=読書感想文=ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣
博多図書館のブック市(除籍図書の配布)でもらった本「40代にしておきたい17のこと」を読んでから、もうちょっとこの著者の本が読みたくなって、アマゾンで探すと、500件近いレビューの本を見つけて、これは読んでみたいと思いました。
基本的にあまのじゃくですので、みんながいいと言っていると、違うことをしたくなります。みんながいいと言っていると、あえて対抗馬的なものに行ってしまいます。しかし、読書に限っては、いろんな知識を得て、いろんな角度で物事をみたいので、ベストセラーも読むようにしています。読むのは早い方ですし、よっぽど合わないと思えば、やめればいいのですから、食わず嫌いはもったいないと思っています。
さて、ユダヤ人に関する書籍はたくさん出ています。特にビジネスで成功している人が多く、ビジネス書では、定番のテーマとも言えます。
以前からユダヤ系の人とビジネスをしていますが、具体的にその存在を知ったのは、「ユダヤの商法 藤田田」を読んでからです。
2000年以上に及ぶ迫害から、自国を持たず、知恵のみで世界の中心にいるユダヤの人の秘密や知恵を書いた本はたくさんありますが、自分とはちょっと縁遠い感じがして、腑に落ちる本に出会っていなかったのですが、この本は面白かったです。
お金持ちになりたい人にオススメです!と書きたいところですが、お金持ちになりたいと思っていた人は、その思いを正されると思います。
これは、自分自身を見直したい人や、好きなことをして生活したい人にオススメです。
–この読書感想文の読み方–
本の中から、気になった言葉(文章)を引用しています。「 」の部分です。本を純粋に楽しみたい方は、ここを読まずに本を入手されてください。
「→」は、私の感想です。
読んだ人によってそれぞれ心に刺さるポイント、文章が違うと思います。
読んで見たいと思ったら、実際に読んで、再びこの文を読んでいただき、
私の着眼点との相違を楽しんでもらえれば幸いです。
そして、あなたの新しい発見や問題の解決のヒントになったら嬉しいです。
–スタート–
「実業家として成功したいなら、3つの要素が絶対にいる。その目標に向かって戦略を立てること。そして、それを実行すること。それがうまくいくかどうかについて悩んでいて時間を潰さずに、それをやり遂げる情熱だ。」
→何はともあれ、まずは目標ですね。目標がなければ、向かう先がわかりません。
「困難にぶつかった時、そういうクリエイティブなアイデアを出せるかどうかがとても大切なんだ。そこが成功と失敗の分かれ道とも言える。」
「幸せに成功したければ、自分らしい人生を生きることに集中して、お金のことや成功することを忘れるのが大切なんだよ。」
「君はもうすでにお金にこだわっている。お金にこだわっていると、幸せな金持ちにはなれないんだよ。幸せな金持ちは、心が白紙の状態で生きている。あるがままを見て、文字通りを聞いて、感じるままに生きている。一方、ほとんどの人間は自分のみたいものを見て、聞きたいものを聞き、自分らしく生きているつもりで、他人の望む人生を生きている。」
→お金にこだわらずお金持ちになる。少々禅問答のようですが、深いですね。
「物事の本質を見抜く目を持つこと、それこそが幸せに成功するための大切な要素なのだ。」
「君が提供したサービスの量と質=君が受け取る報酬額」
「お金儲けのことばかり考えている連中より、仕事が好きでしょうがない人間の方が成功するのだ」
→好きなことを仕事にすることの利点がここにあるようです。
「世の中には、二通りの人間しかいない。自由な人と不自由な人だ。」
「大多数の人の人間は、今いるところで頑張れば道は開けると考えてしまう。そこで、無駄なたたかいをやって、ボロボロになって力尽きてしまうのだ。」
→自分の土俵で戦うということのようです。日本人にありがちですね。耐えること、頑張ればいつか報われる。報われない時は、極楽浄土で、、、のような。継続する力は必要ですが、無駄な、無謀な戦いは避けたほうが良さそうです。見極めが難しいのですが、、、
「ビジネスシステムを作るかどうか、これが成功のカギを握る」
「自分の身の丈を知らずに拡大し続けると、やがて破綻する時が来る。自分が得意なことをやってきた連中は大抵この罠にはまってしまう。自分の好きなことをやってきた人間はこの落とし穴には落ちない。」
→得意なことをやって、急拡大した企業は、こうなることが多いようです。
「現在の世の中は、経済価値や喜びを与えた人間が豊かになるようになっているんだよ。」
→ビジネスアイデアを考えるときにこのことをよく考えたいと思います。
「自由人の人生には、「しなくてはならないこと」がとても少ない」
「不自由人は、自分で自らを不自由にしている。」
「その人が真剣に人生を変えようと決めるまでは、何も変わらないのだよ。」
「夢を追いかけるのを忘れて、安定した人生を選んだ人は、言って見れば『退屈な人生を生きる終身刑』を自らに課しているのに等しい。」
