1年ぶりの映画、レイトショー初体験。
真夜中に『真夜中乙女戦争』を観に行きました。
映画館のレイトショーなるものを初めて観ました。
コロナ禍、まん防、日曜日、小規模、上映終了間際。
ジャニーズとエライザが出ていたのに、
条件のそろったレイトショーは貸切でした。
ちょっぴり寂しくて贅沢で、楽しかったです。
『真夜中乙女戦争』
これは小説で読んだことがありました。
3年前ぐらいかな。
あの頃、僕が真っ直ぐ愛せなかった人から借りた本でした。
その人の好きが散らばった本だと思いました。
つかめそうでつかめない、
あの頃の僕たちのような物語。
そんなことを言うとくさすぎるかもしれません。
あのころ借りて読んだ小説だったこと、
この時期に上映された映画だったこと、
そのときの関係性では無くなったこと、
観に行った理由はこれらが重なっていたから。
だから作品自体の良し悪しはどうでもよくて、
おもしろいとか感動するとかじゃなくて、
ただ単純に、真夜中にこの作品を嗜むことが
ただその行為そのものが楽しかったんです。
実際のところ、
これは小説でこそ映える作品なんだなあと感じました。
原作の方が良かった〜
ってのはよく聞きますが、
なんかそれとは少し違ってて。
原作を越えられなかったのではなく、
小説で味わうことで旨味を感じられるものだった、
というニュアンスです。
こういう感想を抱くのは初めてだったので、
なんか新鮮でよかったです。
ギリギリ終電で帰って、
すぐに寝ました。
幸せを感じる映画ではないのですが、
僕は幸せを噛み締めながら観ました。
もうすぐ公開期間は終わりますが、
観に行った方がいいとは僕の口からは言えません。
おもしろいと感じる人もいるとは思いますが、
圧倒的に少数派だと思います。
少しでも興味を持ってくださったのなら、
ぱらりと軽い気持ちで小説を開いてみてください。
東京タワーを見に行きたくなりますよ、きっと。
個人的にこの作品は、
物語を楽しむものではないと思っています。
限りなくファンタジックなノンフィクションか、
限りなくノンフィクションに近いフィクションか、
あるいは事実を空想で繋いだ幻想か。
いずれにせよ、詩的で劇的でエッセイ的な何かしらだと、
僕はそんなふうに思っています。
改めて書いておきますが、これは小説です。
もしよければ書店で手に取ってみてください。
少し、この世界の片隅の、誰かさんの想いを
感じ取った気分になれるかもしれません。
あなたにとって、私にとって、今日という一日が、
かけがえのない明るく輝く一日でありますように。
2022.2.21 共鳴|真夜中の乙女の戯言
* おしらせ *
■読んで、予約して、観に来てくれたら嬉しい!
4月23日(土)神戸にて
小沢佑太セルフプロデュースの
一人芝居公演【産声】
をやります。
■自己紹介のようなもの
「夢を追い続ける、小沢佑太のガイドブック」
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