しーちゃん

歴史を語ったり、綴ったりする仕事をしてます。 徒然なるままに、歴史上に足跡を残した人物を紹介します。一人の人生や、一つのエピソードから現代の我々が得られる事はたくさんあります。 少しでも目を通して頂けたら幸いです(^^)

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  • 戦国note

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    編集メンバーの価値観で記事を追加いたす 好きに記事投稿/追加とかを申請すればできるフリーマガジンです。 普通に歴史団欒を楽しみたい人もどうぞ 20人以上のメンバーを目指すぞ!

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  • 流れがわかる日本史

    日本の歴史をわかりやすく解説したいと思います。日本史と聞くと、暗記のイメージが強く拒否反応が出てしまい人がいますが、細かいことは今回置いておいて、日本史の大きな流れ、因果関係や背景を大切にしました。私たちが今いる日本はこうして今あるんだと理解してくれたら幸いです。よろしくお願いします。

  • 戦国史

    戦国時代の話をまとめました!戦国武将の話や、政治・経済・文化など幅広く紹介できたらと思います!よろしくお願いします!

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    現在に通じる時代です。戦後史を生きた人物を中心に、現在の我々の立ち位置を考えられる文章を心がけていきたいと思います!!よろしくお願いします。

最近の記事

あの時の匂い①

匂いは、記憶と共に僕の脳に刻まれていた。 平凡なサラリーマン、うだつの上がらない生活を続けている。 大学を出て、10年。同じ職場で、30歳を迎えた。 同期が転職して、ステップアップをしていたり、寿退社して幸せな家庭の様子をSNSに投稿する様を遠巻きに眺めながら、日々が過ぎていった。 僕は結婚もしていなければ、彼女もいない。仕事から帰ったら、適当に食事を作りビールを飲む生活。 孤独ではない。同僚と飲みに行ったり、大学の同期と休日に遊びにいったりもする。仕事もさすがに慣れて

    • 儚い夢のあと

      人生は苦労の連続と人はいう。 本当にそうだろうか? 苦労なんて無縁で、好きなことをして、好きな物を食べて、好きな服を着て そうやって、生活している人もいる 短い人生にもがき、苦しみ、他者との比較に嫌悪し、絶望した人生の果てで 夕焼けがまぶしい午後6時、父によく連れて行ってもらったデパートの屋上にある遊園地に足を運んだ ここにはもう何もない 時がとまったかのように、全ての遊具が、停止し、色あせていた ビルの端っこに足をかけ、流れる車や、その上をいく電車、遠くに眺

      • 裏長屋物語4

        江戸の水路は、神君家康公以後、為政者となった武士たちが人々の生活を安定させるために、長い年月を経てつくられていった。基幹産業である農業を奨励するため、利根川の流れを変え、水害を避けるとともに耕地を増やしていった。そして、江戸の町は将軍を筆頭に旗本・御家人や参勤交代で全国から集まる大名たち、そして彼らの暮らしを支える商人や職人たちが集まる大消費都市となっていった。 人が生きていく上で欠かせないものは水である。飲む水がなければ生活は成立しない。そのため、江戸の水は玉川上水や神田

        • 裏長屋物語 3

          雪の降る師走だった。長屋の入り口をふらつきながらなだれ込んだ男に、長屋の主人さぶは温かい芋煮汁を食べさせた。伊藤蔵之介はその芋煮汁を少しずつ、体に染み込ませるように食べ、箸を置いた。何も語らない蔵之介に、さぶは寝床を提供した。 「この長屋には、氏素性の分からない奴らが暮らしてる。流れながれてここに行きついた。みな、それぞれに事情がある。宿賃はいつでもいい。ちょうど一つ空いてたところだ。好きなだけいなさい。」さぶはそれだけ言って、汁椀を下げた。 「伊藤蔵之介と申します。浪人

