【私的読書生活】週刊読書録 vol.93
12月に入りました。
寝る前読書の時、布団から出てしまう手や肩に寒さを感じるようになりました。
冬が来るのが早すぎやしませんか?
今年は特に秋らしい天気が短かったからそう感じるのかもしれません。
まぁ、どんな季節でも、本さえあれば読書日和なのですが。
さて今週紹介する本は…
色褪せない1000年
来年の大河ドラマになるからか、書店などで眼にする機会が増えている『源氏物語』。
大河ドラマはあまり見ないのですが、『源氏』自体は元々好きなので、この機会に蔵書を読み返したり、新しい出会いがあったりと、ひとり源氏物語フェア開催中です。
なので、私的源氏物語関連本紹介してみようかと。
ただし、私の読む源氏物語本、多分に偏っておりますので、ご容赦くださいw
まずは定番。長いし、古典だしということで、原作や現代語訳の通しで読む方は少ないとは思います。でも必ずこれは通ってるはず。
我が家にあるのは、紙が黄ばんだ講談社コミックミミ版ですが。
個人的にはどうしてと少女漫画よりなので、源氏を理想化してる部分はあるかなと思います。それでも本文も引用されており、まずこれで全体像捉えるのが入りやすいと思います。
なにより絵が綺麗ですよね。それだけでも一見の価値ありです。
その昔、現代語?訳で手に取ったのはこちら。
谷崎の文体とめったやたらに合う!と同時に、句読点のなさに四苦八苦しながらも読みました。なかなか再読には至らないのですが、美しさを味わうのにはおすすめです。
今読みたい現代語訳版はこちら。
そしてこちら。
同じこと書いているはずなのに、なぜかそれぞれに味わいがあって面白い。
純粋な現代語訳ではなく、視点を変えて描いたスピンオフ的な作品としては以下がおすすめ。
また独特の世界観が生まれていて、意外と読みやすいかもしれません。
源氏物語解説書的なものとしては、教科書的なものはたくさんあると思われます。
全訳された人ならではの、わかりやすい読みやすい解説書。
同じ瀬戸内寂聴さんは、こんな幻の一帖も書いてらっしゃる。
古語バージョンは、本当にこんな感じじゃなかったかと思うほど。
興味深く読みました。
帝の現中宮(継母)に…なんて、確かに当時でも発禁扱いだったのかも。
ちなみに『わたしの源氏物語』にて紹介されていたこちら↓に所収の「源氏の君の最後の恋」という話は未読ですが気になってます。
『源氏』の中で最も地味なヒロイン、花散里が主人公とのこと。
解説書としての変化球としては次の2冊がおすすめ。
なぜ源氏物語を著したのかという紫式部の視点からのエッセイ風解説。
こちら古典エッセイストの大塚さんは、結構色んな視点から『源氏物語』について述べているので、他の著書も合わせて色々読むと楽しいです。
そして、まぁ、結論、『源氏』読んでいて思うのは大塚ひかりさんの著書の以下の題名につきますが。
いや、ほんとw
最後までご覧下さり、ありがとうございました。 どうぞ素敵な読書生活を👋📚