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わたしの本棚

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3度の飯より本を読みたい、本はわたしをどこまでも連れて行ってくれる魔法。わたしの本棚のきろくです
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#読書感想文

シングルガールでありたい27歳

シングルガールでありたい27歳

永遠に、シングルガールでありたい、そう願っています。シングルガールとは、世の中的に定義があるのかどうかは分かりません。が、最近読んだ山内マリコさんの本で出てきた言葉で、なんだかいいな、と思ったのです。

シングルガール、つまり独身でいたい、というわけではなくて。そもそも結婚しておりますし。(このnoteを書いている横で、PCをのぞきこんだ夫が「え?」とタイトルに驚いてました。笑 )

わたしは、妻

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小さな声をかき消さない、社会からも、自分の心からも

小さな声をかき消さない、社会からも、自分の心からも

これはコロナ禍、家から出られず、今までにはない悲しいニュースをたくさんたくさん見届けるなかで考えたこと。わたしたちは悲しみや、喜びの感情を他人と比べてはいけない。それは自分を守るために大切なことだということ。

辛いことがあると、もっと辛い人がいるはずだ、と思ったり、恵まれてきた出来事を並べて、今の状況を埋もれさせようとしてきた。そうすることで、自分を安心させてきた。こんなのへっちゃら、って。ブレ

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わたしはわたしで最高だ

わたしはわたしで最高だ

父が弱々しい姿をしていることをたった一度だけ見たことがある。父の癌の検査結果を聞きに行ったとき。癌だということはもう明らかで、その日は癌の進行具合、つまりステージのレベルが分かる日だった。父と母と弟と4人で聞きに行った。狭い診察室にぎゅうぎゅうで、家族総出で来るなんて、と医師は少し驚いた様子で、でもわたしたちは至って緊張していた。

結果は想像していたよりも軽くて、でもやっぱり良くない結果だった。

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5月の読書 | 誰にも頼まれていない

5月の読書 | 誰にも頼まれていない

今月は漫画を読んだり、雑誌を読んだりもした。本以外にも触れたいコンテンツはある。ページを捲るたび、舞い込んでくる。ひとつひとつ咀嚼して、自分の血肉にする作業。わたしが読書が好きな理由だ。知らないことを知るたびに、触れるたびに、見るたびに、自分の命が長らえていく。わたしは今日も、本を読む。

自然のレッスン/北山耕平

4月に読んだ曾我部恵一さんの本の中で、おすすめしていた1冊。自然とともに生きるに

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お別れの言葉は言っても言っても言い足りない

お別れの言葉は言っても言っても言い足りない

山本文緒さんの著書「無人島のふたり-120日以上生きなくなちゃ日記」を読んだ。あまりにも素晴らしい本だったので、今急いで感想を書くことにした。

本当のところ、タイトルに惹かれ、なにか旅をテーマにしたお話なのだと思った。装丁が美しくて、あらすじも読まずに買ったのだった。少し前に読んだ「自転しながら公転する」はとても面白かったな、と思いながら。

ここ最近はあまりまとまった時間が取れずに、1冊の本を

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