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          裏長屋物語 2

          江戸は町方が密集し、多種多様な人間が集うことから「火事と喧嘩は江戸の花」などと言われ、そんな雰囲気の中で江戸っ子気質が醸成されていったのだろう。 主人公は伊藤蔵之介、食い詰め浪人である。浪人とは、武士でありながら、どこにも仕官できず、武士としての給料もないため、日雇い仕事をしながら生活をしている。 下手に武士なだけに、矜持が高く、雇われであるにも関わらず、雇用主に文句を言ったり、まともに働かない者も多く、周りから白い目で見られる事が多かった。 さて、伊藤蔵之介である。こ

          裏長屋物語 2

          裏長屋物語 1

          今は昔、東京は江戸と呼ばれ、大層な賑わいだった。将軍のお膝元であるこの町には毎年、全国の大名が1年交替で集まり、華奢な生活をしており、その武士の生活を支えるため、商工業者など様々な人間が集まり、人口はみるみる増えていった。 江戸時代が始まり100年も経つ頃には、戦乱のない平和な時代の中で、人々は安寧を享受した。 その中で、明日への生活への不安を抱える素浪人も、この江戸に集まる。貨幣経済の浸透は否応なく貧富の差を拡大し、貧しい者は都市に出て日雇いに従事する。 この物語の中

          裏長屋物語 1

          流れが分かる日本史⑰

          本日は、室町時代後半から戦国時代について書いていきたいと思います。 室町時代は、庶民が台頭した時代でした。一人一人の「個人」が力をつけ、団結し、社会を動かすようになるのです。この変化の理由はなんでしょう。それは、人々の生活の質が向上し、豊かになった農民が、共同体の生活を守るために団結し、権利を主張するようになったからでした。 その結果、各地で一揆がおきます。要求が聞き入れられないときに人々は実力行使を行うのです。正長の土一揆や嘉吉の土一揆、そして山城の国一揆や加賀の一向一

          流れが分かる日本史⑰

          流れが分かる日本史⑯

          本日は、南北朝の動乱から室町幕府の創設についてお話しさせて頂きます。京都に戻った足利尊氏は、奈良県吉野に逃げていった後醍醐天皇に変わり、持明院統の光明天皇をたて、征夷大将軍に任命してもらい、室町幕府が創設されます。しかし、後醍醐天皇は皇位の正当性を主張し、南北朝時代となります。 南北朝の時代は3代将軍足利義満の時代まで約半世紀続きます。二人の天皇が並び立つ時代が50年以上も続いたのです。 その背景としては、観応の擾乱と呼ばれる室町幕府内部の対立がありました。室町幕府は創立

          流れが分かる日本史⑯

          【小説】秀頼と家康の会見 完

          家康は一人の武士として、若き主君に対し憐れみでも、情けでもなく、同じ武士として言葉を発した。 もはや徳川と豊臣は水と油のようなもの。天下に主人は二人といりませぬ。 張り詰めた空気が、廊下にまで伝わった。まるで乾いた音でも聞こえるように草木が擦れる。 茶の湯の波紋が収まる頃、秀頼は応えた。 で、あろうな。 家康は戸惑った。 それでも、戦う、と申されますか? 秀頼は白い歯を見せ、微笑んだ。無垢な笑顔だった。 もとより、そのつもりじゃ。徳川殿と今日、一人の武士として

          【小説】秀頼と家康の会見 完

          流れがわかる日本史⑮

          本日は、鎌倉時代の後期のお話をしていきたいと思います。 蒙古襲来後、執権は北条貞時でした。彼は、御家人の幕府への不信感が高まる時期に難しい舵取りを迫られました。そんな中、力を伸ばしていったのが、北条氏の家人たちでした。彼らを御内人(みうちびと)といいます。北条氏による専制体制が強まる中、北条氏は御家人の筆頭となり、それによって北条氏の家来が力を伸ばしたのです。そして、1285年には霜月騒動といって、有力御家人安達泰盛が、御内人の平頼綱に滅ぼされるという事件が発生します。

