入社1週間前に内定辞退→スタートアップ新卒入社した2024年
2024年は、自分にとって大きな転機となる一年でした。学生起業をした後、事業作りのスキルを鍛えるべく上場ベンチャーに内定承諾をしていましたが、それを入社1週間前に辞退。本当に多くの方に迷惑をかけてしまいましたが、この決断は自分にとって人生を変える大きな決断だったと感じています。そんな人生を変える決断をした2024年を簡単に記録しておきたいと思います。
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2024年総括
できたこと:自分で選択すること
これまでの私は、本当の意味で自分の意思で選択をすることができず、そのたびに自分を嫌いになっていました。受験や部活選び、自分の事業活動など、正解がない重要な意思決定において、周囲の意見に流されたり、楽な環境を選んだりしてしまい、自分の本当の意思を貫けなかった過去がありました。そうした選択を繰り返す中で、「自分に誇れる自分」になるためには、真に「自分で選択できる自分」である必要があると感じるようになりました。
就職活動においても、当初は事業家としてのスキルを磨くため、優秀な先輩が多く、十分なアセットがある上場企業A社に行こうと考えていました。しかし、その意思決定の仕方では、これまでの自分と変わらない、「環境に期待している選択」であることを自覚していました。本当に悩みに悩みを重ねた末に、A社を辞退し、無名のスタートアップであるオースタンスに入社することを決意しました。
この決断には、多くの反対の声がありました。これまでお世話になった多くの方々から「新卒でスタートアップに行くなんて、キャリアが終わる」と言われたこともありました。しかし、ここで意思を貫けなければ「本当の意味で自分に誇れる自分」にはなれないと感じ、ビビりながらも自分の選択を押し通しました。
A社の役員や人事の方々に謝罪に伺った際、自分が捨てようとしているものの大きさと、これから挑戦しようとしていることの難しさを改めて実感し、思わず涙がこぼれました。それでも、その場で改めて覚悟を決めることができたことで、自分のことを少しだけ好きになれた気がしました。
2024年を通じて、自分で選択をし、その責任を負うという行動を初めて実践しました。この経験を通じて、自分の選択を正解にしていくための覚悟を持つことができたことは、これからの人生において大きな財産になると感じています。
できなかったこと:人を動かすこと
2024年を通じて最も痛感したのは、「人を動かすこと」の難しさでした。入社後、クライアントとの商談や社内メンバーとの業務連携、さらにはパートナー企業との関係構築において、自分を信頼してもらうことのハードルの高さを思い知りました。
これまでは、周りの先輩や上司の見えないサポートに支えられていたからこそ、物事がスムーズに進んでいたのだと気づきました。それが自分一人の力で動かさなければならない場面になると、信頼を得るための具体的なアプローチが不足していることを実感し、苦しい思いをすることが多々ありました。
この課題に向き合う中で少しずつ改善の兆しも見えてきたものの、まだまだ課題は多く、「人を動かす」ためには、より深い理解と効果的なコミュニケーションが求められることを痛感しています。今後も「相手のためのコミュニケーション」を意識しながら、自分自身の成長を続けていきたいと考えています。
四半期の振り返り
1月〜3月:決断
2024年の初め、私は自分のこれまでの生き方を変えるために、あえて過酷で予測不可能な状況に挑むことを決めました。「見えない道を選択できない」という自分の弱点を克服するため、東南アジア4カ国バックパッカー旅行という形で「普通では絶対に挑戦しないこと/無謀だと思えること」に挑みました。
例えば、宿の予約をせずに旅を始めたり、1泊200円の激安で清潔さが全く保証されないゲストハウスに泊まったり、ラオスでパラグライダーに挑戦して1000m近い高さを飛行しました。また、40時間かけて夜行バスで国境を越えたり、山賊が出ると噂されるラオスの山道を夜中にツーリングしたりと、予測不能な旅を続けました。不安定な状況に自ら飛び込むことは、自分の中で大きな挑戦でした。
これらの経験を通して、「選んだ道を正解にする」という感覚を少しだけ掴むことができました。不安定で過酷な状況を乗り越えるたびに、自分が下した選択を正解に近づける感覚を得られたことが、自分にとっての大きな収穫でした。
この旅を終えた後、A社への内定辞退を決断しました。この決断を伝える際、A社の役員の方に直接お会いし、号泣しながら自分の思いを率直にお伝えしました。この場面では、自分の中で覚悟が一段と固まりました。「多くの方の期待を裏切る」という重い責任を背負いながら、整った環境を捨てて、全てがこれから始まるフェーズのスタートアップ、オースタンスへの入社を選びました。
この時の覚悟と感覚は、これからの自分を支える重要な土台となりました。
(旅の話はまた別のnoteで書く予定です。)
4月〜6月:顧客折衝の難しさ
