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【動機?障壁?】運動を継続するための「きっかけ作り」として知っておきたい4つの要素
こんにちは。
やまゆう(@Yuyama)です。
「運動不足な人のきっかけ作り!楽しく!正しい行動と運動で元気な人をたくさんに!」
そんな目標を掲げて日々仕事をしています。
理学療法士の知識や大学院で研究をしてきた経験を活かして、世界の研究論文の紹介や日々の生活での工夫案を伝えるため、note記事を書いております。
人との対話の中で、人生をよりよくしていきたいと思っています!宜しくお願いします✨
今日は「運動をする時の動機となるもの、障壁となるもの」というテーマで、書きたいと思います。
▶︎日本での運動の実施率について
皆さんは日頃、運動はしていますか?
もししているとしたら、どれくらいの長さと頻度していますか?
スポーツ庁が日本における、令和2年度のスポーツ・運動の実施率について調べています。
この結果を30代の人と、60代の人でピックアップして紹介いたします。
年代別の運動実施率(2万人を対象とした調査)
週1日以上の運動🚶♀️
30代👱♀️: 55.1%
60代👵: 65.1%
週3日以上の運動🚶♀️🚶♀️🚶♀️
30代👱♀️: 23.5%
60代👵: 36.9%
このデータを見て、意外と皆さん運動はしているけれど、週3日以上になると極端に減りますね。
また、若い人より、中年の60代の方の方が運動実施率が高いことが分かります。
運動を継続してすることの大切さについて書いている記事はこちら✨
↓ ↓ ↓
運動は週1回しているだけでも、とても良いことですが、ぜひ健康的な効果を得るならば、週に2〜3回以上は取り入れた方が良いと思っています。
▶︎運動の動機づけと障壁とは?
運動を実施、継続するにしてもきっかけが必要だし、逆に阻害してしまう要素もあります。
『運動って大事だから、していかないとな〜』と感じ、
『運動しよう!』と自主的に取り組み、継続していくことが
「 動機づけ 」
です。
そして、
『どうせ運動しても変わらないからやめておこう、、、』とか、
『体を動かすと痛みが出るから、運動しないでおこう、、、』って、
ネガティブな状態で運動の実施を妨げるもの
「 障壁 」
といいます。
皆さんが運動をするにあたり、「動機づけ」と「障壁」はなにでしょうか?
ぼくの場合は、、、
いや、その前に次にいきましょう!笑
▶︎運動の「動機づけ」と「障壁」について調べた研究のまとめ論文について紹介!
実際に、運動の「動機づけ」や「障壁」になりやすい要素を知っていれば、もうしかしたら生活の中で、取るべき対応を選ぶことができるかもしれません。
海外の研究で、中年以降の方を対象に調べて、発表している論文がありましたので、紹介します。
イギリス、エジプト、マルタの大学・研究者たちが、2019年に発表した論文です。
システマティックレビューといって、過去の複数の研究の情報をまとめたものになります(★参考文献はこちら)。
こちらの論文では運動を行うときの「動機づけ」や「障壁」について、なにが当てはまるか、確認しています。
下記の年代の人たちを対象としています。
👨中年(50〜64歳)
👴高齢者(65〜70歳)
過去の研究を厳格に選定し、取り扱われた論文は55編!
全部で3524名の方が対象となっています!
結構多い人数ですよね。
その分、こちらの論文で言われることは、信頼性が高くなると考えてもいいかもしれません。
その結果、年代別での運動に対する「動機づけ」と「障壁」
ランキングTop2👑を紹介します。
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👨中年(50〜64歳)の方
〜 運動の動機づけ 〜
🥇第1位:運動することの目的について
▶︎愛犬を連れて散歩をする。
▶︎ストレス改善、健康維持などの目的を持つ。
🥈第2位:運動をした後の結果についての考え
▶︎運動をすることで、病気の予防ができるという認識。
〜 運動の障壁〜
🥇第1位:周囲の環境の要素
▶︎運動することにお金がかかりすぎてしまう。
▶︎家族、仕事を優先してしまい、時間がない。
🥈第2位:社会面の影響
▶︎国や地域の文化の影響。
▶︎女性では家族、家事を優先してしまい、自身の運動にとる時間が少なくなる。
続いては、高齢者の結果を見ていきましょう!
👴高齢者(65〜70歳)の方
〜 運動の動機づけ 〜
🥇第1位:社会面の影響
▶︎グループの一員であることがで、運動への意欲につながった。
▶︎家族や友人の手助けや関与によるもの。
🥈第2位:行動を強化する要素
▶︎運動することで、いい気持ちになる。
▶︎同僚の励まし。
〜 運動の障壁〜
🥇第1位:自身の能力についての考え
▶︎もともとある、痛みや苦しさが原因で運動ができないという考え。
▶︎歳をとること自体が運動の妨げになるという考え。
🥈第2位:周囲の環境の要素
▶︎時間や設備などが足りなく、お金がかかりすぎてしまう、と考える。
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以上が、論文の中に書かれている結果でした。
もちろん、日本との環境や文化の違いもあるかもしれませんが、当てはまる部分もあると思います。
しかも、「中年」と「高齢者」でも、関与する項目が違ってくるのはとても興味深いですね。
「中年」の方では、運動の動機づけとして、
運動することの効果・結果
をもとにした要素が多い印象です。
一方、「高齢者」の方では、
周囲の環境や社会的なつながり
など、他者との関係の中で運動するきっかけ作りをしている割合が多い結果でした。
今回紹介した内容は、論文の結果の一部を紹介したにすぎないので、「動機づけ」と「障壁」になる要素はもっと広く考えないといけません。
しかし、これらを頭の片隅に入れておくだけでも、
『運動をしてみることで、◯◯という結果になりやすそうだなー。続けてみよう!』
とか、
『◯◯となったら運動の障壁になりやすいから、考え方と行動を変えて、継続できるようにしてみよう!』
って形になって、
運動の継続つながるためのヒントになるんじゃないかなって思います!
医療従事者の方にとっても、対象者の方の運動を促進するためのヒントにもなると思いますよ✨
ちなみに、
僕の運動の動機づけは
「ボディラインを良くして、カッコよくなりたい!」っていうのと、
障壁は
「自分はメンタルが弱いから、続くだろうか、、、」という、自己効力感の低さでしょうか。笑
でも、だからこそ、意識的に頑張るんじゃなくて、生活の中に組み込んで習慣化する工夫をしていたりしますよー✨
家の廊下にダンベルとヨガマットを敷いておいて、すぐに運動に取りかかれるようにするとか!(時折、妻に「じゃまだよ!」って怒られますが、、、笑)
皆さんも、今回の内容、ぜひ日々の生活の参考にされてくださいね♪
今回紹介した論文の結果についてのまとめです。
今回は中年以降の方の年代別に4つの要素について解説しました!
👨中年(50〜64歳)の方
〜 運動の動機づけ 〜
🥇第1位:運動することの目的について
🥈第2位:運動をした後の結果についての考え
〜 運動の障壁〜
🥇第1位:周囲の環境の要素
🥈第2位:社会面の影響
👴高齢者(65〜70歳)の方
〜 運動の動機づけ 〜
🥇第1位:社会面の影響
🥈第2位:行動を強化する要素
〜 運動の障壁〜
🥇第1位:自身の能力についての考え
🥈第2位:周囲の環境の要素
以上です。
それでは、最後までご覧頂きましてありがとうございました。
少しでも「タメになったー!」って思われた方は、「スキ」「フォロー」していかれてくださいねm(__)m
また宜しくお願い致します。
やまゆうでした。
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