          流れがわかる日本史⑮

          流れがわかる日本史⑭

          新型コロナウイルスが拡大しております。罹患して重症化するのか、誰にもわかりません。罹患しないことと、拡大しないよう心がけていきましょう。 さて、本日は鎌倉時代の中期のお話をさせて頂きます。かつてこの日本に、外敵が攻めてきました。蒙古兵です。1274年の文永の役と1281年の弘安の役でした。結論から言うと、蒙古兵は撤退していきます。日本は戦いに勝利したのでした。まずは、なぜ蒙古兵が攻めてきたのか。そこからお話を始めていきたいと思います。 蒙古襲来から遡ること70年の1206

          流れがわかる日本史⑭

          流れがわかる日本史⑬

          本日は、承久の乱以降の鎌倉時代の様子をお話ししていきたいと思います。 承久の乱に勝利した幕府は、明かに朝廷より上に立ちます。当時天皇だった仲恭天皇を退位させるなど、皇位継承にも幕府が介入するようになったのです。もともと、関東の地方政権として誕生した鎌倉幕府はここで大いに飛躍するのです。そして、朝廷の権威を利用しながら、幕府は全国の統治政権として君臨していくこととなります。 しかし、そこに源頼朝以来の源氏将軍はいません。鎌倉幕府内部の政争に巻き込まれて、2代目も3代目も殺さ

          流れがわかる日本史⑬

          流れがわかる日本史⑫

          今日から鎌倉時代に入ります。鎌倉時代は一般的に1192年に、源頼朝が征夷大将軍に任命されて始まると言われています(諸説ありますが)。そして1333年に鎌倉が攻め込まれるまで続きます。約140年間の政権でした。鎌倉時代は、ざっくりと前期・中期・後期に分けられます。前期は執権政治の確立期、中期は執権政治の安定期、後期は得宗専制政治による不安定期です。 本日は、鎌倉時代の前期、執権政治の確立期についてお話をしたいと思います。幕府の最高権力者であるはずの将軍ですが、頼朝が1199年

          流れがわかる日本史⑫

          流れがわかる日本史⑪

          こんにちは。本日は源平合戦です。平家が高位高官を独占することに、貴族層の不満は膨れ上がっていきます。また、度重なる戦乱や飢饉により、庶民の生活は苦しくなり、重い税負担を強いられ、怨嗟の声が聞こえてきます。そして、1179年鹿ヶ谷の陰謀の余波から、後白河院が幽閉されると、平家の専横に我慢ができないという人々が立ち上がり始めます。 1180年、後白河の皇子、以仁王が全国の源氏に、平家打倒の号令を発しました。これを受け取ったのが、伊豆の頼朝、木曽の義仲でした。 頼朝は、挙兵する

          流れがわかる日本史⑪

          流れがわかる日本史⑩

          こんばんは。本日はいよいよ平氏政権の誕生です。何年か前に平清盛を主人公に大河ドラマを放送していました。今年は明智光秀、来年は渋沢栄一、そしてその後は北条義時と楽しみです。 さて、平氏は将門の乱や忠常の乱を起こしてしまい、坂東八平氏と言われた関東平氏は勢力を減退させ、関東から撤退していきます。その一つに三重県の伊勢に拠点を移した伊勢平氏がいます。そこから出てきたのが、清盛の祖父にあたる平正盛でした。この正盛は白河上皇という院政を始めた絶対的権力者に護衛で仕えるようになります。

          流れがわかる日本史⑩

          【戦国】明智光秀(1582年没)

          今年の大河ドラマ「麒麟」の主人公は明智光秀です。明智光秀は信長の家臣にして、1582年、中国攻めに向かう主君である信長を本能寺にて暗殺した人物として有名です。謀反者というイメージが強く、それも間違ってはいませんが、私は明智光秀という人物が嫌いではなく、ただ主君に背いた者という認識だけだと彼が浮かばれないと思いますので、彼の生涯や人となりを辿っていきたいと思います。 明智光秀は、清和源氏の流れを汲み、美濃(岐阜県)の出身と言われています。光秀の父は土岐氏に仕えるも、美濃国は斎

          【戦国】明智光秀(1582年没)