新卒としてオースタンスに入社し、初めて本格的にフィールドセールスに挑戦した3ヶ月間は、自分にとって試練の日々でした。大手クライアントとの折衝に苦労し、とにかく「営業」という仕事の難しさを痛感しました。
入社当初から、自分の商談動画を振り返り、営業経験が豊富な先輩の商談動画も繰り返し視聴しました。しかし、どこが違うのかを具体的に理解することができず、もどかしい気持ちが募るばかりでした。また、目標達成に焦るあまり、プロダクトアウト的な物売り営業に偏ってしまい、顧客の課題や気持ちに寄り添うコミュニケーションが取れないまま商談を進めることが多々ありました。
このような営業スタイルでは当然、顧客からの信頼を得ることができず、結果として商談の成果も上がりませんでした。その影響で、フィールドセールス以外の業務に時間を割く余裕がなくなり、B2Bマーケティングを含む一部の業務は上司に巻き取っていただくことになりました。この状況に対して、力不足を痛感し、非常に悔しい思いを抱いた3ヶ月間でした。
この期間は、成果を出すことの厳しさや、自分に足りないスキルを徹底的に見つめ直す時間でもありました。
7月〜9月:改善の兆し
7月から9月にかけての期間は、自分にとって初めて成果を実感できた時期となりました。1Qでの大きな課題だったクライアント折衝に加え、そもそもの商談数が圧倒的に不足していたため、商談数の底上げを図るべくABM活動を開始しました。
この活動では、アポ獲得率25%という高い成果を上げ、実際に受注企業も生まれました。この施策は型化してフォーム営業として事業部としての新規施策に昇華し、半年間で約1000万円以上の受注額を残す成功事例となりました。これにより、1Qで壊滅的だった目標達成率を70%まで引き上げることができました。
また、1Qで課題となっていたクライアントコミュニケーションに関しても改善が見られるようになりました。先輩に商談に同席してもらい、フィードバックを受ける中で、声のトーンや表情管理を徹底することを心がけました。これにより、ヒアリングの中で顧客の課題を明確化し、クロージングでのネック管理にも対応できるようになりました。この時期、自分が意識してできることが少しずつ増え、結果として「吉田さんを信頼して発注します」と400万円の発注をいただくこともできました。
一方で、新たに始まったB2Bマーケティングにおけるメンター業務では、メンバーとのコミュニケーションがうまく取れず、苦戦する日々も続きました。特に、指導において双方の意図が噛み合わないことが多く、自分の未熟さを痛感しました。
これらの成功と課題が混在する3ヶ月間を経て、営業としての自信を少しずつ築きながらも、まだまだ改善すべき点が多いことを改めて認識しました。
10月〜12月:新たな課題
10月には1Q、2Qで課題だった顧客との信頼関係の構築や商談の進め方に改善が見られ、初めて営業目標を達成することができました。
また、10月には初めてウェビナーに登壇するという新たな経験も得ました。大企業の役員や責任者の方々に対し、自社の強みを自分の言葉で伝える難しさを感じつつも、新たなスキルに挑戦する機会となり、自分の成長を実感できた出来事でした。
一方で、B2Bマーケティングのディレクション業務では苦戦が続きました。このディレクションは、社内のインターン生や外部のインサイドセールス営業代行の外注先を対象としており、自分の営業活動と並行して進める必要がありました。しかし、それぞれの進捗管理や課題整理、方向性の明確化に手が回らず、上手く推進することができませんでした。
特に、インターン生への日々のフィードバックや1on1を通じて、業務面だけでなく、キャリアの方向性を一緒に考える難しさを痛感しました。この経験を通じて、これまで上司が自分に対して行ってくれていたサポートの重要性を改めて認識しました。
このように、営業として一定の成果を出す一方で、ディレクションやメンバー管理といった新たな課題に直面した3ヶ月間でした。この課題を乗り越えるための糸口を模索する日々は、今後の成長に向けた大きな糧となったと感じています。
最後に
色々と雑に書いてしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
2024年、いろいろな方の反対を押し切り、内定を辞退してスタートアップに新卒で入社しました。ただ、現時点では「この選択を正解にできた」と胸を張って言えるほどの成果を残せてはいません。
社長や上司から褒めていただくことも多いですが、それはあくまで新卒1年目としての評価に過ぎません。事業家を目指す自分にとって、このままでは到底満足できるものではありません。
2025年は、自分に誇れる自分になるために、そして最短で事業家の道を歩むために、より一層精進し、成果を残す一年にしていきたいと考えています。社会的意義のある事業を立ち上げ、それをグロースさせていくことが、自分が目指す未来です。
こんな私ですが、「一緒に働いてみたい」「話を聞いてみたい」と思ってくださる方がいらっしゃれば、ぜひご連絡いただければ嬉しいです。
(絶賛同期募集中です笑)