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認知科学に基づくコーチングとは?

こんにちは、ゆうたコーチです。

今回は、僕のTwitterなどSNSを見てくださってる方は目にしたであろう
「コーチング」について解説していきます。

初めに伝えておきます。

よくスポーツで言う「コーチ」が行っているのは「コーチング」ではありません。
正しく定義するのであれば
「 ティーチング」や「コンサルティング」と言った所でしょうか。

認知科学コーチングとは (1)


しかしなぜ、「コーチング」と言うのか。
それは2つの理由が考えられます。
①「(野球・テニスなど)コーチ」と呼ばれる人がが行ってるから。
②双方向の教育が流行っているので(=集客しやすい)。

「じゃあコーチングって何なの!?」と言われると、コーチングとは一言で説明し、理解するのは難しいです。脳の科学、マインドのカラクリを理解することで、初めてコーチングの目的やコーチの役割を理解することができます。これはコーチはもちろんですが、クライアントも理解することでコーチングの意義がさらに増します。

身体や筋肉にも構造や機能・原理原則があるように、脳・マインドにも存在しています。心の機能も身体の機能も、どちらも理解し使いこなせるようになることで、初めて自分という「人間」の大きな可能性を最大限に使うことができます。

長文になり読みづらいところもあるかもしれませんが、是非最後までお付き合いください!

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※まず初めに、コーチングと言われているものは大きくわけて2つあります。

コーチングの違い

①カウンセリング(共感・傾聴)の要素を中心としたもの

②認知科学に基づくコーチング

今回説明しているのは、本来コーチングと呼ぶべきである認知科学に基づくコーチングについてです。カウンセリングとコーチングで分けるとわかりやすいですね。
注意していただきたいのが、どちらも優れた素晴らしいものであることです。認知科学コーチングを解説するので「共感・傾聴型はだめだ!!」と言っているのではありません。コーチにとって大切なのは、クライアントの状況に合わせてカウンセリング的な関わりとコーチング的な関わりを使い分けることなのです。逆にコーチングを受けるときは、どちらかを選ぶというよりは、自分(クライアント)に合わせて適切な関わりが自然にできるコーチを選ぶことが大切です。

僕は、色んな方のコーチングを受けてきましたし、本業である塾の学習指導の中で、認知科学に基づくコーチングを50名以上の方に提供してきました。その中で、認知科学に基づく関わりは、爆発的にクライアントの成果を出し力強い現実をつくっていくと確信しています。


この記事を読めば、コーチングの目的やコーチの役割、大事なポイントが理解できます。そしてなぜ認知科学に基づくコーチングが、力強い現実を作り出すことができるのか。この記事を読むか読まないかで今後の人生に大きな違いを生むきっかけをつくることは約束できます。それではいきましょう!

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1. コーチングって何?

コーチング(Coaching)について説明する前に、そもそも「コーチ(Coach)」とは何でしょうか?

認知科学コーチングとは (3)

テニスや野球・サッカーではよく指導者のことを「コーチ」と呼びますよね。僕は硬式テニスを12年以上していますが、「フォアハンドの時もっと打点を、前で捉えるように意識してみよう」「サーブを打った後は、リターンに備えてすぐ構えなさい」といった技術指導の役割を果たすのがほとんどです。

しかし、実際の「コーチ」の意味とは何でしょうか?語源から遡ってみることにします。

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「Coach」を辞書で調べると、「馬車」という意味です。ブランドの「COACH」のロゴを見たことがある方は、馬車の絵が写っているのが分かりますよね。馬車は人を連れて、目的地まで人を連れて行くことができます。

つまり、コーチとは「目的地へ向かいたい人を目的地まで連れて行ってくれる人」であり

コーチングとは「目的地に向かいたい人を目的地まで連れて行ってあげること(伴走すること)」なのです。

ただ、このままだと、目的地(GOAL)があることが前提で連れて行くことになるのですが、目的地がはっきりしない人もいます。「やりたいことがわからない」「自分の本当にしたいことは何だろう?」そんな方もたくさんいますし、コーチングを受ける前の僕もそうでした。

