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経済について考えたことを書きます。日本が完全雇用かつ安定した低インフレ率の持続的経済成長を達成するために活動しています。具体的実現目標政策:半減期通貨によるユニバーサルベーシックインカムと就業保証プログラム(JGP)、減税

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現代貨幣理論 MMT を根本から理解する

Modern Monetary Theory 現代貨幣理論現代貨幣理論(Modern Monetary Theory, 以下、MMT)は、理解するのが難しい部分が多いので、整理を兼ねて自分のために本記事を執筆することにしました。 MMTが説明していることは、単なる会計的事実に過ぎません。簿記の知識があるならば誰でも理解できることです。経済を学ぶ前に必ず簿記を学んでください。日商簿記3級程度で構いません。 1. 貨幣・通貨の定義日本の法律において、「貨幣」および「通貨」の定

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    • 「潜在GDP」の定義を変更 | 日本国民を騙す罠

      日本において、潜在GDPの定義は大きく分けて2種類存在します。 日本政府は現在、平均概念の潜在GDPを使用しています。 最大概念の潜在GDP(~1985年) 平均概念の潜在GDP(1991年~) 平均概念の潜在GDPを使うことで、経済の状況を正しく分析できなくなり、財政判断を歪めていると考えられます。 1. 2種類の潜在GDP最大概念の潜在GDPの定義: 完全雇用:全ての就業者が雇用されている。すなわち、国内の労働力が全て使われている状態。 稼働率100%:、資

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      • 「国の借金」は存在しない

        日本政府と日本銀行を連結した貸借対照表(バランスシート)を作成しました。 日本の財務省は、頑なに政府と日銀を連結したバランスシートを公表しません。なぜなら、財務省が推し進める緊縮財政、プライマリーバランス黒字化目標に都合の悪い情報だからです。 以下の情報源から作成した、2023年3月31日時点での貸借対照表です。 統合政府に共通する機能「通貨発行権」現代貨幣理論(MMT)では、中央政府と中央銀行を別々の機関としてではなく、「統合政府」として一体のものとみなします。 こ

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        • 「国債の利払い」によって財政赤字が増加する

          この記事では、国債の利払いによって財政赤字が増加することを検証していきます。 具体的には、国債の利払いを簿記でシミュレーションします。 【条件設定】国債 合計残高 1000兆円 金利 0.8% 日銀 保有国債 538兆円 民間銀行 保有国債 323兆円 民間 保有国債 72兆円 海外 保有国債 67兆円 【条件設定の情報源】国債の金利は、財務省の資料から「0.8 %」としました。 国債の残高は、直近2023年12月末次点で約1088兆円です。切りよく1000

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        現代貨幣理論 MMT を根本から理解する

          「国債の償還・借換」を簿記で検証する

          国債の償還および国債の借換はどのようになるのかを、簿記でシミュレーションします。 各経済主体(日本銀行、民間銀行、民間、海外部門)の保有する国債残高は、日本銀行が発表している資金循環統計から、国庫短期証券を除く国債・財投債の金額を拾っています。計算しやすいように数字は少し変更してあります。 ※財務省と日本銀行の資料から、実際にやっていそうな手順をシミュレーションしています。 【条件設定】 国債残高合計 1000兆円 償還国債合計 200兆円 日銀保有国債 540兆

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          「国債の償還・借換」を簿記で検証する

          政府と日銀による「信用創造」の真実

          本記事では、政府と日銀による信用創造について説明します。 信用創造の正しい理解のため、順を追って説明します。 信用(債権・債務の関係)の定義信用創造の「信用」のように、経済学における「信用」の意味について、良い説明があったので引用します。 つまり、「信用」とは「債権・債務の関係」のことです。絶対に意味を取り違えないでください。 インターネット上で「お金とは何か?」と調べてみると、間違って説明している記事がとても多く見受けられます。下記のような言説は、「信用」を一般的な

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          政府と日銀による「信用創造」の真実

          「コブラ効果」を検証【インセンティブのねじれ】

          コブラ効果について、命題を使って論理的に検証します。 コブラ効果コブラ効果(cobra effect)という言葉は、経済学者のホルスト・シーベルトが イギリス統治時代のインドで起きた逸話に基づいて作った造語です。 インド、デリーにおいて、多くの毒蛇、特にコブラによる被害を脅威とみなした当時のイギリス政府インド総督府は、コブラの死体1匹につき報奨金をを出すことにしました。 当初、デリーの人々は報奨金のために多くのヘビが捕獲され、成功していた戦略でした。しかし、やがて人々は

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          「コブラ効果」を検証【インセンティブのねじれ】

          外貨準備はどこから来るのか

          「外貨準備」とは、中央政府や中央銀行が持っている外貨のことです。 現代貨幣理論(MMT)では、中央政府と中央銀行を合わせて統合政府といいます。 政府部門と民間部門を足した国内部門の合計を「対外資産」といいます。 民間部門が稼いだ対外資産を、中央銀行が自国通貨と交換した際に外貨準備は増えます。 すなわち、外貨準備とは、対外資産の内、統合政府の保有分のことです。政府の内、社会保障基金や地方公共団体の保有分は含みません。 従って、外貨準備か否かは、統合政府の対外資産なのか

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          又貸し説は現実の信用創造ではない。簿記を学べ。

          又貸し説Google検索で「信用創造」と検索すると、「又貸し説」を説明する記事ばかりヒットします。簿記を学んだことがない人が、又貸し説を信用創造と語っていることがわかります。本記事で又貸し説の説明はしません。知りたければ以下のリンク先で説明を読んでください。 信用創造とは?銀行が信用を失うとどうなる? | 銀行の機能の巻 | マンガでわかる経済入門 | man@bowまなぼう 信用創造の仕組みがよくわかりません。|地歴公民|苦手解決Q&A|進研ゼミ高校講座 世の中のお

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          貨幣価値の証明

          貨幣価値の証明法定通貨(fiat money)の価値を証明をします。 結論を先に述べると、政府が国民に対して租税債務を課すことで貨幣の価値が保証されます。 表券主義表券主義の主張は以下。 貨幣は国家が制定するものであり、国家貨幣である 貨幣は財・サービスの支払いのための計算単位である 国家は租税を課し、貨幣を租税の支払い手段として定めている 現在の地球上で、表券主義以外の貨幣体系を使っている場所は、基本的には存在しません。表券主義(法定通貨制度)は、貨幣の価値が

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          信用(債権・債務関係)の証明

          信用の意味経済学における「信用」の意味について、良い説明があったので引用します。 経済学において「信用」とは「債権・債務の関係」のことです。間違えないでください。 下のような言説は、「信用」を一般的な「信じて疑わない」という意味で説明しています。大いに誤解の含まれる説明なので忘れてください。 定義$${C}$$: 債権 $${D}$$: 債務 $${Ci}$$: 債権者 $${Di}$$: 債務者 $${Cr}$$: 債権の存在 $${Dr}$$: 債務の存在 1.

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