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大学受験 秋以降の伸び

受験生のみなさん。毎日過酷な受験勉強お疲れ様です。受験勉強も秋に入り冠模試や共通テスト模試も大詰め。日々の勉強の進捗に一喜一憂の時期といった所でしょうか。

今回は私の実体験(とはいえかなり古い話ですが)及び現役高3生の私の子供(こっちはリアルタイム)の現在の状況から現役受験生は秋以降に確実に伸びるという話をしていきたいと思います。プラスその方法についても。

ちなみに話の信用性をわずかでも高めるために私と子供の簡単な経歴を。

私は偏差値当時64くらいの少しはマシくらいな高校から某私大法学部に現役で入学した経験を持っています。詳しい大学名は伏せますが西日本圏内においてはトップもしくはトップクラスの私大とだけ言っておきます。

そして私の子供は偏差値72の県下ではトップクラスの公立高校から現在某旧帝国大学の法学部を第一志望に日夜勉強に取り組んでいる受験生です。

共通点はどちらも数学が致命的。私に至っては言うまでもなく数学がダメだから早々に私文の道を選んだ人間とだけ言っておきます。

さてプロフィールはこれくらいにして本題に入ります。勉強の結果はやり始めてからいつくらいにでるの?と言う話ですが、答えは2つ。

一つはやり始めたその時から伸びる。一つは秋以降に爆発的に伸びるです。

まずやり始めたその時から伸びるですが、これは言うまでもなくですよね。日々新しい事を覚える覚えるのインプットの時期です。単語を覚える。文法を覚える。解法を覚える。歴史の経緯や人物名を覚える。などなど。

間違いなく毎日毎日勉強を続けられてさえいればあなたの知識は毎日毎日進化しバージョンアップしていきます。これは確実ですので安心して下さい。

ただし、その成果は恐ろしいほどゆったりとしたペースです。模試にはまずその成果の20%も反映されないと思っててください。一部の天才及び1年、2年の頃からコツコツと努力を続けてある程度知識が定着している賢い子を除いては。

なのでこれまでの模試でE判定やD判定しか取れてなかったあなたもまだまだ諦めないで下さい。確立的にはあなたが進みたい大学を第一志望にしているライバルの内の50%はあなたと同じEかD判定です。夏や秋の初めはね。仮に既にあなたが第一志望の大学にすでにA判定やB判定がでているのなら何が何でもその大学に行きたい訳じゃない限りワンランク上の大学だってまだまだ目指せちゃいます。

ちなみに私は現役時代この時期はまだE判定。たまにDって感じでした。勉強を始めたのは高3の5月半ばからです。正直、圧倒的E判定でない限りはE判定D判定C判定なんて僅かな誤差でしかありません。後述しますが志望大学に受かる子はA判定やB判定の子ではなく最後まで自分を信じて勉強を怠らずに第一志望の大学を受けた子だけです。その中にたまたまA判定の子もいればE判定の子もいる。それだけです。A判定でもその大学を受けない限りその大学には受かりません。ただ無謀な賭けをしろと言いたい訳ではないです。無謀ではない方法をこの後お教えしますので今しばらく戯言にお付き合いください。

ちなみに私の子供ですが、彼は狙っているのが国立の旧帝大という事もあり2年生の10月から勉強に取り組み出しましたので今で1年といった所でしょうか。夏までの模試の判定では1番良かった結果でも今の所Cが最高です。ほぼEかDです。ただし私は子供が絶対に受かると確信しています。なぜなら現在行っている勉強方法の過程が間違いない方法及び進捗だからです。

さて夏や秋の初めの段階ではなぜ成果が現れてるように感じないか?の話ですがそれはまだこれまでの勉強が基礎の積み上げ段階のインプットの時期だったからです。人間の脳はインプットしたものを繰り返しアウトプットする事で初めてその物事を覚えるようにできています。日々起こる物事全てを記憶していたら生活に支障がでちゃいますからね。何時何分にトイレに言ったとか22日前の夕食は何だったとか全て覚えてたら気が狂いますよね。ただ本当は脳の奥底にその情報は刻みこまれてるんですけどね。引っ張り出す必要がないから引っ張り出せないだけです。どこにその情報を締まったかが思いだせないだけです。または覚える必要がないものに脳がカロリーを使ってしまうと本能的に生命の危機にさらされると判断して無駄な事を覚えないようにしているだけです。エビングハウスの忘却曲線をご存知ですか?人間は覚えようとした事の42%を20分後には忘れています。1日〜2日後には70%、30日後には80%を忘れる生き物なんです。これは多少の個人差があれ人間ならだいたい一緒です。あなたもあなたのライバルも。みんな一緒です。

じゃあ忘れないようにするにはどうすればよいのか?

