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育児に関すること

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夏日の運動会

夏日の運動会

今日は急に夏日になったベルリン。日中は30℃を超える暑さとなった。そんな中、珍しく娘が日本語補習校の運動会に行きたい、と言い出したのでお弁当持参で出かけることにした。普段ならサッカーの遠征試合で息子と市内に出かけることがほとんどなので娘とふたりで出かけるのは新鮮だった。

「土曜日にママとどっか行くのは久しぶりやな」

娘もこんなことを言いながらふたりでSバーンに乗ってベルリンの西側にあるサッカー

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突発的な症状

突発的な症状

「ママ、なんか耳も痛いし目もおかしくなってる」

昨晩、息子がそんなことを言いながら目を見せてきた。確かに目が充血している上、少し腫れているようだし耳も心なしか赤い。風邪からくる中耳炎なんだろうとは思ったが片耳が少し聞こえにくい、というので念のために小児科へ連れて行くことにした。

近所の行きつけの小児科は完全予約制で待ち時間ゼロ。メールで症状を簡単にまとめ、直近で予約が取れるかどうか打診する。翌

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氾濫するゴミ情報

氾濫するゴミ情報

娘が日本語の補習校へ行く前にあわてて宿題をやっているらしく、漢字の読み方を尋ねてきた。

「短文」という漢字が読めなかったらしい。ネットで調べるにしても、漢字の場合はそもそも読み方がわからなければ調べようがない。短い文章のことを短文と言うが、音訓で読み方も変化するのだから漢字というものは本当に奥が深い。だからなおさら学習者にとってはハードルが高くなるのだろう。

短文に長文。それぞれ短い文章、長い

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交換留学生と放任主義

交換留学生と放任主義

昨日、動きすぎたせいなのか今日はほとんど動けていない。毎日動き続けるというのもなかなか大変なことなんだろう。とにかく体の節々が筋肉痛でだるいせいなのか、最近休みの日は延々にベッドでゴロゴロしてしまう。

今朝も10時にようやく起き上がる気になった。そこからぼーっとしながらコーヒーを飲んだり、ツイッターを見たりしているうちにあっという間にお昼の時間に。息子は相方の車で朝からサッカーの遠征試合に出かけ

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ギムナジウムの願書提出

ギムナジウムの願書提出

我が家の心配性だけれど、積極的にはなんら対策を立てない息子。昨晩「明日、おねえちゃんの学校に紙を渡しに行くなー」と言ったら、今日帰ってきてこんなことを言った。

「同じクラスで点がいい女の子たちが3人も、いっしょのとこに行きたいって言ってた」

そうなのか。自分より点がいい子たちが3人も!どうやら息子の中でむくむくと不安が芽生えたらしい。「通知表の日」も帰ってくるなり、部屋に閉じこもってなかなか出

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これからの世代

これからの世代

今朝は娘の交換留学先の提携校が企画したオンラインでの交流会があった。案の定、娘はいつものように自分では起きて来ないので「そろそろ起きたらー」と45分前くらいに声をかける。土曜日は予定がなければ大体、昼前まで寝ているというかゴロゴロしているのが通常モードなのだ。

少し余裕を持って、とかいう考えはできない人なのでなんでもギリギリになる。1分前にログインできないと騒ぐので、イラッとしてしまった。こうい

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通知表の日

通知表の日

今日は通知表の日(Zeugnistag)と呼ばれる節目の日。ベルリンでは小学校を4年生ではなく、日本と同様6年生で卒業する子が多い。州ごとに教育指針が異なるため、ドイツの他州では4年生で小学校を終える子どもも多いのだ。小学校を卒業するのは今年の夏休み前だが、「通知表の日」というのは小学校6年生は次の進学先を左右する成績表(5年生後期と6年生前期の平均点で決まる)をもらって早めに帰ってくるという日に