「自分の好きなことを日常的に少しずつやることだ。小さい頃から自分が好きだったことを思い出して、それをやってみることだ。」
→日々に追われ、考えることをやめる代償は大きいようです。
「普通は、人は「得意なこと」と「大好きなこと」を混同してしまう。アメリカの成功者の多くは、得意なことをやる「ワクワク病」にかかっている。中略、そこに隠された動機は、大物に見られたいとか人生を生きる躍動感を感じたい、といういうものだ。その人がやっていることは、自分が好きなことではなく、自分が得意なこと。」
「自分が好きなことは、もっと静かで,落ち着いたものなのだよ。周りの人が評価してくれなくても、それをやるだけで楽しくてしょうがない、時間を忘れてしまう、そんなことだ。」
「大好きなことに巡り合う一番の方法は、今やっていることがなんであれ、それを愛することだ。」
→ここは難しいですね。大好きなことは、やっぱり得意なことだと思ってしまいます。不得意なものはそもそも好きになることがないと思います。やった、うまくできた、誰か(もしくは自分)が喜んだ、もっとやってみたいが、好きなことになるかと思います。でもこれはワクワク病でしょうか。ワクワクしますからね。まだ、混同しているのかもしれません。
「お金の流れを読むのに、高等な経済学はいらない。常識と自分の直感に頼りなさい。細かい流れに意識を奪われてはいけない。少なくとも5年、10年の流れで、ものを見なさい。」
「直感は、ゆるぎない感じだよ。カンは、移ろいやすい感覚のようものなのだ。」
「日常的に自分が考えていることを絶えずチェックしなさい。日常的に考えていることが人生を作る。」
→ここ5年間ほど、1日も欠かさず日記をつけていますが、ここに考えていることをもっと書いていきたいと思いました。
「人生は、考えることと行動することの二つでできている。今まで考えていたことと、思考の結果行動してきたことの集大成が君だ。」
「君の考えが人生で現実のものとなる。その仕組みなど知る必要はない、自分のなりたい姿を想像したり、やりたいことを想像することだ。」
「人生の結果はその人の本来の人を表す」
「コミュニケーションには二種類ある。自分の内面とのコミュニケーションと自分の外側とのコミュニケーションだ。自分のことがわからないのだから、外側ともしっかりとしたコミュニケーション取れるはずもない。自分が何を感じているか、考えているのか、に意識を集中させる。」
「自分の感情や思考が人生のコントロールを奪うほど、パワフルだということを知ってもらいたい。」
→ここまで、日々考えること、考えたことが、現実になるということが繰り返し出てきます。
「モノやサービスを売る過程で、人に心から感謝され、応援され、深い喜びを得る。そしてそれにもまして、ご褒美として経済的豊かさも手に入れていくようになる。」
「セールスなしで存続できるビジネスはない。中略、セールスという仕事を極めれば、一生くいっぱぐれはないだろう。」
「この社会は人間で構成されている。中略、君が一番先に知るべきことは、どうすれば人は動くのかだ。これは行動心理学と呼ばれる分野で、人はどうしてその行動をとるのかということを細かく分析したものだ。」
「感情のない人間が成功することは難しい。その人間のうちにふつふつとした情熱の炎がないとだめだ」
セールスの成功5原則
1. 絶対売ると決める
売れるのが当たり前、売れる、お客様が喜んでくれるところをイメージする。
2. 信頼される人柄になる
3. イメージを描けるように話し、感情的に訴える。
4. 商品・サービスに完璧な知識を持つ
5. クロージングのテクニックを持つ
→セールスについて、書いてあります。昔、日本最大の某自動車メーカーのセールスでしたが、入社のときにこのことを知りたかったですね。と言っても、今もセールス抜きでは、ビジネスは成り立たないので、今も実に有効です。
「自分の考えをともかく紙に書きなさい。そして、自分が何を考えているのか、感じているのかを。上手く書こうとか考えずに、アンデアが浮かんだらすぐにそれを書き留めなさい。」
「自分の話す言葉に注意しなさい。普段君が話していることは、君の未来を作る。」
→再び思考ですね。マザーテレサもおっしゃていますね「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」という名言。
「この人と出会えて自分はなんて幸せなんだろう。この人のもとにたくさんの幸せとたくさんの豊かさが雪崩のようにやってきますように」
「偉い人には、あたかも彼が偉くないかのように接しなさい。そして、偉くない人には、あたかもその人が偉い人のように接しなさい。」
→人脈や、人付き合いについて書いてあります。
「お金との付き合い方には二つしかない。お金の主人になるか、奴隷になるかの二種類だ。」
お金の知恵の5原則
1. たくさん稼ぐ
2. 賢く使う
「必要なもの」と「欲しいもの」の違いを知ること。多くの人は、欲しいものが必要なものと勘違いする。何を買うのか知る。自分がお金を使うときには、そのお金で何を得ようとしているのか、よく見極めること。プレゼントをうまくあげること。
