【抽出 ▶︎ ドリップコーヒー(1)】
日本では一般的なドリップコーヒー。
「コーヒー」と頼むと大抵これが出てきます。
器具もスーパーから100円ショップまでどこでも買えるのでとてもお手軽です。
しかし、実際にいれてみると毎回のブレが大きかったり、同じ味わいを作るのが難しかったりします。
ドリップコーヒーをいれる際に大切なことはなんでしょうか?
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ドリップコーヒーをいれるために必要な知識を4つご紹介します。
①レシピを整える
まずはレシピを決めて毎回同じ環境でいれることをおすすめします。
スケールで毎回計ることが大切です。
レシピは設計図なので、これが適正でないとそもそも全く狙っていない味わいが生まれてきます。
最初の方に説明した、濃度、収率に大きく影響を与えますね。
だいたい最近のコーヒーだとコーヒー豆の量と注ぐお湯の量が1:15〜1:17くらいだと適正に落ちるイメージです。
例えば、1:15だと、10gのコーヒーに対して、150gのお湯を注ぐというような形です。
これは量が増えても基本的には同じです。
このレシピに関しては、コーヒー豆の焙煎度合いによっても異なってくるので、次回そこに触れていきたいと思います。
②条件による変化を知る
抽出における条件は、
1)レシピ
2)挽き目
3)温度
4)時間
5)注ぐ回数
6)水
などが挙げられます。
例えば、挽き目を細かくした場合、表面積が増え抽出されやすくなります。
そのため、成分が多く抽出され濃度、収率ともに上がります。
これらの変化を知ることで抽出の際の選択肢が変わってきます。
この変化を覚えることも大切です。
③ドリッパーの違いを知る
ドリッパーによって、抽出スピード、ドリッパー内のお湯の残り具合が変わります。
前回話したようにドリップコーヒーは基本的には透過法です。
しかし、ドリッパーの形状により、ドリッパー内にお湯が溜まる場合があります。
この場合浸漬法的な作用が強く働きます。
ですので、ドリッパーによる違いを知ることがとても大切です。
逆にいうと、バリスタがそのドリッパーの特徴を理解していると、ドリッパーが変わっても抽出技術によって調整できるということです。
あとは、ペーパーフィルターによってもペーパーの目が異なるので、抽出スピードが変化しますのでご注意を。
④成分の出方を知る
コーヒーは蒸らし後、抽出を始めると濃い液体から落ちてきます。
そして、どんどん成分が薄まり、後半の方は薄い茶色の液体が出てきます。
最後は成分があまり含まれずに雑味と云われがちですが、この後半の液体をどのくらい入れるかで味わいの調和が変わってきます。
(基本的にはオペレーションも考え、落とし切りで問題ないと思います)
後半は雑味しかないので、入れない方がいいという意見もありますが、それは作りたい味わいによって変わると思いますし、環境によっても変わるので、どちらもやってみることをおすすめします。
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抽出を始めて、まだまもない。
何をしたらいいのかわからない。
など、不安要素はあるかもしれませんが、一度整理しながらコーヒーをいれてみると案外すぐに修正できておいしいコーヒーをいれることができるかもしれません。
そして、抽出による阻害要素がある場合、条件のどこかがズレている可能性があります。
それが1つなのか、2つなのか、少しずつ紐解いていけると適正なコーヒーに辿り着けます。
もし今おいしいコーヒーがいれられないと悩んでいる方は一度条件を見直してみるといいかもしれません。
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