日本の美容室が環境に配慮しながらも利益を獲得する経営戦略
今回は、以前論文として作成した「日本の美容室が環境問題に向き合いながらも売り上げを出す経営戦略」を要約し、5分間で読めるようにした記事を書いてみました。
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はじめに
私は、将来美容室関連の企業に就職したいという希望があり、せっかくゼミで調べるのであれば、自分の興味のあることと、所属ゼミのテーマである環境問題を結び合わせて研究をしたいと考え、このテーマに至りました。
では、なぜ「美容室」と「環境問題」というテーマに、「利益を獲得する経営戦略」を付け加えたかというのは、この発表の最後のまとめの部分で述べたいなと思います。
日本の美容室の環境問題への意識の現状
それではまず初めに、「日本の美容室の環境問題への意識の現状」というものを説明していきたいと思います。
結論から述べると、日本の美容室の環境問題への意識は低いと考えます。これを想像するのは容易いと思いますが、我々美容室の利用者が求めるのは、美容室側が環境に配慮して営業をしていることでは決してなく、いかに良いサービス・接客を受けられるかが大切であるからです。当然美容室側も、顧客のニーズに合わせて経営をするため、どうしても利益重視の経営スタイルになってしまいます。
しかし、そんな状況だからこそ、今や全国のコンビニの店舗数よりも多いと言われている美容室全体が環境に配慮することができれば、環境への悪影響は非常に小さくなると考え、今回は美容室なら必ず使用する「シャンプー」に焦点を当てて研究してみました。
合成洗剤を使用したシャンプーを使用することによる人体・環境への悪影響
今現在、市場に出回っているシャンプーは大きく分けて2種類あり、そのうちの一種類は、「合成洗剤を使用したシャンプー」です。
この合成洗剤には、界面活性剤という有害物質が含まれていまして、これは人の肌に非常に浸透しやすいという性質があり、長期的な使用は、髪の毛や頭皮の痛みに繋がります。
さらに、その界面活性剤を美容室や自宅で洗い流してしまうことで、それが海や河川に住む魚介類が摂取してしまい、過去の水俣病の例のように、食物連鎖を通じて我々人間に被害が回ってくる可能性があります。これが、時間の関係上割愛した部分が多くなってしまいましたが、合成洗剤を使用したシャンプーが人体と環境に及ぼす影響となります。
代替案「オーガニックシャンプー」
それでは、その解決策として、私はオーガニックシャンプーの美容室への導入を代替案として挙げたいと思います。
そもそもオーガニックとは、有機という意味で、有機栽培のことです。有機栽培とはすなわち、化学肥料や農薬を使用せずに農作物や製品を作る方法です。そのため、消費期限が短かったり、価格が高いという懸念点はありますが、人体や環境への影響という意味合いでは、先程の合成洗剤を使用したシャンプーより格段に優しいといえます。
おわりに
ここまで私の作成した論文をかなり割愛して話してしまいましたが、最後にまとめとして、なぜ私が、美容室と環境問題というテーマに、「利益を獲得する経営戦略」という要素を付け加えたのかということを述べたいと思います。
マーケティングの世界では有名な人物であるピータードラッカー氏は、「企業の社会的責任」を掲げ、また、持続可能な開発目標、すなわちSDGsの12番目の目標には、「作る責任、使う責任」とあり、どちらも「企業は、利益の獲得だけではなく、環境や社会に考慮して経営を行わなくてはならない」という意味が込められています。
しかし、先程「持続的」という言葉があったように、企業が持続的に環境問題に取り組むためは、売り上げを出すことが必要不可欠です。売り上げが少なければ企業は経営を持続することができず、環境への取り組みも短期的になってしまうからです。
そう言った意味では、「環境への配慮」と「利益の獲得」というのは、実現するかどうかではなく、両立しなければならないものだと私は考えており、後期ではそのテーマをもっと深く研究していけたらいいなと考えています。
今回の記事はここまでです❗️
最後まで読んでくださりありがとうございました😊
↓こちらの記事が、今回の記事の元となった論文なので、興味のある方はぜひ読んでみてもらえると嬉しいです😆