Yuta

2005年よりシリコンバレーを拠点に活動。2015年にアメリカ人・インド人とともに創業…

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2005年よりシリコンバレーを拠点に活動。2015年にアメリカ人・インド人とともに創業したFogHorn Systems, Inc を2021年末にアメリカ大手のJohnson Controlへ売却。その後間髪入れずに2社目を起業。新しい会社名はVoxela, Inc.

マガジン

  • シリコンバレースタートアップな日々

    2005年よりシリコンバレー在住。2015年FogHornという会社を起業し、2021年12月に、アメリカの企業(Johnson Controls)へM&AさせてExit。そのあと間髪入れずVoxela, Inc. を起業。介護業界をreinventすべく日々活動中。その中で学んだこと、気がついたことなどを含めてシェアします。

  • エッジコンピューティングという解

    エッジコンピューティングに纏わる技術や可能性、今とこれから。エッジコンピューティングとかリアルタイムデータ解析の話。それらを用いてどうやって産業をアップデートしているか。

  • シリコンバレーで働く文系のブログ(昔のブログ)

    昔すこし書き溜めた、シリコンバレーで働くためのブログへジャンプ

最近の記事

7年目の節目

この記事を表に出せているということは、FogHornのM&Aが完了しプレスリリースが出されたことの裏返しで、ようやく表に出して話せる内容になったという証左でもある。(プレスリリースはこちらをご参照下さい) 2015年2月にFogHornにco-founding memberとして入ってから、気がついたら丸7年。 会社のM&Aがすべて完了した今1つ言えることは、肩の荷が少し降りてこの7年間で一番ホッとした、ということかもしれない。 最初5人で立ち上げてから、Series A

    • メタファー

      コロナが蔓延してからこの1年、すっかりリモートワークが定着し、様々なイベントや重要な会議までZoom等で行われるようになったのは周知の事実。 あとはポストコロナの世界でこれがどこまで定着するのか、個人的には特に日本はまた元の木阿弥に戻るのではないかと危惧しているが、とりあえず向こう2年ぐらいのWith コロナの世界においてはこのスタイルが続くのだろう。 (sell & leasebackだとしても、エイベックス・電通・日通などが都心の本社を売却するというのはとても良い流れだ

      • コーポレートVCから出資を受けるメリットと注意点

        FogHornのファンドはリードVCを除いては、主にコーポレートVC(以下CVC)から出資を受けている。 今回はCVCから出資を受けるメリットと注意点について少し書いてみる。 良かった点としては、協業する上で一歩進んだ深い協業が可能になる点。通常よくあるPartnership契約とは違い、1段上の価値や可能性がそこにはある。言い方を変えると企業側の本気の証しがお金に現れている。(お金と言う名の血液をスタートアップに入れる感覚) また、その企業の取引先も潜在的な顧客として紹

        • 七味五悦三会

          2020年の振り返りを七味五悦三会に基づいて。 七味: いつもと変わらぬ美味しさの 京都ちくりん、紀尾井町三谷、勝又、笄鮨、一即多、礎、広島 安来鮨、とらくまもぐら、Napoletana Pizzeria in Moutain View、そして新たな土地で新たな発見とともに食べたザ・アメリカンシーフードBoat House in Bodega Bay、あとは・・・、あ、7つではぜんぜん足りない...笑 五悦: コロナが世の中を大きく変えチャレンジングな1年でしたが、そのお

        7年目の節目

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        記事

          現段階でのエッジにおけるAI実装解(走り書き)

          コスト vs feature vs UXのバランスで、intelligent pointをどこに置くかが最重要課題(コストにはdataコストも含む)。 現段階ではAIも学習と実装で二分して考えたほうが、社会実装は早く最適解。ただ、今後チップレベルでさらなるAIの学習部分も含めた実装が進むと状況は変わってくる。(ただその場合ブラックボックスが空間に半無限存在してしまうので、把握しコントロールする、という観点ではネガティブ) スマート電球のような粒度の細かいデバイス系ソリューシ

          現段階でのエッジにおけるAI実装解(走り書き)

          節目

          人生の節目はちょっとしたきっかけで、図らずも突然やってくる。 という風に書き出すと、かなり意味深になってしまうけど、今回はそんな節目のお話。 冒頭に「ちょっとしたきっかけで、」と書いたけれども、実際はずーっと前から自分の中に散り積もるように、些細だけど釈然としない小さいことが堆積していって、ある瞬間それが堰を切ったように流れ出ていくのだと思う。 そのきっかけは、決して大げさなものではなくて、小さな小さなことであることが多い。誰かがぼそっとつぶやいたことだったり、突然明日

          行動がない批判はゴミでしかない

          人の意見ややっていることを批判をするのは誰にでもできるが、批判すること自体とてもダサいことだと改めて思う。批判は否定的でまったく建設的ではない。 ただ、それがいつの時代もなくならないのは、批判をするのは容易で手軽に気持ちが良くなる麻薬のようなものだからに他ならない。 もし万が一何らかの理由で批判を伴う議論をしなくてはならない場合、徹底して守らねばならぬことがいくつかある。それは、 1) 目の前で批判をする。裏で批判をしない。 2) 批判をする内容に対して調べ熟知している

