【日記】不正み ー 歪み ー
フセイミ
ではなく
ヒズミ
ねじれ、ゆがみ、ちぢみなど、、、
不正と書いて「歪」
これ一文字で「イビツ」と読むらしい。
正しさを失った末路がネジレ、ユガミ、チヂミなのか。
正しさが無くなったらイビツ、ヒズミなのだろうか。
だとしたらこの世界はきっといつだってイビツだ。
伸び過ぎた前髪の癖毛を気にしている間に
追い詰められた誰かが命を絶った。
モバイルオーダーの店舗先を間違えたまま
フライドポテトを待ちわびている間に
繋ぎ止めていた信頼の糸が切れて心を閉ざした。
勢いで打ったモデルナの副反応と闘っている間に
自動車に轢かれていくつかの記憶が消えた。
遠いようで近い
近いようで遠い
n次元の距離で
事が起こった頃にはもう
取り返しのつかないヒズミになっていた。
幾何学分野の授業をするとき、
どの学年の子たちにも話す鉄板ネタがある。
「平行な気がする適当な2直線。これぐらい丸にしてよって思うよね。ほぼ平行じゃないか!ケチ!って思うよね。でもほら、この3cmの線をずーっと先まで延長してみてよ。ほら、こんなに離れちゃったよ」
友だちとの小さなわだかまり、
恋人との会話での飲み込めない違和感、
とりあえず今はって受け流した言葉たち。
そのまま進んだらもう、
取り返しのつかない溝になっちゃうかもよ。
因数分解や作図、方程式、、、
一見使わなさそうなものでも、
案外似たようなことはすぐ近くに落ちているかも。
気づいたら流れていく小さな違和感や引っかかり。
第六感で受け取ったそのシグナルは何かの合図かも。
ゆがんだ心は
ねじれた糸は
ちぢんだ記憶は
そのヒズミはもう、戻らない。
「魔法はいつか解けると僕らは知ってる」
パンチのある歌い出し。
綺麗な声で誰かが歌っていた。
魔法がいつか解けるのはなぜだろうか。
単に期限が切れるからだろうか。
魔法が偽りだと気づくからだろうか。
1ヶ月後に出演する一人芝居で僕が演じる彼は
後者であると主張している。
期限付きの未来だとわかっていたら
もっと話して、もっと笑って、もっと会えたかな。
ヒズミの前ではそんなもの、
都合の良い後悔でしかない。
プールの中、クロールが下手くそな人がたくさんいる。
幸い僕はトライアスロンをやっていたから
クロールはいくらでも泳げる。
水の中で浮かびながら手を前に前に差し出すだけ。
それだけのことが水の中では難しい。
しんどいときは手が回らなくなる。
いつでも頼れのいつでもは、いつまでも来ないのが常。
間
とだけ書かれた台本の先にセリフがないみたいに。
いつでもの間に潜むそれを僕らは見つけられない。
何か得体の知れない大きなものが
少しずつヒズミの音を立てて近づいてきている
そんなような気がしている。
気のせいだろうか。
きっと気のせいにしてはいけないという
何かしらの忠告ではなかろうか。
昔からそうだった。
僕の突発的な行動のあとには、
それが必然性を持つ何かしらが起こる。
予言か、罰当たりか、どちらだろう。
勝手に予言だと思っている。
だとしたら、今できることを今やらなきゃね。
目の前の問題と丁寧に向き合っていく。
大きな問題を探さなくても
すぐそこに小さな問題はたくさん落ちている。
問を見つけると、入り込んできた
間
の線を一本取り除ける。
口に出して問と向き合い、
足を動かして門を叩くと、
問
はいずれ消えていく。
間
が長過ぎて
いつまでもやってこない「いつでも」
間
を取り除くには
問を見つけ、口に出して、足を動かして門を叩く。
そうして真の「いつでも」
を創っていくのかもしれない。
間
を無視した芝居なのか、
間
を認知してぶっ壊してみた芝居なのか。
どっちにしろ脚本家に怒鳴られそうですね😅
だけどこの世界はきっと
与えられた台本を超えていくぐらいがちょうどいい。
筋書きのないノンフィクションなのですから。
あなたにとって、私にとって、今日という一日が、
かけがえのない明るく輝く一日でありますように。
2022.5.12 共鳴|徒然なるままに詩的な日記を綴る。
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