〖体験談〗 約20年、ながーい悪夢に苦しんでいる話。
同じような状況の人に出会ったことがないのでもし共感できる人がいたらとても嬉しいです。本当に。
(鬱っぽかったとか他の病気の話は飛ばします、が関連はあります！)
●悪夢変遷
【2才〜】物心つく前から今日まで悪夢と共に生きてきた
読書の皆さんは夢を見ますか？見るとしたらどれくらいの頻度で、解像度で見るでしょうか。「あぁ、今現実じゃない場所で喋ってたな」や「何か見てたのにもう思い出せない」と言った方が多いと思います。
私はそうではありません。覚えている一番古い夢は２歳前後に見た「迷子になって長い廊下にずらーと並ぶ重たい大きなドアを開けていくが、どれだけ開け続けても違う家族が楽しそうにしている眩しい景色で泣き叫ぶ」という夢です。今でも鮮明にドアの高さや部屋の内装を覚えていますし実際急に飛び起きて泣き出すことも多かったそうです。
【9〜13才頃】惨い夢が辛過ぎて躊躇なく夢の中で自害する
小中では主にひたすら痛めつけられたり、怪物から逃げる夢が多かったです。死にそうな緊張感を繰り返すことが辛く、夢の中で現実と認識しながら自殺することも増えました。
たとえば化け物から追われる夢では隠れていたところからバケモノの前にすっと立ったり、銃を撃たれると思っても構わず前進して撃たれていました(実際にすごく痛かった)。
それでも夢は覚めず痛みと床を見続ける映像を見るのです。
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正直死んでも覚めないことが一番辛いです。高いところから落ちる夢は大抵地面につく前に目が覚めるそうですが「ぐしゃぁ」といきます。
✧精神科、睡眠外来を経て→「悪夢障害かも(ほぼ原因不明)」
病院にかかっても「ストレス」で片付いてしまう中、ある時「悪夢障害ではないか。でも一概には確定できない」と告げられました。(鬱っぽかったとか他の病気の話は飛ばします、が関連はあります！)
そこでそういう人間なんだとショックを受けたと同時にそんなものなのかとも思いましたね。
【14才〜今頃】胸糞悪い精神攻撃悪夢&脈絡のない疲れる夢へ変化
そして小中までは「自分が死ぬ・痛い夢」が多かったですが、高校手前頃から夢の質が変わってきたのです。
「自分ではない誰かが、家族が、友人が、知らない人が目の前で自分のせいで死ぬ」という夢が増えてきました。
きっとこれは世界中で誰かが不幸を味わっているのに自分は…という罪悪感からくるものかと思います。いろんな経験やSNSでのショッキングなニュース等、自分の価値を揺るがす原罪の意識みたいなものが強く芽生えていたのだと思います。(スマホの低年齢化や情報の拡散スピードが速いことが今後毒になり私みたいな症状の人が増えることが怖いです)
しかしながらこのような内容に加えて意味のわからないAIが書いた物語のような夢も増えました。十時間寝れば1日過ごしたように疲れてますし、体感何一も苦しい状況をループしていた夢から起きてゾッとなり日付を確認することもあります。あまりにも夢の内容がエグかったり死別した人(夢の中の人)のことを引きずると起き上がれなくなってしまいます。予定がないと結局辛くてまた寝てしまい(現実逃避)夢からまた逃げられず悪夢で泣きを見ます。
●何が地獄か
数行前に描いた通り
・時間感覚の混乱
・存在しない夢の住人の死に落ち込んで立ち直れない
・ショックでさらに寝ることでまた悪夢を見る
という風に、負のループというか、生活としての現実感が自分から失われていくんです。
その日中どんな時もどこかでモヤモヤして、喉の奥で無味無臭の何かを咀嚼できそうでできない苦しみを味わいます。
実際この現実を生きる８倍ほど夢の中の記憶がある気がします。
変な話、５分前に世界ができた説の「少し前に長時間分の偽りの記憶が植えられてるだけなんじゃないか」という話に親近感湧きます。
寝て忘れろ！ができないのが本当に辛いです。
悪化するんだよ！
●対策１：夢日記を二年続けている(ほぼ皆勤賞)
夢日記のメリットは？
2022年6月1日からドリームズというアプリで夢日記を書くようになりました。
吐き気を催すほどの夢から覚めた瞬間、酸素を求めるようにこのアプリを開いて体験したことを書き込みます。映像でははっきりと覚えているのにあまりにもこの世のものではない空気の夢は言語化できなかったりします。
それでも必ず毎日この作業をすると悪夢から覚めて新鮮な感情ごと消化して文字に縛り付けることができたような感覚がします。祓魔した感じ？
寝た時間と起きた時間を設定すると睡眠時間もメモできるのですが、余裕がなくできていません笑。夢の分類もできるのですが忘れたいので一切見返してません。
夢日記のデメリットは？
夢日記を書いていると現実と混同するなんて話を聞いたことがありますが、夢の内容が常軌を逸しているので私の場合関係ないです。ただ夢から覚めかけた時夢日記書こうという意識のまま夢をみると、夢日記を書いたのか書いてないのかわからなくなることもあります。
