オリジナル詩集です🌷
様々な事象・心情を、私の言葉でコーティング。
良いことも嫌なことも、言葉は全てを知っている。
だからこそ、綺麗に見立てて嗜みたい。
🌼 不定期更新 m(_…
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記事一覧
【詩】 3.魔法を捨てた、灰かぶり 【結々たんの気まぐれサラダ】
不思議なステッキを一振り。
夜の魔法を味方につけて、城を飛び出す姫。
そこへ現れたのは、
歪なものこそ美徳だという、カオス・フェアリーゴッドマザー。
少女を飾る綺麗なドレスも、とっておきのガラスの靴も、
その手にかかれば役立たず。
少女の手から、魔法のステッキを取り上げて、
仮初の魔法をゆるり解いてゆく。
歪に浮き彫られた身体。
満足そうに見つめる、目の前の魔法使い。
ああ、やっと、永遠の
【詩】 2.甘くて、甘い はじまりの味。 【結々たんの気まぐれサラダ】
とろり蕩けて、色付いて
花蜜溶け出す、フォンダンショコラ。
指先でなぞる ふわふわの生地に、
手書きのハートを1つ。
小さくて丸っこい、幼いハートが
ショコラを一層、甘くする。
ほろり酔わせて、狂わせて
恍惚導く、アールグレイ。
指先でなぞる カップの淵に、
紅を落とす口付けを。
それは、砂糖も要らないほどに芳しい。
甘さも 苦味も
引き立て合えば、幸せの味。
口に含んで、いつまでも、
消