解像度の高い文章が書きたい。〜昭和歌謡曲に魅せられて〜
おはようございます。
今日も今日とて家に帰れずにいる私です。
もともと一人の時間は好きですが、
こうも長いと気持ちもどんより。
特に、ホテルの朝食で
他の人たちが和気あいあいと
談笑しているのを見ると、
心にぐーっとくるものがあります。
とはいえ、こんなことを
言っててもしょうがないので!
絵を描いたり、noteを書いたり。
本を読んだりして過ごしたいと思います。
普段はあまりテレビを見ないのですが、
ホテルのテレビが大きくて大きくて。
BGM代わりにテレビを付けています。
昨日は、昭和歌謡の特集番組がやってて
昭和大好きな私はテンション爆上がり。
「歌、うますぎる!!!」
「これで15歳?!」
なんて、ひとりごとを叫びながら
昭和のスターたちを見ていました。
松田聖子さん、中森明菜さん、
山口百恵さん、美空ひばりさん、
ジュリーこと、沢田研二さん。
その他にもたっっっくさんの
有名な歌手の方々がいて、
圧倒されるのがその歌唱力。
歌詞に寄り添って
曲の主人公になりきって歌う。
だからこそ、時には涙を流しながら歌い、
時には希望を持った強い眼差しで歌う。
その表現力もさながら、
私の中で一番印象に残ったのは。
なんといっても昭和歌謡の歌詞の良さでした。
いや、「"ためらい"のヴェールの向こう」って。
どれだけお洒落な歌詞なんでしょう!
歌詞を見るだけでその人の情景が浮かぶ。
忘れられることなく歌い継がれるメロディー。
最近の歌ももちろん良いけれど、
やっぱり私は昭和歌謡が好きです。
近頃はどうしても「全てを語る」
「分かりやすい歌詞」がトレンドですが。
(文学もこの傾向にあると感じています)
個人的にはその逆の「多くを語らない」
「書きすぎない」歌詞も好きでして。
言葉の余白に想像の余地があって。
あえて正解を示さないことで、
受け手の解釈に幅を持たせるというか。
どうして悲しいのかは分からないけれど、
私にもそんな時があるなあ、と共感したり。
涙する夜、上を向くことで
涙がこぼれないのもそうだけれど
上を向くことで
気持ちを前向きになる。
そうだ、色々なことがあっても、
上を向けば歩いていくことができる。
きっと。
そんな、祈りのメッセージが
込められている気がして。
とはいえ、これも私の憶測に過ぎませんが。
歌詞って、最高の"文学"だと思うんですよね。
リズムや韻を踏むのも大切。
だけど、短いからこそ
伝えられることは限られていて。
感情を歌うだけでなく、
その人の行動を文章で示すことにより
その人の感情を表す。
「唇を噛んだあなた」
「強くぎゅっと抱きしめた」
「そっと頬を撫でた」
これらは全て行動を示していますが、
その奥にある感情が見える言葉ですよね。
唇を噛む、ということは悔しい。
何かやるせない気持ちがあったのだろう。
強く抱きしめるということは、
それだけの強い思いが相手にあるということ。
これから一生離さない、
そんな未来への約束かもしれないし
悔しくも今生の別れ、
という最後の抱擁かもしれない。
そっと頬をなでるということは、
相手をそれだけ大切に思っていて。
優しさが手のひらに滲み出しているということ。
などなど。
あえて多くを語らないことで
感情を連想させる表現手法もある。
私はこの記事のタイトルに、
「解像度の高い」文章が書きたい。
とつけました。
解像度の高い文章とは何か。
定義は人それぞれだと思いますが。
情景が受け手の頭に浮かぶような文章、が
分かりやすい文章、だとしたら。
たくさんを語り、たくさんを書くことで、
それは分かりやすい文章に近付くでしょう。
でも、それだけじゃなくて。
文章から人の感情を炙り出せるような。
その「情景」をテレパシーのように
ぱあっと伝えられるような。
そんな、情緒あふれる文章を書けたらな、
なんて思っています。
そのためには圧倒的に語彙力が足りない。
表現力、とでも言うのでしょうか。
読書して、感想を書きながら思います。
あれ、私、毎回同じこと言ってる。
苦しい時は「心がぎゅっとした」
喜ばしい時は「微笑ましい」
こんな風に、特定の感情を表す時に
私が使っている言葉が同じだったんです。
そりゃあ、自分の語彙力も表現力も
このままじゃ増やすことができないな、と。
これからも色々な文章に触れつつ、
(もちろん本だけじゃなく歌詞も)
学んだ言葉を積極的に使っていきたい。
そんなことを思った、今日この頃でした。
さて、YouTubeで昭和歌謡曲を
聞きまくろうかしら( * ॑꒳ ॑*)
みなさま、おすすめの曲などありましたら
ぜひ教えてください。
このメロディーが好き!
この歌詞が好き!
たくさんの人が、改めて
自分の好きな曲の「良さ」に
気付くきっかけとなりますように。
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