夢の内容が現実に似ても似つかないし、悪夢すぎる場合はつけた方が楽になると思います。
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●対策２：コトの受容量、感受性のコントロール
何の受容量？感受性ってコントロールできる？と思うかもしれません。
しかし「自分は感受性が極度に高いな」や「大きな音や香水に敏感に反応してしまう」という人は対策が効くチャンスです。
私は普通に楽しんで生きているつもりでも、電車内のタバコや香水の匂い、人の荒げた声などで気持ちが過度に抑制され知らぬ間にストレスがかかるようです。
小さな気になることが積み重なり結果的に自律神経を乱してしまっているなら、取り除くと楽になるかもしれません。
・起きた瞬間違うことに脳を使いまくる
当事者の人がこれを見ていたら、夢から覚めたらリセットできるようなギミック？を作るのが大事だと思います。私の場合は書いて忘れる！とプラシーボ効果でなんとか悪夢を薄めています。
起きた瞬間にテレビをつけて違うことで脳を埋め尽くすのも良いと思います。
・音対策おすすめ（感受性が不便なほど高い人）
無音が怖い人いますか？私は怖いので本当に無音の時間を作ってません。つねに大人数が話している動画やラジオを再生したり、ノイズや焚き火の音えを聞いています。いざ無音の時に不安じゃないかと思うかもしれませんが、無音で静かに発狂してメンタルがいかれるならそれをなんとか避けようと思ってます。これは極端なので参考にしない方がいいかも。
生活の中で誰かが怒鳴ったり泣いたりする場面に遭遇する環境の人は特に音に対するストレスに気をつけてみるといいと思います。relax！
●考察：なぜ私は悪夢製造機になったのか
〖この段落読まなくてもいいです〗
小さい頃から絵本の作られた物語が苦手だったので、恐らく理解力が極端に高くフィクションらしからぬフィクションしか興味を持てなかった。それでも刺激的なものが見たい。こうして悪夢製造機になってしまったのではないでしょうか。(説明難しいな…)モキュメンタリーに惹かれたのもこれ由来かも。
元々ミステリ小説が好きでしたが今好きなコンテンツのジャンルを自己分析すると「現実味がある地獄」「苦しみ：希望＝８：２」のコンテンツを好んでいる気がします。（言語化が難しい。自分の好みを分類してみる記事も書きたいですね。）
影響されたコンテンツの一部
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小説
「少年の日の思い出」
「人間失格」をはじめ太宰治の作品
「よだかの星」をはじめ宮沢賢治の作品
漫画・アニメ
「東京喰種」「メイドインアビス」
漫画
「ひぐらしの鳴く頃に」「おやすみプンプン」
アニメ
「serial experiments lain」「残響のテロル」
映画
「三度目の殺人」「パーフェクトブルー」
「怪物(是枝監督)」「流浪の月」
「探す」「ヒメアノ〜ル」
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一部ですがかなり役満だ。。。加害者と被害者が入り混じったもの、逃避行をするが現実から逃れられないものなど、「人間そのもの」に向き合った作品が多いですね。やっぱりリアリティに過度にこだわる癖があるなぁと感じました。
熟考して不安になったり、自分を抑制する癖がある
今ではあまりにも不安になって自分が保てないので実行しませんが、一つ一つ丁寧に世界や宇宙の外、時間を線ではなく点として…とか考えるたびにゾッとしていました。本当に言語化できないんですけど、人、家族、宇宙、神様これらを統括した映画があって、そうしたらその映画は誰が見るんだろうみたいな。(説明が難しいので理解出来なくて大丈夫です泣)
加えて自分の気持ちを我慢して押し殺して、喧嘩なんかせずに優等生らしく生きることこそ素晴らしいと思っていたので、そういう部分で｢抑制的｣な癖がついているのかもしれません。
今までの人生で勉学も得意で苦労はなかったですが、正解のあるものよりもないものの方が楽しくなって途中で投げ出してありとあらゆる創作に没頭しました。というよりも繰り返し学ぶという重要な反復行動が嫌いなだけで「創る行為」という新しい行動をしていたいわがままだったのだと思います。
反抗や喧嘩しとけばよかった話↓
成績や学ぶ方法に問題がないのに何か挫折してしまう人(高学歴で就職できない人とかも社会問題になってましたが)がいるのは「自分は何のために成しているのか」という自問自答の中で自信や意味が見出せない人なのかなと思います。
やれと言われたからやる、不快な思いをしたけど自分を押し殺した、なんていうことは最悪で自分の意思表示をする時間が人生に必要でした。それを思春期と呼ぶ気がします。だれかと喧嘩して互いの正義をぶつけ合って相手の気持ちにも気づいて…。という一連の流れで自己と他者を理解するのにつながります。そう考えるとやっぱりコミュニケーションって大事ですね。
