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心の根っこを、健やかに

近所にとても心地良い神社さんがある

ここに毎朝、
体調の良いときはお詣りするのが
日課になってきた

春のぽかぽか日差しのなか
木の根元に腰掛けて
足元の小石を眺めると

なんとも言えない
穏やかな心地になる

 
立って眺めているときには
気付かなかった様々な色が、
陽の光を受けてキラキラしている


甘いミルクのような色、
少し透明の石英まじりの色、
鼈甲飴のような こっくりした黄色、
雨降り前の雲のような灰色、
沈んだラピスラズリのような濃紺、
酸化した鉄のような深い赤色…


手のひらに並べて
ひとつひとつ愛でてみる

子供の頃には
ごく身近にあった
色と手触り

 
いったいいつから
忘れてしまっていたんだろう


流行りの宝飾品を選ぶより
こんな小さな石を集めて
眺める方がいい
 

誰にも理解されなくても

自分だけの時間、
自分だけの価値を大切にしていることの

幸せと 大切さを
やっと思い出せてきた

 
むしろ
その時間こそが
自分を守り
自分の心の根っこを
健やかに育ててくれるのだと

小さな石たちは
今日も静かな笑顔を
向けてくれる


あなたにとっての
煌めく小石は 何ですか?

子どもの頃の
小さな心に
触れますように

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