのに
びっくりするくらい、料理失敗した。
フライパンを見つめながら、数十秒間動けなかったくらいに。
***
作ろうとしていたのは、ツナ・豆腐・ぶなしめじを使った団子。
本来のきのこ枠はエノキなのだが、セールで買っていたぶなしめじが4個あったためそれで代用した。
ちなみに、このレシピを利用するのは初めてである。なあに、エノキと同じく細かくすれば問題ないはずだ。少しきのこの風味が強くなるだけさ。
このレシピのいいところは、包丁を使わなくてもなんとかなるという点。
近年、キッチンバサミを様々なカットに使うのが流行っている。
つい最近まで、「そうは言ってもキッチンバサミは洗わないといけないし、包丁よりもそんな楽になる?」と思っていたのだが、実際にやってみてわかった。
どうやら、まな板が不要になるだけで料理へのハードルがグンと下がるらしい。まな板も肉を切らなければサッと洗うだけでいいのだが、それでも物理的にも気持ち的にも身軽さが違う。
ただ、ぶなしめじを細かくするなら包丁のほうが疲れないし、結局ラクかもしれない。いや、握力の訓練にもなるから一石二鳥かしら(高校時代、利き手でも20くらいだった気がする。いわんや現在をや)。
***
そんなこんなですべてをボウルに入れて混ぜ、スプーンですくってフライパンへGO。
レシピでは、揚げ焼きすることになっている。
しかし、以前豆腐ハンバーグ的なのを作ったときにうまくひっくり返せなくてぐちゃぐちゃになった苦い記憶から、今回はだし汁に投入して静かに固める作戦に変更。これなら動かす工程が消えるし、うまくいくはず。
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写真だとわかりにくいが、団子に入れた片栗粉が溶けだし、だし汁に粘度が発生。
その結果、ぶくぶくと大きな泡が絶えず生み出され、地獄かな?と呟いてしまう状況になっていた。
さらなる異変に気付いたのは、硬さを確かめるため菜箸でつついてみたとき。
固まる?なにそれ?と言わんばかりに、一瞬で形が崩れた。え、え、何が起きている?
どうやら、片栗粉が少なかったらしい。
これまた以前作った豆腐団子の失敗から、もっっっちもっっっっっちの片栗粉団子にならないよう控えめにしてしまっていた。
0か100にしかできない私の性格は料理にも現れるようで(そうなの?)、今度は触れると壊れてしまう繊細の究極体が完成したのである。いや、これは完成と言えるのか……?
※以下、見栄え0のものが出てきます。
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数十秒フライパンを見つめた結果、ひと思いに全部混ぜました。いいえ、私は最初からツナ豆腐あんを作ろうとした女……。
ほら、甘味以外食べるモチベーションがないときも、これならスルッと栄養を摂れるからね。
最初に団子状にした理由?それはまあ、私って肉団子好きだからさ?(それなら最初から肉団子作れよ)
味は問題なく美味しいし、口当たりも"とろっ"とした中にぶなしめじの食感があっていい感じ。
むしろ結構当たりまである。翌日は冷えた状態で食べてみたが、夏バテにも食べられそうな感じだった。怪我の功名って、こういうこと?
……はい。それはそれとして、次はレシピ通り作らせていただきます。
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