痛みも、喜びも、在り方も。わかりあえないからこそ、一緒に。
また、素敵な本に出会ってしまった…。。
読み終えたあと、色々考えたので忘れないうちに書いておきたく、
とりあえずキーボードをカチカチと。
読んだ本は、今年の本屋大賞9位にランクインした『川のほとりに立つ者は』。
あらすじ
結構自分は本を読む時に、あらすじを見ず表紙だけ見て読むことが多い。
今回もあらすじは全然読まず読んだのですが、
良い意味で予想と違って、良い出会いだ…と感動しました😭
最初は、表紙からなんとなく綺麗な物語的なものを想定し、
「バレリーナの女の子が白鳥と一緒に頑張っていく話かな?🦢」と、
超絶雑な予想をしてました。
結果、バレリーナは出てきません。
なんなら白鳥も出てきません。
期待させてすみません。(?)
読んだ感想
「当たり前」という考え方を、真正面からぶった切られた。
もう、読んだ一番の感想としては、これですね。
ほんと気持ちよく、視界を良好にしてくれました。
この話に登場する主要人物たちは、それぞれ何かが出来て何かが出来ない。
物語だからすごくわかりやすく書いてくれてるけど、
実際の日常生活でも、きっとみんなそうで。
大なり小なり、不安や苦手を抱えながら生きている。
そこに、きっと本当の意味での理解は存在しないんだと。
今目の前にいる人はどんな人か?
何が得意で、何が出来なくて、何に喜んで、何に悲しむのか。
身近な人だったら、もしかしたらわかるかもしれない。
でも、それは自分が知るその人の一部であって、
自分が見たい部分だけを見ているだけかもしれなくて。
すべてを理解することは出来ないし、
する必要もない。
痛みも、喜びも、その人の在り方も、
わかりあえないからこそ、一緒に話をして、
時にはぶつかりあって。
そうやって、「一人ずつ」という関係を「二人」にしていくんだろうなあ、と。
作中、主人公のイカした友人"篠ちゃん"(推しメン)がこんなことを言う。
本当の自分なんていない。
気分やその時のコンディションによって、
何をして、何をしないかなんて決まる。
頑張る自分も、怠惰な自分も、全部ただの自分だよ。
(ザクっとなので、このまんまではないです)
ほんとそうで、「この人はこういう人」って、
勝手にカテゴライズされたくないし、自分もしちゃいけない。
人間なんだから。
その時その時で、きちんと向き合うことが大事😌
最後に
自分の当たり前は、自分だけのもの。
決して相手に求めてはいけないし、押し付けちゃいけない。
むしろ、当たり前と思っちゃいけない。
それは、それぞれが持つ特性であって。
この本を読んで、改めて強く思ったことです。
あとは、必要以上に相手を理解しようとしない!!w
それぞれが気持ちよくコミュニケーションできるその距離感をきちんと測れることこそが、大人になることなのだな〜と。
いやあ、良き本でした!
おすすめです。