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【今日読んだ本】江戸の旅とお伊勢参り(別冊歴史REAL著)

読書記録として。


概要

『よみがえる江戸の旅事情!
大ブームを巻き起こした「おかげ参り」とは?

江戸の人びとの旅とは?
服装・持ち物は、旅のノウハウ、関所、宿場と旅籠、
乗り物と移動は、旅を支えた街道の人びと、旅にかかったお金は……。
江戸時代のお伊勢参りとは?
御師は総合プロデューサー? これぞ伊勢への全道中、伊勢滞在実録、
伊勢のお土産&名物、伊勢参りとお金……。
まだまだあった江戸時代の旅
江ノ島詣で、大山詣で、成田詣で、箱根七湯、金毘羅参り、
四国お遍路と観音霊場、江戸四宿……。
(Amazonのサイト内本の概要より)

書き出し

泰平の世が続き、生きる喜びを楽しむ余裕が出た江戸時代。
人々は「旅」と言う余暇を知った。
中でも千三百年以上もの歴史を持つ伊勢神宮への参拝は、江戸時代に熱狂的な支持を得た。

感想(内容のメモ)

「伊勢神宮は夢のレジャーランド」と表題があるのですが、現在でもそう感じるので、娯楽の少ない江戸時代の人達にとって、どれほどパラダイスだったことか。

伊勢神宮はおみくじがありません。
そのかわり訪れた人を全員大吉にしてくれる。
なんて素敵!
「年齢、性別、身分も関係なく、あらゆる人を受け入れてくれた伊勢」とあります。

当時は、伊勢神宮に行く人を妨げる事は天罰が下ると言われていたようで、むしろ参拝者に施しをするものも多かったため、ろくにお金を持たない女性や子供たちも旅ができたとされます。
伊勢巡りの人は「柄杓」を持ち歩いていたので、それが証となって施しを受けていたとか。
カミーノの帆立貝的な?

そういえばいつかカミーノも歩いてみたいのですが。
(ヨーロッパが安全じゃなさそうなのでたぶん無理かな)

例えば奉公人がふらりと伊勢に行くと言い出しても、主人は止めることができなかったとも聞きます。
現実から離れたくて、仕事を放棄してふらりと伊勢に行ってみる。
道中のお金がなくてもみんなが施しをしてくれるので何とかなる。
パラダイスか?
なんて世界だ!

日本書紀に「美しい国」と書かれていた伊勢国。
わかるよ。そして「美味しい国」でもあったよ。

女性も気軽にお伊勢参りしていたようです
浮世絵に出ているのはここ二見浦ね。
(インスタ用に文字入れた写真)

江戸時代の旅の様子やルート、持ち物なども絵や写真でたくさん解説してあります。

江戸時代に出版されていた伊勢ガイドブック。
こんなん片手に旅してみたいわあ。
当時の費用の内訳。6割が心付け(チップ)だったことにびっくり。
当時は「御師」さんが家に泊めてくれたり料理を提供しており、そのお代などです。

江戸時代の「おかげ参り」ブームの頃には、毎日東京ドーム三杯分(よくわからん)にあたる十四万人が参拝していたこともあったと。
日本全国の人口が三千万人だった頃に、年間四百万人が来ていたと。
うん、ピンとこないけどすごい(笑)

御師さんのお家のイラストも載っていて、江戸時代のお伊勢参り!!(けしからん笑)となりました。

とっても広くて立派なの。
 今も残っていて泊まれたらいいのに。

「いつか日本橋から伊勢神宮まで歩いて旅したい」なる野望を新たに持った私にはとても参考になる本でした!


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