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弱すぎる私と冷たすぎる社会

おそらく躁転していて気が大きくなっているので、小さなことに憤りを感じている。

今日、普段通りにいつもの電車に乗り込むと、何だか不穏な空気に包まれていた。

私の後に乗ってきた親子が、「変な人いる〜」ということを話していて、どうやら移動してきたようだった。

ここで、「変な人」という言葉に訂正を加えさせてもらいたいのだが。確かに奇声を発したり、叫んでいるように声を出している方がいた。

周りの乗客も、声がする方に目をやり、身を乗り出し、何者なんだろうと観察するような素振りを見せる。

一方、私はその叫び声とやらに無駄に共感してしまい、心が苦しいと感じてしまっていた。本当なら当人の傍にいって全力で抱きしめてあげたかったんだけど、とっさに彼氏の体を強く抱きしめていた。

みんなが逃げるように降車する中、私は最寄り駅を通過しようとしていた。だって当人の隣に行って抱きしめてあげたい、苦しみに共感してあげたい、普通にそう思ったから。

でも彼氏に諭されてしまい、そこでNoを言うことはできなかった。もうその時点で、私の弱点に火がついている。

どうせ思っているだけで、行動に移せない。
よく「勇気がなくて…」と申し訳なさそうに語る人もいるけれど、それは勇気がないのではなく、行動力が足りないだけだ。勇気がないのは言い訳のための造語に過ぎない。

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電車で奇異な行動をしている人がいたらすぐ「障害者」という言葉を当てはめて、「迷惑」とか「外歩くな」とか平気で言う人がいる。

私も障害者手帳を持っているから、あなたから見れば外歩いちゃいけないし、そもそも生きてちゃいけない人間かもしれませんね。

でもふと冷静になってみると、障害者である人に出会ったらむしろ助けてあげたいという気持ちに駆られて、私はいても立ってもいられない。

みんなが私と同じような思考なはずはないと分かっているけれど、どうしても許せない、理解できない人種がいる。

こんな社会、、って憎みながら、それでも戦い方を探しながら生きていくしか術はないんだよ。悔しいけれど。

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