ほどほどにするほど

空が青い、あまりにも青い。台風ファミリー（一家）とはまた違うのかもしれないが、空が青すぎると、綺麗を通り越して不気味に感じる。明るいはずなのにむしろこの世が終わるように、死を覚悟している。

なんでもほどほどがいい。

昔の話だが、ある時ジョギングをしようと急に思い立った私は、やろうと決めたその日にいきなり15km走っていた。慣れない運動を120%フルスロットルでやったものだから、走っている最中はハイになって（俺は風…）とあの頃の高橋尚子ばりのランを見せていたが、帰宅後即酸欠で顔が真っ白になり、死を覚悟した。
私が切ろうとしていたゴールテープは三途の川だったのだ（うまい）。

洗濯にはジェルボールを使っている。一人暮らしゆえに、時間のあるときに洗濯をするしか選択肢（うまい）がないので、その都度衣服の量は違うのだが、多くても少なくてもジェルボール1個を投入いうことには、あまり納得していない。
柔軟剤は水分量によって調整しているのに…とよくわからない疑問を浮かべた私は、思い切って柔軟剤をドバドバ入れてみた。衣服を香水に一晩漬けたかのような、周囲への配慮が一切ない香害（こうがい）を振りまく結果になってしまった。職場で干されるほど害を与えてしまったことに気が付き、私は死を覚悟した。
干されたのは洗濯ものではなく私だったのだ（うまい）。

依然としてのど飴を舐めまくっているのだが、費用がやばい。なまじ腹も膨れるので食事を摂らない日も出てしまい、余計に身体を壊しそうだ。アラサーの身体の弱さを舐めすぎていた。飴より舐めていた（うまい）。

うまいこと言うのは好きだが、言いすぎると鼻につくことがわかった。

やっぱりほどほどがいい。