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【失敗談】調子をこいて友人にお金を貸したら良い教訓になった話

「困ってるなら、助けれる時に助けてあげないとな」

そういって、友人にお金を貸していた時期がありました。

持ちつ持たれつ。当時を思い出すと、そんな言葉でかっこつけていたように思います。

かく言う私も、困っていた時代は友人に借りたことがあります。数千円〜数万円の返せる範囲で、ですが。

ただ、どちらも経験した上で、絶対に良くないことだと考えています。

当たり前のことではあるんですが、今回は僕の身に起きた出来事を皆さんに共有できればと思っています。

お金を貸していた時期は調子をこいていた

今から数年前でしょうか。コロナ禍がひと段落したころ、仕事に精を出して頑張っていた時期がありました。

その甲斐あってか、年収でいうと2.5倍程度上がってハッピーな生活を送っていました。

さらに、その頃は若干調子に乗っていた時だったので、SNSで羽振りの良さをアピールしてしまっていました。まさにこれが原因なんですが。

今思うと超絶ダサい。ダサい通り越してクサい。クサすぎて草。そんな声が聞こえてきそうです。

「この資本主義の世の中じゃ、お金を持っている人が正義だ!」

そんな思考が、まだ頭の片隅にあった時代です。

となると、「どうやらあいつ稼いでるらしいぞ」と、知人・友人が嗅ぎつけるわけです。

「お金に困っている友人」が、私のもとへお金を借りに来ます。

ここがポイントで、お金がないから返済能力はないに等しい友人ということには、当時全く気づけませんでした。

銀行だって、借りる人がお金や資産を持っているから貸してくれる機関です。

でも、そこで借りれない人たちだという意識は、当時ハッピー野郎の頭には全くありませんでした。

結果、複数人に対してお金を貸し、総額は数百万円ほどになってしまいました。

そして、「貸した」という名誉なのか不名誉なわからない実績が各所で飛び回り、また借りたい人が現れる。

そのうち手元の現金も少なくなって、お金を貸すためにお金を返してもらうみたいなわけわかんないことやってました。いや本当に。

なぜ貸すという思考になったのか

「お金の貸し借りは良くないからね!」と、幼少期からあれだけ母ちゃんに言われていたのに、なぜ貸したのか。

それは、お金を貸す自分に酔っていて、気持ち良くなっていたからです。

私の場合は、少しお金を持つと色々な欲が出てきました。自己顕示欲、名誉欲、承認欲求、などなど。

「お金を貸してあげる俺カッケェ」状態ですね。

加えて、本当に最低な話ですが、友人から貸した恩恵を受けようとしていたんです。

決して金利を得ようとしていたわけではなく、「自分にとって都合の良い存在」として友人に振る舞って欲しかったんだと思います。

自分の言うことを聞いてもらったり、優先して欲しいと。最低です。

こうなると、友人関係は破滅の一途を辿ります。

友人にお金を貸すのは友人をやめるのと一緒

友人にお金を貸すということは、同時に友人をやめるということです。

法律的にも債権者と債務者の関係になるので、お互いに友人とは呼べなくなります。

となると、今まで友人だった人間が債務者になるので、負の感情が増大していきます。え?貸した側が?と思うかもしれませんが、本当なんです。

返済が滞るというのも多少ストレスなんですが、それ以上にストレスなのがSNSで上がってくる元友人の私生活。

例えばの話ですが、お金を貸してあげた人間が恋人と旅行に行きました。私への数十万円の返済が終わっていないのに。

皆さんなら、どう思いますか?

もし貸してなかったら、「お〜いいね〜」の感情しかなかったのに、貸してしまったがゆえに「そんなことやれるお金があるんなら早く返せよバカか?」と憎しみの感情が湧いてくるわけです。

その2人にとってみれば、「そんなこと」ではなく素敵なことですし、ある程度生活を守らなきゃいけないと思うので、今となっては何も思いません。

ただ、当時は爆ギレしてましたし、マジで精神衛生上良くなかった。お金を貸す側のストレスを考えると、全然コスパが良くありません。

お金を借りる側の気持ち

ところで、ここまで貸す側の気持ちをつらつらと書いてきましたが、お金を借りる側の気持ちについては書いていませんでした。

誰かに聞いたというよりも自分の肌で感じたレベルの話ですが・・・

ずばり、なんとも思ってないです。

湧いて出てきたお金としか思っていないんです。ATMとしか思っていないんですよ、びっくりすることに。

なんなら、返済しろと催促したら「キモい」とすら思っています。

あと、本当に、本当に、本当にびっくりしたのが、数ヶ月返済が滞っている友人に催促した時に言われた言葉です。

「え、お金ないの?」

は?

猫ミームで想像してください。あの「は?」です。

その当時は、1番こたえました。

「あぁ、こんなこと言っちゃうんだ」と。確かに自分だって悪いんです。友人を上手く利用しようとしてたわけですから。

それでも、それはないじゃないかと。笑
お金ないの、自分じゃんと。笑

前述したように、手元のお金がなくなってしまい貸すために返済してもらうというサイクルになっていたので、確かにお金がない状態ではありました。

でも、お金を借りてる人間からしたらそんなことはどうでもいいことだし、ここにはもう感謝すらないんだと、この時にやっと目が覚めました。

さすがにこの友人と今後も一緒に過ごすことはできないので、今は関係を切っています。

結局、お金で寄りついてきた人はお金でしか人を見ていないし、一方で、お金でどうにかしようとした自分も、友人をお金でしか見ていない。

そういうことが、人生の失敗談として深く胸に刻み込まれました。

ちなみに、貸した数百万円は返済してくれた心優しい友人もいますが、あまり、いやほとんど返ってきていません。

なんなら、さっきも書いたように飛んだり関係が切れた人も何人かいます。

お金は貸し借りした時点がピーク。それ以降は何もありません。

まとめ

数百万円とまあ高い勉強代になりましたが、こういう風に記事のネタとして書けるので、今はよしとしています。

もしかしたら戻ってくるかもしれないし。いや、淡い期待はよしておこう。

この出来事で得た教訓は以下のとおりです。

  • 友人にお金は貸さない(どっちのためにもならない)

  • もし貸すのであれば返ってこなくても良い金額にする

  • お金を持ってるアピールは絶対にしない

  • お金をエサに人を利用しない

今思うと、元友人に貸す以外で協力してあげれることがあったんじゃないかとも思っています。

弁護士に相談しろとか、生活見直せとか、その道のプロを紹介するとか。いくらでもあったなー、と少し後悔しています。

貸すという選択をしなければまだ友人だったかも、と思いましてね。

よくビジネスの場で言いますよね。

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えてあげろ」と。

私の場合は、まんま漁業網ごと渡してとんずらされました。

「お金の切れ目は縁の切れ目」とはよく言ったものです。昔の人も、同じような経験をしているんだなぁと思いました。

皆さんも気をつけてください。今後も仲良くしていきたい人だったら、なおさら貸すのは良くない。

このような経験談をもとにしたエッセイを中心に、どんどん投稿していこうと思っているので、みなさん仲良くしてください。

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色々な記事にスキしてくれるとめちゃめちゃ喜びますので、よろしくお願いします。

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