自分を大切にできたことが、素直に嬉しい
外は、大雨。
私は、安全な、家の中にいる。
熱帯低気圧の影響か、けだるい。
せっかく、時間があるんだから、何かしなくちゃ! と、
いつもなら思い、
けだるくて、何もする気が起きないでいると、
あせり始め、そんな自分を「ダメな奴」と、
自分で自分のお尻をたたいていた。
いつも忙しくて、いつも何かに追わている気がして、
効率よく、どんどん物事をさばいていくのが、いいこと、
という、思考と行動パターンが、心身にしみついている私は、
ゆっくり休むことが、苦手で、罪悪感を覚えるくらいだった。
今回は、「ちょっと、休もう」と思って、
少し、机に頭を乗せ、目をつぶって、うとうととした。
頭の下にある手がしびれて、つかの間の夢見心地から目覚めたら、
自分の中に、元気が戻っていた。
そして、
「ああ、こんな時間を過ごすことができるのって、豊かだなあ」
「こんなことで、豊かさを、感じられるんだなあ!」
と思った。
「時間があるのに、何もできないなんて!」という罪悪感を感じずに、
つかの間、ゆっくりできたことを、自分が素直に喜べていることが、
意外で、嬉しかった。
自分が決めた時間割の中で、休むのではなく、
今の瞬間、「何もしなくていいよ」と、自分に許可できるのって、
いつもの「やらねば」から離れて、
自分自身を大切にできた感じがするから、
嬉しいんだと思う。
私も、少しずつ、変化してるじゃない! と、
自分にエールを送った。