だからこそ、コーチとともに目的地(GOAL)を設定し、そのためにどんな行動を起こすか決断を共にし、明確化して連れていくということもコーチの役割です。

この目的地(以下、GOAL)設定については後ほど詳しく解説していきたいと思います。


2. エフィカシー

エフィカシーとは、未来達成に対する自己能力の自己評価のことです。

簡単にいうと、「根拠はないけど自分ならできると信じて疑わない自信」のことです。

たとえば人気漫画「ONR PIECE」の主人公ルフィはエフィカシーがめちゃくちゃ高いです。

海賊王に俺はなる

このときのルフィは弱く、海賊王には程遠い存在でした。しかし、さまざまな困難にも立ち向かい乗り越えることで大きく成長し、懸賞金もかなり上がりました。

ルフィ懸賞金1

ルフィ懸賞金2

ルフィに初めて懸賞金がついたときは3000万ベリーでしたが、最近だと15億ベリーまで上がりました。ちなみに現在の海賊王である、ゴールド・ロジャーはその3倍以上もある約56億ベリーです。

海賊王懸賞金

現在のルフィでは海賊王にまだ遠い存在です。
しかし彼は「俺は海賊王になる!」と信じて止みません。この状態こそエフィカシーが高い状態と言えます。

力強い現実をつくる上でエフィカシーが最も重要であると言っても過言ではありません。コーチングの目的を一言で言うならば、クライアントのエフィカシーを上げることなのです。このとき、クライアントよりもコーチがエフィカシーの高い挑戦者でなければなりません。逆にコーチを選ぶときは、エフィカシーが高そうな人をコーチに選ぶようにしましょう。僕の大好きなテニスで例えてみます。

フェデラー_優勝

上の写真は、テニスをしたことがない人も知っていると思います。

「テニス界の生きるレジェンド」とも呼ばれる、ロジャー・フェデラー選手です。グランドスラム最多優勝記録や、生涯グランドスラム達成など数々の偉業を成し遂げ、40歳を過ぎた今でも活躍しているプロテニス選手です。

例えばフェデラーに、「君なら必ずグランドスラムで優勝できるよ!」と言われたらどうでしょう。めちゃくちゃ興奮しますし、自分に対しての自信が相当跳ね上がるのではないでしょうか。それは、エフィカシーを高く保ち続け、数々の偉業を成し遂げてきたフェデラーだからこそ、言われた側のエフィカシーも上がるのです。
しかし、通りすがりの知らないおじさんに同じようなことを言われてもどうでしょう。イマイチ響かないですよね・・・。

また、エフィカシーが高いとパフォーマンスが高くなることは容易に想像がつきますよね?例えば100m走で同じ能力を持ったA君とB君。A君は「自分は誰よりも速い」と信じて疑わず、B君は「また負けたらどうしよう・・・」と頭によぎった状態で競争したら、その結果は言うまでもなくA君が最大のパフォーマンスを生むでしょう。この「最大のパフォーマンスを生む」ことがエフィカシーによる影響です。

これは100m走はもちろん、仕事でも同じです。エフィカシーの高さは身体と心に大きな違いを生み出し、脳内・体内で分泌されるホルモンまで違ってきます。この変化を「概日リズムの変化」と言います。

もし、最大のパフォーマンスを生み成果を出しまくる自分に変わり、起きる時間や喋る言葉、振る舞いも何もかもがその時のマインドになったら、その日から在り方や人生が変わり始めると思いませんか?

