よのなかよもやま寄稿 02:奄美大島ホノホシ海岸――南の島の泳げない海の浜辺で石の奏でる音にたゆたう
島が好きだ。
どうして島が好きなのか。
それは私が、島に『楽園』の夢を見ているからだ。
昔から何かしらの媒体からの影響を受けて、島、特に南の島に対して私はそのような感情を向けている。
暖かな風が吹き、青い空に白い砂浜があってそこにはヤシの木が生えていて……まさしくそこは世の中のいやなことすべてを忘れさせてくれる場所。
そんな、どこかの海の真ん中にポツンと浮かんでいる楽園を、僕はきっと心のどこかでずっと探しているのである。
その『楽園』へのあこがれのせいなのか、子供