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【歌詞】彼岸花

白く立ち上る煙を 
高すぎる空が 素知らぬ顔で吸い込んでいく
ぼんやり見届けた私は そっと輪を離れた

あなたが好きだった川沿いの道には 今日も花が咲き
幸せそうな顔で歩く 見知らぬ人たち

最後の冬は ここで口づけ交わして 冷たい手をつないだ

彼岸花 紅く燃えて あなたの命の炎のように
抱きしめられました 夢の中で
目覚めてもまだ あなたの腕の温かさが消えずに

二人のたわいない日々を
あなたがくれたショールを巻いて ひとり 辿った
街も丘も海も いまは輝いて見えない

あなたとよく行った緑の公園は 広くて寂しい
イチョウの木々も あのベンチも 変わってないのに

最後の夏は 二人 星空仰いで 儚い願いかけた

彼岸花 紅く燃えて あなたが遺した想いのように
愛していました いまもずっと
身を切るくらい あなたを呼んで 空へと届くように

最初の春は ぎこちなく抱き寄せて 想いを伝え合った

彼岸花 紅く散って あなたの最後の吐息のように
さよならをしました 夢の中で
あなたは髪をやさしく撫でて 笑顔を置いて去った

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