傷ついた人
傷ついた人
日々診療していると
「私は傷ついた人です」
「私は傷つけられて人です」
とアピールする人に出会います。
このような人は
私に同情を求める人なので
私がいうことは「で?」
の一言だけにしています。
私が普段の診療で
患者さんから聞きたいことは
「同情してください」
ということよりも
「これからどうしたいのか?」
を聞きたいからです。
傷ついたアピールする人に言えることは
「人に同情を求めて」
「私は悲劇のヒロインであり」
「私は虐げられた人であること」
を強調します。
それは
その人がそのようにずっと振る舞っていて
人に同情をしてもらうこと
人に構ってもらうこと
でその人の承認欲求を満たすことを
「無意識にしている」「演じている」
ということです。
傷ついた人を演じる人は
「自分が」人を傷つけたことは自覚しませんし認めようとはしません。
なぜなら
被害者であることでしか自分の承認欲求を満たすことができないからで
被害者でい続けることは裏を返すと
「加害者」でもあることは認められないのです。
そのような人は
自分の承認欲求を満たすために
ドクターショッピングなどの彷徨うことも特徴です。
傷ついた人アピールをする人があなたの周りにいませんか?
そして
あなたもそのアピールに引っ張られていませんか?
以前の私はそんな人に引っ張られていました。
私はそんな自分がバカだと思ってからは
引っ張られることもなくなりました。
が、私も完璧ではありません。
傷ついたアピールする人など放っておけばいいのですが
そこに引っ張られることがあるときに
自分のバカさ加減に呆れることになるだと思います。
被害者と加害者は常に表裏一体です。
「私は傷ついた人です」アピールというのは
その人の深層心理のいつものパターンであり
承認欲求の成れの果てでもあると思います。
だからそのようなアピールをするのは
【症状や問題が解決しない人】
【同じことを繰り返す人】
とも言えるのだと思います。
【大森裕介】
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