甘いだけでいいのかなって
私はシロップだけが入ったラテに、ずっと気後れのようなものを感じている。
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スタバではフラペチーノが気になりつつもラテを頼むことが多い。
しかし「ラテ」と一口に言っても内容はさまざまで、王道のコーヒーベースをはじめ紅茶や抹茶などのティーベース、さらにはフレーバーシロップのみのこともある。
私が安心して飲めるのはティーベースとシロップタイプ。しかしシロップオンリーは注文にほんの少しの勢いが必要になるのだ。難儀よのう。
そもそもラテとはフランス語の「latte」であり、すなわち「牛乳」の意。
つまり牛乳さえ入っていればいいはずなので、ココアもラテだし、シロップのみでも立派なラテである。
そんな幅広いラテの世界において、私は以下のようなカテゴリー分けをしている。
コーヒーが入っているもの
お茶類が入っているもの
スパイスが入っているもの
ココアが入っているもの
シロップのみ
このなかで毎回ちょっとした葛藤が生まれるのは、シロップだけで味付けをしたラテ。たぶん「(栄養価的に)糖分が追加されただけなんだよなあ」と思ってしまうからなのだと思う。
他のものに関してはカフェインだったりポリフェノールだったり、何かしら健康的な側面を持つものが付与されている。
たとえそれが微々たるものであっても、0と0.1では全然違う。0.1でも存在しているのなら、その栄養価を摂取するためという免罪符になり得るのだ。
しかしシロップのみの場合はそれが成立しにくい。
もちろん脳を酷使して糖分が必要なときは非常に役立つ。心がざわついて落ち着かないときも、甘くて温かいものをゆっくり飲んで寝てしまえばいい。私も時々ホットミルクに砂糖を入れて飲む。少なすぎてあんまり変わらないけども。
しかしカフェ等で注文するときに関しては、ほんのりと迷いが生じる。元気だろうと、そしていくら疲れていようとも。
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その一方、好みだけで言うと、甘いだけの牛乳はかなり好き。大好き(大事なことなので2回言いました)。
それに、かぼちゃや桜などの柔らかいフレーバーの場合、コーヒーが入るとその香りに負けてしまって何を飲んでいるのかわからなくなる。だからそういった素材を楽しむ系の場合はフレーバーと牛乳以外何もいらない。苦味で引き締めようとしなくていいから!という気持ちになる。
昨秋に出たパンプキンスパイスラテはエスプレッソショットを抜いてもらったし、SAKURAシリーズ第1弾のさくらラテはデフォでコーヒーなしなのを知って「よし!」と思った。そうだよ、そういうのでいいんだよ……。
さくらのおしとやかな風味と牛乳&ホイップのまろやかさが相まって、ほっこりとするお味だった。
さくらシリーズの歴代ラテを見てみたところ、毎年牛乳+桜要素のみという安心設計の模様。今後もその路線を進んでほしい。
……でも、昨年母と飲みに行ったとき、母のはコーヒーが入っていたような。
と思っていた時分、ちょうどスタバからSAKURAシリーズ第二段の報が届いたのだった。
(今日から発売されましたね)
こーれはコーヒーが入ってますね? 抹茶フラペチーノも一応渋み要素があるとも言えるし、前半と後半で雰囲気を変えているわけだ。
ラテは前半に楽しませてもらったことだし、さくらラテが品切れていたら抹茶フラペチーノにしてみるのもいいかもしれない。シロップラテよりも勢いは必要になるけれど。