トウガラシはどこで花開いたか
CoCo壱番屋の仕組みって面白いですよね。辛さの増減が出来て、何も言わなければ中辛相当。1辛にすれば辛口に。そこから10辛まで辛み成分を調整できるわけです。分かりやすく言えば、5辛は辛口の5倍分の辛み成分が入っているわけです。
カレーはこうやって激しく辛みを追い求める分野ですが、マイルドに攻める料理もたくさんあります。例えば牛丼。吉野家に行けば、特性七味唐辛子が置いてあって、パパパってかけてしまいます。
今では日常使いするようになった唐辛子。私たちが楽しんでいるのが「辛さ」ではなく「痛さ」だと言うのが、「世界史を大きく動かした植物」だ。
そして「私たちの体は痛みの元となるトウガラシを早く消化・分解しようと胃腸を活発化させる。トウガラシを食べると食欲が増進するのは、そのためなのである」としている。となるとダイエット中には食べない方が良さそうだ。
トウガラシは熟すと赤くなるのであって、それまでは緑色だ。この熟すと赤色になるのは植物一般の生存戦略だが、甘くなるのでは無く辛くなるのが特徴となっている。辛さを感じる哺乳類は忌避するが、感じない鳥類にターゲットを絞ったのだと。
真っ赤になったパプリカには甘みがあるが、ピーマンには無い。そこにあるのは苦み。ピーマンは元々、苦みを野菜と理解できれば、子どもに無理やり食べさせることも無くなるだろう。ビールの美味しさを理解するのも、少し大人になってからなのだから。
江戸時代には内藤新宿と言われていた都心の新宿。ここはトウガラシの一大生産地だったとのこと。そして内藤新宿が甲州街道に位置していて、江戸に運ばれてきたソバと出会ったことで、ソバの薬味にトウガラシが使われるようになったのだと。
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