【古代】光仁天皇(709〜782)の即位
いまいちピンとこない人が多いのではないだろうか。光仁天皇(白壁王)は天智天皇の孫であり、平安時代をスタートさせる桓武天皇の父である。彼の即位は770年、還暦をこえていたのだ。本人も予期していなかった即位であり、光仁天皇の誕生にはある意味ドラマがあった。
時は奈良時代、称徳女帝の治世で道鏡が権力を振るい、その独裁政治により政治は腐敗していた。平城京には仏教寺院が乱立し、仏教と政治が結びつき、仏教偏重の政治に貴族の不満は高まっていた。奈良時代の皇位継承は天武天皇の系統が即位して