どんな人でも行動力がある状態を作り出すことができます。頑張る必要がなくなるのです。無意識に行動し成果を出していくようになります。

3. コンフォートゾーン

コンフォートゾーンとは「自分が安心・安全でいられる領域」のことです。

全ての人にこのコンフォートゾーンというものが存在し、そこから外に出ようとすると強烈な元に戻ろうとする力(ホメオスタシス)が働きます。ゴムを伸ばした時、伸ばせば伸ばすほど、元に戻ろうとする強い力が働きますよね。人間も同じように、コンフォートゾーンから遠くへ出れば出るほど、ホメオスタシスが働きます。

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身体の場合、体温で例えるのがわかりやすいですね。36.5度が平熱の人が80度のサウナに入れば無意識的に汗をかいて体を冷やそうとします。逆に、-10度の北海道に行けば、無意識的に鳥肌が立つと同時に身震いすることで身体を温めようとします。

そしてゴムの原理、遠ざかるほど強い力が働くというのも同じように当てはまります。夏に、40℃ある外を歩く時の汗とサウナに入った時の汗の量はどちらの方が多いでしょうか。そうです、サウナの時の方がたくさん汗をかきそうですよね。

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では心の場合はどうでしょうか。早起き、ダイエット、自己投資など、頑張ろうとしたけど3日坊主になったことありませんか?僕も人間のマインドを勉強するまでは、「自分は続かない人間なんだ」「自分はやってもできないやつなのかもしれない」と思っていました。

多くの続かない理由は、このコンフォートゾーン自体に変化がないことです。そう、あなたが悪いわけではありません!!!!人間の本能なのでしょうがないことなのです。部活でずっとキャプテンを任されている人がレギュラーにもなれなかった時、無意識に元のキャプテンとしてスタメンで出ていた時に戻ろうとしますし、逆にずっと気楽に応援に回って早く引退したいなーと思っていた人が、急に試合に出ろといわれたら、緊張してせっかくのチャンスを生かすことが出来ずに終わってしまうこともあるかと思います。「練習は試合のように、試合は練習のように」と言われる所以はここですね。コンフォートゾーンが試合で活躍しているところでいる、ってことですね。以上のように、ホメオスタシスの力は絶対に逆らうことができない物だと言うことを理解してください。

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また、脳にはRAS(模様体賦活系)という、コンフォートゾーンに留まるために必要な情報だけを集める機能があります。

それにより心理的盲点であるスコトーマが生まれます。

現実世界の情報量はおよそ4億ビットとされています。しかし、人間が収集できるのは2000ビットまで。つまり、脳が情報をシャットアウトしているのです。コンフォートゾーンに留まるために必要な情報だけが入ってきてるのです。勉強や仕事に集中している時、机や椅子の感触が席に着いた瞬間と比べると、時間を経つほどに薄れていく感覚がないでしょうか。それは、脳が机や椅子の感触を「コンフォートゾーンのためには必要の無い情報だ」と認識し、シャットアウトしているのです。

このように、無意識的にどんどん集まってくる生まれ備わった脳の機能を理解すると、いかにこのコンフォートゾーンから抜け出すことが不可能なことがわかりますね。


重要なのは、ホメオスタシスの力を理解した上で、コンフォートゾーン自体をずらすということ。コンフォートゾーンが現状の外側にずれることで、そこに引っ張られるようにホメオスタシスの強烈な力が働くようになります。「何で俺が県一番のテニス選手じゃ無いんだ!?このままじゃやばい!!」と言った感じでしょうか。焦っているしているような気持ちになります。

そしてRASはコンフォートゾーンに対して必要な情報を集めようとするため、現状のスコトーマがどんどん外れ、脳が無意識的にシャットアウトしていた情報や閃きが次々に現れ始めます。

このように、未来のGOALをコンフォートゾーンと認識することで自分で自分を導き、その未来に対してエフィカシーを高く上げ続けることで最大のパフォーマンスを生み出します。それが本来の「コーチング」というものなのです。

認知科学コーチングとは

4. GOAL設定


コンフォートゾーンをずらし、最大のパフォーマンスを生み出すためにすることが、コンフォートゾーンをずらす先にあたるGOAL設定です。ここで、GOAL設定の上で重要なポイントを3つ紹介します。

