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やっと会えたあなたに感謝と敬意を。


毎日お疲れさまです。

あなたがいなければ私たちの生活は
成り立ちません。この寒い中いつもありがとうございます。




わたしが仕事で家を開けていることが多く、
娘たちが留守番する際もピンポンには
対応しないようにお願いしている。
物騒な世の中だねえ。

世知辛いけど、女の子の安全を
まもるため。

だからいつもは置き配指定のため、
まるでサンタクロースのように
玄関先に置かれています。



🔷🔷🔷

ただ「置かれている」から、
ついつい忘れがちなあなたへの感謝。

それを届けて我が家まで運んでくれた人が
いるんだよね。




やっと会えた。
駐輪場で、自転車をとめて顔をあげると
横に白いバンが。
自分の荷物なら運ばせるのも悪いなと
何号室の荷物ですか?と声をかける。
ちなみにおじさんはうちの地域担当なのか、
長く通ってくれているようだ。


人のよさそうなおじさんが、
「お、ありがとう」とうちの部屋番号を
告げたため、急いで受け取る。
中身は空になったことに急に気づいた
化粧水。

おじさんは白い息を吐いて、
荷物を渡すと軍手をはめた手を
擦り合わせた。
よく見ると、前歯が少しかけていた。

「いつもありがとうございます。
寒いのにお疲れ様です」


頭を下げると、おじさんはこちらが驚くくらい
よろこんでくれた。
もういい歳のわたしと娘にあめ玉までくれた。
わたしたち一家は声がよく通るので、
子どもたちとの笑い声が響いてたのかも
しれない。



あまり直接お礼を言われることが
ないんだろう。
私がオートロックを開け、エントランスに
入るまで目を細めて見送ってくれた。



彼らが運んでいるのは荷物ではない。



パイナップルとみかんふたつ。
おじさんがくれたあめ玉は
いつまでも手のひらであったかかった。



母は、宅配の方から
荷物を受け取った時玄関の鍵を
いつまでもかけませんでした。
何してるの?と聞くと、
「お客さんが帰ったときにすぐ鍵をガチャンってかけるのは失礼なのよ」としつけてくれました。そう、お客さんなんです。
今ならその大切さがわかります。
わたしも娘に伝えよう。



今日もお付き合いいただきありがとうございました。

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