世界にも類のない豪雪地帯
どうも、たなかです。
タイトルにも書きましたが
みなさん
「豪雪地帯」
という言葉を聞いたことはありませんか?
“冬に大量の雪が降る場所”
という意味で。
ぼくは豪雪地帯を言い換えて
「雪国」と言ったりしますが、
誰しもが聞いたことがあると思いますし
実際に使ったことがある言葉だと思います。
確かに意味は
雪がものすごく降る場所
で間違いないのですが、
この「豪雪地帯」という言葉
実は、法律で定義されているのです。
「豪雪地帯対策特別措置法」
という法律がございまして
この法律で指定された地域のことを
「豪雪地帯」または「雪国」と言います。
豪雪地帯特別措置法とは
簡単に言えば
雪国に住む人や
財産、経済を守るための法律です。
日本の豪雪地帯に指定されている場所に
実際に住んでいる人口というのは
およそ2,000万人。
多いか少ないのか
数字の感覚がイマイチ伝わらないと思うので
比較します。
積雪の多い、世界の大都市では
カナダのモントリオールが挙げられますが
人口は「170万人」程度。
対して、日本の豪雪地帯の一つ
新潟で相対してみましょう。
新潟県の人口はおよそ「222万人」います。
日本のひとつの県が
世界の大都市よりも人口が多い。
しかも、新潟は
モントリオールより雪が降り積もります。
人がいるということは
そこには
家があり、仕事場があり、財産がある。
雪による被害で
生活が困難になることを防ぐため
法律で、しっかりとバックアップしています。
では、その豪雪地帯
日本にはどのくらいあるのでしょうか?
※全国積雪寒冷地帯振興協議会より
どん。
この青や濃い青でなられている場所が
豪雪地帯に指定されている場所になります。
数字で表すと
日本全体の約「51%」
国土の半分以上が豪雪地帯
そう、
日本という国は、
世界でも類のない
豪雪地帯でかつ、人口の多い国なのです。
ちなみに、
アメリカの気象会社
「AccuWeather」が行った調査によると
人口10万人以上の都市の
年間降雪量を世界中で比較したら
5位…シラキュース(アメリカ)、ケベック(カナダ)
4位…セイントジョーズ(カナダ)
3位…富山市
2位…札幌市
1位…青森市
なんとトップ3を日本の都市が独占。
もはや、多いというか
世界最大です。
これが、日本の世界の立ち位置なんです。
豪雨、豪雨と言われますが
雪大国でもあるのです。
そう考えると
日本は、一年中、天気に左右される国。
だからこそ、気象予報士が必要とされる国。
頑張らなくちゃいけません。
さて、前置きがかなり長くなりましたが
この先の雪、どうなるのか。
見ていきましょう。
あす(水)の朝の予想天気図を見てみると
北海道付近で低気圧は急速に発達しながら
ひとつになります。
そのため、日本付近は
「強い冬型の気圧配置」となり
北日本や北陸を中心に
等圧線の間隔がかなり狭くなります。
その影響を受けて
豪雪地帯が指定されている場所を中心に
雪となります。
朝は急速に発達する低気圧に近い
北海道の道東やオホーツク海側の地域で
大雪となって、
猛吹雪となるおそれがあります。
早朝や朝の外出は危険ですので、
時間を後ろにずらす方がいいでしょう
午後になると北海道道東などのエリアは
次第に雪に弱まりそうですが、
北陸や北日本は断続的に雪。
夜になると、やや弱まってくる見込み。
それでも雪の降る所がほとんどとなりそう。
予想される降雪量は多い所でご覧の通りです。
しかもあす(水)はなんと言っても
北陸、北日本を中心に風が強まります。
ですから
猛吹雪や吹きだまり、大雪による交通障害
暴風、高波に警戒してください。
また北海道は高潮による
低い土地の浸水に厳重な警戒が必要です。
一方、西日本、東日本の太平洋側は
晴れるところがほとんど。
ただ、気温が低いです。
10℃に届くところは高知くらいで
他は一桁の気温となる見通し。
きょう(火)よりも
暖かい服装でお過ごしください。
よろしくお願いします。
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