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疲れたときは和食がいい

疲れたときは和食がいい

子どものとき、大阪に住んでいたおばあちゃんのところに遊びに行くのが大好きだった。お昼には必ずと言っていいほど中華そばかうどんを作ってくれて、夕飯にはそれはそれは味の染みたおでんやこんにゃくの煮物を出してくれた。

「まりちゃん、これ好きやもんなぁ。いっぱい食べ!」

ほかほか湯気のたつ大根やこんにゃく。そして最高のうどん。子どもの頃に食べた味、というのは身体に染み込んでいるのだろう。疲れているとき

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選手とマネージャーの関係

選手とマネージャーの関係

気温が低過ぎたり、雨やら雪が積もったりしてなかなか外へ走りに出ることができずにいた。

週末はソリ滑りができたり、池の氷が凍結するくらい寒くて雪も積もっていたのが今週始めから急に気温が上がり、ようやく走れる状態に戻った。

あまり体調は優れないが、敢えて外に出て走ってみる。これが意外と効果があったりもするからだ。また日にちが空いたせいで3キロ走るだけで精一杯。それでも3キロ走れたのだからヨシとしよ

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思考が停止しがちな日曜日

思考が停止しがちな日曜日

やーっと今日はゆっくり眠れた。ただ、ゆっくりしすぎて息子に起こされた。「ママ、もう10時半やで」

どうやら久しぶりにゼルダがしたかったらしい。コーヒーをいれ、ミルクバターパンを切ってトースターで焼く。スーパーのパンコーナーで見つけたミルクバターパンはほんのり甘くて最近のお気に入りだ。それにバターとジャムを塗って食べたり、あえて胡椒味のする山羊のチーズを合わせたりもする。ドイツに住んでいるのにここ

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12歳の誕生日

12歳の誕生日

生まれた瞬間から長女とは似ても似つかず、何かと難しく手のかかった長男も今日で12歳になる。よくここまで無事に生き延びてくれたし、大きくなったもんだ。今年は小学校も夏で卒業し、秋からは別の学校へ進学するタイミング。大袈裟に言えば人生の節目に当たる大事な時期だ。

クリスマスやら誕生日などイベントが大好きな息子は、11月末くらいからずっとテンションが高い。いつもふざけ倒しているのでもはやテンションが高

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「安住の地」なんてあるのか

「安住の地」なんてあるのか

 『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』という連絡短編集からの抜粋だ。「溺れるスイミー」というタイトルの短編を読んでいてハッとさせられた。放浪癖、とまではいかないが、私もどちらかといえば常に「ここではないどこか」に安住の地を求めて彷徨うタイプだからだ。それが彼女のいう「楽な場所」なんだろう。要は自分の現状にとことん向き合うこと、今いる「ここ」と対峙するのを恐れている、とも言えるわけだ。

ずっと同じと

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赤いリンゴのぼうし

赤いリンゴのぼうし

娘が日本語の補習校で書いたという詩を読んでくれた。
始まりはこうだ。

日本に帰ったときにコムサで見つけて一目惚れした赤ちゃん用の帽子。赤いリンゴに見立てられた帽子をかぶった写真を娘に見せたことがある。
「かわいいな、このぼうし。絶対捨てたらあかんで。」
その小さな赤いぼうしをかぶった赤ちゃんの写真を見ながら娘はそんなことを言った。

それを詩の題材に選ぶ日が来るとはなぁ。かわいい帽子をかぶって笑

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寝坊した娘と悪天候

寝坊した娘と悪天候

木曜日の朝。娘は普段、9時に出発すれば間に合う日なので8時過ぎに起こす。しかし、一目でわかるくらい顔を蒼白にして起きてきたではないか。

何事!?

どうしたのか、と恐る恐る尋ねると今日はクラス全員で映画鑑賞のあと、クリスマスマーケットに行くんだとか。確かに昨日、そんなことをチラッと言ってたよな。

で、何時集合なの?

8時15分。

どう頑張っても間に合わない時間だが、まだ相方が出発していない

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