人はこうだろう、想像して気を使うほど相手との乖離に気が付かなくなってしまう可能性がありますよね。素直に他者と向き合える人ほど喧嘩が上手だった気がします。暴力的で陰湿な喧嘩じゃなくて、自分の意見と人の意見の相違を噛み砕こうと妥協しない行為です。
あれ。。
なんのためにこれを書き出したのかもわからなくなりましたが、昔からとにかく考えて考えて熟考する子供だったので、これも起因しているのかなと思います。
何が原因にしても見たくもない悪夢を「睡眠」という生きるための行為で勝手に見てしまうこの苦しみがこの世から消えればいいなと思います。楽しい夢が意図的に見れる人はずるすぎるので私とローテーションしてください。
●治療はしてる？について
➜精神面で治りそうにない
結局カウンセリングや認知行動療法とかにたどり着いても心のどこかでこんな状態だからこそいつか創作に活かせるんじゃないか、悪夢がなくなったら悪夢に囚われてきた自分は空っぽになるんじゃないかと不安になってしまいます。この心理が自分で自分の首を絞めてるらしく…。
”他人の痛み、架空の痛みでもわかるならこれでいい！とどっかで強く思っちゃってる”
正確であり考え方であり、自分を形成するほとんどが上記のメンタルなので、これはもう割り切って共に生きていくしかないのかなと今は考えています。何かの間違いで治れ！！！！！
➜薬を試してみた(病院での処方箋)
治療として漢方から抗うつ剤、新薬も果敢に試しましたが変わっているかわからない(ほぼ変わらない)ことがほとんどで、副作用が強く出たり、副作用で悪夢が悪化したりしました(意味不明)。本当に人によるそうです。
とても良かったのは睡眠外来での医師の言葉でした。
「結局太陽の光を浴びてラジオ体操しよう！」という。（この時はまず朝起き上がれなかったのでそのことについてのアドバイスでもあるんですが）
自律神経や健康な生活を意識して別人になったらどうしようなんて思ってましたがマイナスがゼロになるだけなので心身ともに平和で健康的な生活は吉です！
書きながらだんだん話し方が崩れてる気がしてきて申し訳ないですね………。
薬は人によって合う合わないがあるから試してみないとわからない、というのは時間も労力もかかりますし、合わなかった時に見た悪夢が今もトラウマになってます。夢のトラウマで夢を見る負のループの可能性があることは認知しておきたいポイントですね….。
●最後に
私の悪夢障害(おそらく)は……
幼少期からですし、小さい時からえぐいのでやっぱり生まれ持ったものな気がします。
にしてもメンタルや身体にダメージがすごいので「悪夢を見なくなる」は無理でも「見てしまった自分をコントロールする」ことに励んでいく所存です。
もし後天的に何かトラウマがあって悪夢を見ている人へ
この記事ではPTSD等の現実で起こったトラウマへの対処のアドバイスはできないのですが、原因の有無はあっても悪夢は悪夢。どちらにしろ辛い！！！泣。比べられるモノではないですが、でも原因がわかっているからこそ、そのトラウマを赦せたら、立ち直れたら「悪夢を見なくなる」可能性があると私は思ってます！（無責任な個人の意見です）実際、原因不明で生涯十数年悩んでいる私からすれば克服という希望があることは偉大です。本当に！
第三者として何もできることがないけれど、貴方が納得できる結果になるよう祈り、応援しています！！！
悪夢障害や鬱に悩む人へ
まず、本当に頑張ってきたね、と言いたいです。自分も人生の七割くらい悪夢のせいで辛いバフがかかっている気さえしているので。
ここを読んでいる人がどんな心情で読んでいるのかを私は観測することができないけれど、悪夢が辛いからこそ、わたしたちにしか見えない世界もあると思うのです。いや、見なくなった方がいいんですけど……泣
傾向としてですが、このような病気でどんどん自分を追い込んでしまい、自死をしてしまう場合もあるそうです。私も夢の中で何度も自分の命を諦めることに慣れてしまっていたことがあるので落ち込んでいる時は本当に生きる活力が０になってしまいます。
見ようとしていないのに脳内に嫌な情報がなだれ込んでくるのは本当に苦しいことですよね。
それでも時間なのか、新しい環境なのか、何かが貴方の現状を変えてくれることを祈り続けています。必要な試練だと割り切るのは難しすぎますが、生きていることを強要されることも、自分を追い込んで傷つくことも必要ないと思います。
なーんか楽しいことないかなーで生きてます。
その心で悪夢に苦しむ人が 現実では楽しく生きられればいいなと思います。
長くなっちゃった。
それでは！
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私と貴方が今日も素敵な夢を見れますように！！(懇願)
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