3. がっちり守る
4. 投資する
5. 分かちあう
「金持ちになるのに手っ取り早い方法は、流れを作ることだ。」
ビジネスの本質は、「人は人を喜ばせた分だけお金を受け取れるようになっている」
ビジネス成功の5原則
「ビジネス=人がお金を払ってもいいと思うぐらい価値あるサービスや物を提供すること」
1. 好きなことを見つける
2. そのビジネスで成功に必要なことは全て学ぶ
3. 小さくスタート、短期間で大きくしない
4. 儲かるシステムを作る
5. 自分がいなくても回るシステムを作る
お金、ビジネスの5原則は、確かにそうですね。
「達成できたことと、達成できなかったことのリストを作る」「達成できたことリストを見ると、君が望んだ現実が、確実に手に入ってきたことがわかる。達成できなかったことは、大きい目で見れば、かなわなくても、君の人生の幸せ度は変わらなかったはず〜〜自分にとって、ベストなことは実現でき、そうでもないことはストップがかかっている。」
「普通の人は、欲しいものすら考えない。そして行動にも移しもしない。」
目標設定成功5原則
1. ワクワクするような目標を立てる
すべきこと、やるべきことを目標に立ててはいけない。
2. 目標は細分化し、具体的な行動ステップを考える。
3. 目標を達成した時のご褒美と、失敗した時の罰を用意する。
4. 目標が達成したところをイメージして楽しむ
5. 行動を起こす
「多くの人の最大の問題は、理想の状態をイメージしないことなんだ。君がやらなければならない最初のことは、自分の望む人生をイメージすることだ」
「豊かさ意識を高めるコツは、お金に縁のないことから、金持ちの気分で生活することだよ」
→さらに再び思考ですが、具体的に書かれています。考えない、行動にも移さない。。。痛いですね。まずは、目標を立てたいと思います。
「大切なことはすぐ決められるようにならないといけない。よく決断は先延ばしにしようという人がいる。でも、その人は、よく見ると大きな決断を知らずにやっている。それは、「今決断しないでおこう」という決断だ。これが、人生でも最も大きい落とし穴の一つだ。」
決断力をつける方法
1. どんなことでも意図的に決める
2. 人生の価値観、優先順位をはっきりしておく
3. 決められない時は、自分が納得するまで待つ
すぐに決断できない時は、ひょっとしたら何かの直感が働いているかもしれない。この違いは、普段決断し慣れていないと気づかない。
4. 決断に失敗はないことを知る。
5. 一度決めたら断固たる態度で前に進む
「実際の人生では、間違ったり、失敗しないなければ何も学べない」
→成功している友人や父を見ていると、とにかく決断の早いこと。過去に父の決断に、反発することが多かったのですが、何しろ、決断理由を聞くとカンだとしか答えないので、、、間違った判断も当然しますが、それでも躊躇せず、即決を続けます。答えが出るプロセスが人から見えないだけで、複雑なプロセスが、無意識下で動いているのでしょう。
自分で常に考えること。様々な状況を考慮して、これだというものを即座に決める。これは訓練ですね。レストランのメニューから始めます!
「現在のみに自分の意識を集中させることも大切だ」プラス思考の人は未来ばかりに、ネガティブな人は、過去ばかりに。いま、心から楽しめることを全身全霊でやりなさい。その生き方が君に、魂の喜びと経済的な豊かさを同時にもたらしてくれるだろう」
「実は人生には良いことも悪いことも全くない」「私の元にくるものは全てベストなんだ。だから全て受け止めよう。」
「人生で一番大切なものは、とってももろいものだ。一瞬にして見失ってしまう。」
→今に集中する。意外とできていないですね。これがそわそわする原因かもしれません。
「まず最初に、批判は、単にその人が物事をどう考えているのかとうい意見表明に過ぎないということだ。君の価値とは全く関係がない。」
「批判の本質は、君が前に進むための向かい風なんだ」
→あまり批判を受けることがないのですが、覚えておきます。
「なにごとにも動じずに、淡々と生きることが、一番大切な心構えてのだ。外の状況がどういうものであれ、感謝と平安のみ選択しなさい。それが現実なのだから。」
「自分でダウンを認めない限り、人生のゲームに負けはない。」
→いい言葉ですね。肝に銘じたいと思います。
-まとめ-
気になった文章がとても多く、とても長くなりました。最後まで読んでいただいた方ありがとうございます。素晴らしいエッセンスがたくさん含まれた本でした。著者が若い頃に出会ったゲラー氏という実際のメンターとの対話に、今までの経験を盛り込んだそうです。物語調で読みやすく、頭に入りやすいです。
これは読んで終わりにしてはいけない本ですね。これを読んで考えないと読んだ意味のない本です。しっかり時間をとって考えたいと思います。
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