
絵の価値。自分の価値。お金の価値。~はじめての公募展で購入者が現れた~
絵が、売れた。
え、誰?どちら様が…?
もしかして、たっくんかな?小学校からずっと想い寄せてくれてた、あのたっくん?26歳の大失恋後に「運命の相手って、やっぱりたっくんだったのかも…?」と思ったときにはもう結婚が決まってた、あのたっくんかな?
とにかくビックリした。
お金が欲しかったわけじゃない。
でもお金が欲しくないわけではなく。
いや欲しい、欲しいよ。めっちゃ欲しいよ。
でもお金のために描いていたわけではない。
でも値段を付けたのは自分ですよ。だからちゃっかり市場価値的な意識はあったわけで。
でも値段を付けることに慣れてなくて強気すぎるかな?とか、うーむと困ったりして…。
本当に慣れていないことにチャレンジしたもんだなぁ。
画材を使って絵を描くこと。額装すること。展示すること。値段を付けること。
どれも慣れない。
でも特に値段を付けることには、一向に慣れない。退職した職場からイラストの仕事頼まれたときも、自分で値段を付けられなかった。
言い値でやります!!!!と言ったもんです。
これはもう、自分に自信がないから。この状態ってのはあまりよろしくないと、もうずぅっと思っている。プライドはあるくせに自信がないって感じ。これが日々起こるこじらせの出来事の根源な気がしている。
だって、こ、これで1万?!と思われてしまったら……。
そう思う人は買わなければいい、ということくらい分かっている。1万円でも欲しい、1万円以上の価値を感じる人が購入すればいいだけの話なんだよ。そうなんだよ、理屈では分かっているの。分かってはいるんだけど…、まだね、そうね…慣れないの。
ー 絵のお迎えが決まりました ー
それを聞いたとき、「うれしい!」の次には「え、3500円で?私の絵が、売れた!?」とビックリしました。
なんで、どうして。誰が、どんな目的でどんな理由で買ってくれたのか、正直めちゃくちゃに気になってます。
「もしかして… お母さん?お父さん?」とか一瞬膨らむ妄想。いやネットで販売してるから、まずもってあのメンツはスキル的に無理よ。メルカリもヘルパーさん頼みだったじゃないか。
パン屋さんだったりするのかな。ってリアルに考えてみたり。
「え、ぶっちゃけ5000円だったら買いました?」とか聞いちゃいたいくらい、なんかもう野暮な女なんです。とほほ。そんな下品な想像をするほど、自信のない私には信じられない現象でした。
その方が「とても素敵な絵を買えたわ…」と思ってらっしゃるのか、それとも「ああとても素敵な額が買えたわ…」と思ってらっしゃるのか分からないですが。本当に、本当に感謝です。重ねて言いますが、額専門店で買った額も本当に素敵なんですよ。
「絵はこの世にたった一つの宝物。」
出展要項のなかに書かれていた言葉。私のような自信のない女は、額代と交通費のみで絵を販売する可能性があります。「安売りしてはいけないよ、誇りと自信もとうね」と言ってもらったような気がしました。ほんと、そうよね。ありがとう。
何にお金を使うのか、何に価値を感じるのかは、人それぞれ。
今回の私の作品に3500円の価値を感じてくださった方がいることが本当にうれしくて。あ、あんまり値段のこと言わない方がいい?いや、でもドキドキして決めた値段だから覚悟の数字なんだよ。
改めてものを買うのは価値の交換だな、と思いました。
購入いただいた方から私はいっぱい、いっぱいの自信をいただきました。本当に。あ、あといい厚切り牛タンとビールも。(リアル)絵の具も買いたい。
展示にはこのnoteのQRも掲示してたので、もしこれからこのアカウントの記事を読んでくださることがあったなら…
こんな奴の絵を買ったのか!!!!チッ!!!
と思わせてしまわぬよう、作品のコンセプト通りロマンチックな生き方を今後も心掛けていきたいなぁと思います。
あなたの側に、いつもときめきロマンスがありますように…
精一杯のロマンス〆で、おしまい。
・・・・・・・・・・・・・・
▶作品展に応募した経緯。
▶発送までのドタバタ準備のこと。