1.GOALは現状の外側である
2.GOALは心の底からやりたいこと(Want to)である
3.GOALは複数設定する

ここで注意しなくてはいけないことは、ゴール達成までのプロセスが想像できるのであれば、それは現状であることです。なので、まず現状の外側にGOALを設定することでホメオスタシスという可能性を最大限に活かしましょう。そして、そのGOALは心の底からやりたいということ(Want to)でないければ意味がありません。なぜなら、やらなければいけないこと(Have to)でGOAL設定をしても、そのGOAL世界(そのGOALを達成した自分の未来の姿)に臨場感を持つことができないからです。臨場感がなければそれをコンフォートゾーンと脳が認識することができず、概日リズムにも変化は起こりません。逆に、「これを叶えられたらいいな」と言った、憧れの状態(Hope to)もGOAL世界に臨場感が湧かないのでやめましょう。

つまり、Want toでGOAL設定をし、脳が現状よりもそのGOALに対し臨場感を高め、そのGOAL世界をコンフォートゾーンだと認識することで、概日リズムに変化が起きます。その日から在り方(Be)もGOAL世界の自分となり、言葉、思考、人間性、起きる時間、表情、など動作・行動(Do)が変わります。動作・行動が変わることで、結果(Have)が代わり、GOALが達成できるのです。

コーチングセッション_GOAL設定

とはいえ、実際に世界は現状なわけで、周りの人や環境に変化は起きていません。現状に引き戻される可能性も十分にあるので、GOAL設定を複数することが重要になります。また、GOAL設定を一つの領域で設定しても臨場感が足りません。「心の底からやりたい、世の中のためになること」を仕事の定義とすると、仕事面でそのゴール世界に生きる自分はどんな趣味をもっていてどんな人間関係を築き、どんな健康状態だろうか?と探究をし、それぞれのGOAL設定をします。これを、バランスホイールと言います。

バランスホイール

5. コーチの役割


コーチの役割は大きく分けて3つあります。
・エフィカシーの抽出を行う/エフィカシーを上げること
・ゴールを設定/更新すること
・本人よりもクライアントの可能性を信じること

セルフコーチングという言葉があります。今まで紹介してきたコーチングの理論を、自らをコーチとして実践しようというものです。僕もコーチングを受けるお金がなかったときは、自己適用しようとしました。しかし、ホメオスタシスの力により現状に引き戻されてしまいました。GOAL設定や更新、決断はクライアント1人の脳ではできません。なぜなら、クライアントは未来の記憶作りをしてエフィカシーが一時的に上がった状態になったとしても、実際に生きているのは現状なので、周りの言葉や環境などあらゆる外圧に無意識的に引っ張られる可能性があります。

そこでコーチは、クライアントなら絶対に達成できる誰よりも信じ、クライアントの未来の記憶を同じように持って関わるので、過去や現状に全く引っ張られない関わりをします。また、クライアントのGOAL達成のために自身のリソースを提供することもあります。クライアントのGOAL設定、GOAL達成のことだけを本気で考えるのがコーチです。

認知科学コーチングとは (2)

コーチがクライアントのWant toに介入することはありません。ただし、外圧などによって書き込まれたWant toだと思い込んでるHave toやネガティブな言葉、思考が出てきそうな時や過去のネガティブな記憶に引きづられそうなときは共感せずに介入します。それは本当に心の底からしたいことでは無いからです。

人生はたった一度きりです。

たった一度だけ生まれて、たった一度だけ死ぬ。

どうせ死ぬなら、心のそこからやりたい事をとことんやり抜いて
「最高の人生だった。」と思えるような人生にしましょう。

今日が人生で一番若い日です。全ての人に可能性があります。

6. 今回のまとめ

▶︎ 自己能力の自己評価であるエフィカシーを高めパフォーマンスを最大化。
▶︎ 人間には安心安全でいられるコンフォートゾーン(以下、CZ)があり、変化しようとしてもそこに戻ろうとするホメオスタシスという強い力が働く。
▶︎ CZに留まるためにRASという情報シャッター機能があり、他の情報は心理的盲点(スコトーマ)となる。
▶︎ 現状の外側にCZをずらすことが重要で、そのためにはGOAL設定が必要。
▶︎ 1人ではできないので「コーチ」の存在が必要。

たった一度きりの人生、最高の人生にしましょう。

そのためにも、Want toで生きる人生にしましょう!

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最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

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