          行動がない批判はゴミでしかない

          8月22日時点: 帰国時成田空港でのプロセス

          先日(8月22日)公私の関係で日本へ帰ってきたのですが、その時の成田空港でのプロセスをまとめてみます。(アメリカ出国前に色々調べたけど、いくつかUpdateされている点があったので、何かの参考になれば幸いです。) 空港でのプロセスは刻々と進化しているので、本記事は参考程度に。 自分が使ったエアラインはUnited。UnitedはSFO⇔HNDは運休しており、あるのはSFO⇔NRTのみ。 SFO→NRTの流れはこんな感じでした。 1) SFO離陸前に機内で書類渡される(

          8月22日時点: 帰国時成田空港でのプロセス

          米国、中国、韓国のIoTに対する投資意欲、コロナ後の状況 (7月末時点)

          Q3も半ばに差し掛かり、今後様々な統計や数字が出てくると思いますが、現段階での個人的な所感を実体験からシェアします。少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。 米国: IoTに対する投資は日本より許容され、且つ現場に導入されるケースが多い(PoCやって終わり的なことは少ない)。そして決断が早い。たとえばプロジェクトのリターン(ROI)がそこまで明確でなくても、企業の未来を見据えたときに必要な要素技術であれば、数億円の予算をつけてプロジェクトを進めながら適宜ピボットをさせ、R

          米国、中国、韓国のIoTに対する投資意欲、コロナ後の状況 (7月末時点)

          時間という資本

          時間という資本は全人類みな共通してもっている、唯一無二平等に与えられた資本。ベゾスだろうが、ザッカーバーグだろうが、バフェットだろうが、皆我々と同じ1日24時間。ただこの資本の投資の仕方で、人生のリターンが変わってくる。 っていうことは、本当によく様々な本やYouTubeなどで語られているし、擦られまくっているテッパンのお話。でも最も大切な真理だと改めて思う。 じゃあその資本の投資の仕方で、いったい何が正解なのか? 結論から言うと、それは自分が今幸せかどうかにすべてかか

          時間という資本

          社会実装してナンボでしょ

          前回の”9つの数字から考える”という投稿の中で、マーケット規模と社会実装に大きな乖離があると感じていると書いたが、今回はその点をもう少し深堀りしてみる。 なぜマーケット規模と社会実装に大きな乖離が生まれているか? それを大きく5つに大分すると、以下のようにまとめることができる。 1) エッジに対する期待値が高すぎる 2) エッジの技術が追いついていない 3) 現場が各々が抱えていることが解決できる問題として認識されていない 4) IT技術者の不足 5) 経営判断として投

          社会実装してナンボでしょ

          9つの数字から考える

          エッジコンピューティングに関してそもそものマーケットサイズとか、ビジネス的にみてどうなの?今後どうなるの?という点に関して、9つの数字から考えてみる。 ("Edge computing by the numbers: 9 compelling stats" by Stephanie Overbyを参照) $3.5 billion (約3768億円): 2019年時点でのエッジコンピューティングの市場規模 (参考: Grand View Research) $43.4 bi

          9つの数字から考える

          大企業からはやっぱりイノベーションは生まれない

          FogHornを起業する前、前職(シリコンバレーの大企業)の最後の4年間に社内ベンチャーとして、IIoT(Industrial IoT)事業の立ち上げを行った。 実はこの体験を通じて、大企業ではオーガニックにイノベーションが起こせないことを、「イノベーションのジレンマ」がリアルであることを、身を持って経験することとなり結果FogHornを起業することになった。 その社内ベンチャー(IIoT事業)では、製造業や産業向けのネットワークソリューションをメインに取り扱っていた。前職

          大企業からはやっぱりイノベーションは生まれない

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          エッジコンピューティングとは?(英語)

          前々回の投稿("なぜエッジコンピューティングか? なぜFogHornか?")をビデオ化したらこうなるだろうな、というのがあったのでシェア。簡単にまとまっているので、サラッと見れます。(英語が苦手なひとは、Youtubeの自動翻訳字幕機能を使えば、日本語の字幕をいれられますよ!便利です)

          エッジコンピューティングとは?(英語)

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          ポストコロナの勝者と敗者 - デジタル化によって広がる格差

          会社を5年前に立ち上げてから今まで、産業のデジタル化の必然と緊急性についてイベントやミーティング等で散々話しをしてきたけど、今回はその時流の変化を理解して行動に移した会社と、日和見主義的に決断をしてこなかった会社との間で広がった情報格差、そしてポストコロナによって決定的になる今後について。 (今までの投稿でIIoTや現場におけるデータの質など、基本的なところは話したので、今回はその辺はもう読了いただけているという前提で話します。) 5年前から今まで一貫して、お客さんには3通

          ポストコロナの勝者と敗者 - デジタル化によって広がる格差

          なぜエッジコンピューティングか? なぜFogHornか?

          ここを読む前に以前投稿した ”なぜFogHornを立ち上げたか - 解決したかった問題" を読んで頂けたらマーケットの至上命題が分かり、今回の記事の理解が更に深まると思いますので、もしよろしければ読んでみてください。 今更だが2010年代を振り返ると、初頭にはクラウド/Big Dataそして後半にはIoT/AIが大きくマーケットを賑わせた。 この2つは非常に広義で且つバズりすぎてしまい、個人的には食傷気味だが、産業向けという文脈でよく聞いた・もしくは夢描かれていたものをま

          なぜエッジコンピューティングか? なぜFogHornか?