答えはアウトプット。それも多頻度アウトプットです。いろいろ世の中に勉強方法はあれど、信じれる方法はこれのみ。ひたすらアウトプットにつきます。しかも多頻度の。

ただアウトプットと言ってもアウトプットするための前提知識がなければアウトプットできないですよね。だからみなさんはこれまでの時期をひたすらインプットにささげてきたんですよね。そしてインプットに追われてアウトプットの機会が少ないからたまに受ける模試(模試はアウトプットの作業)で記憶の引っ張り出し方が分からず爆死してただけです。安心して下さい。あなたの脳にはこれまで勉強してきた内容が全て刻み込まれています。ただ、80%を忘れてしまっているだけです。正確には引っ張り出す方法がわからないだけです。

ここから先、10月11月にやるべき事はひたすらアウトプットです。国立狙いで共通テストがある子はまずこの時期は2次対策のアウトプットをして下さい。どうせ共通テスト直前期は共通テスト対策のアウトプットに追われます。今の時期10月11月いっぱい、または11月半ばまでは2次対策のアウトプットに努めなければ2次対策の時間が取れなくなります。ですので志望大学の過去問、及び同レベルの大学の過去問を解いてアウトプットに努めてください。初めはロクな点数がとれません。あれだけ夏休みに頑張ったのにです。ただ、それでも毎日必ず最低でも大問1つくらいは解いて復習して下さい。2ヶ月あれば劇的に点数が上がります。あと、1回か2回はセンター及び共通テスト過去問を通しで全部解き今の点数を把握して下さい。そして基礎が定着していない教科(およそ5割から6割に届いていない教科)は参考書に戻り多頻度アウトプットをして下さい。多頻度アウトプットと言うのは例えば数学で言えば、そうですね、仮に基礎問題精巧を例にしましょう。基礎問題精巧の数学2Bは解法が全部で167個あります。青チャに比べてかなり少ないですよね。ただ、現時点で基礎が身についていない子が青チャを初めからやり直すのはキツいです。基礎問題精巧なら無理なく最低限の基礎力(共通テストでいえば6割から7割)は身につけられるはずです。これをですね、まずは解法1から解法10までを1日で覚えて下さい。全く知識が抜け落ちている人は解かずに読むだけで結構です。とにかく10単元まで読んで下さい。それが終わればすぐさま解法1から問題を解いて下さい。仮に問題なく解法1が再現できれば解法2に進んでください。同じ手順で間違えない限りはどんどん3、4、5と進んで下さい。そして仮に解法6で間違えたら解法6をしっかり覚えてまた最初の解法1からスタートです。つまずいたら最初に戻って下さい。きついですか?じゃあ、第一志望を諦めて下さい。第一志望に受かりたいならここで言う方法を実践して下さい。さぁ、6問目でつまづいたら最初の1問目です。そこからまたどんどん解いていき解法6をクリアしたら解法7です。仮に解法7が分からなければ解法を読み、そしてまた解法1からスタートです。それで解法10までたどりつければこの日の勉強は終了です。違う教科に移って下さい。そして次の日ですが次は解法11から解法20までを初日と同じ手順で覚えて下さい。一通り覚えたら解法11から問題を解いて見る・・・。でしょうか?

答えはノーです。解法11からではなく昨日行った解法1から解法20までを通しで行って下さい。で途中でつまづいたら昨日と一緒で振り出しに戻りやり直しです。間違いなく解法20までたどりついたら2日目は終了です。この方法で毎日10個づつ解法を覚えれば17日後には基礎問題精巧が終了です。

そんな時間はない。他の教科の時間がとれない。と言う声が聞こえてきそうです。それなら繰り返しますが第一志望を諦めるか、全てが中途半端な記憶のまま本番に望んで下さい。あなたが手に入れたい目標は一つ。第一志望に受かり夢に見た大学生活を送り学問やサークル、部活、バイト、遊び、恋愛に励み充実したキャンパスライフを送り社会に出る暁には目標の就職及び資格や夢を叶える事ですよね。多少の苦労なく手にする目標にあまり価値はありません。自分の人生に自信を持つためにはこれしきの簡単な山くらい越えて下さい。

少しきつく言いすぎましたか。でも安心して下さい。例に出した基礎問題精巧167題くらいはそこまで時間はかかりません。せいぜい遅くても1ヶ月半あれば他の教科をやりながらでもじゅうぶん間に合います。いやいや、1日10題それを167問、間違えたら最初に戻ってやり直しって事は日が経つにつれて勉強時間が増えるじゃないか!最終日は167問を最初からやるなんて無理だ。1から10までやるだけでも3時間かかったんだから1から167までやるには最終日に3時間✖️16.7=50時間かかるじゃないか!って思いますよね。

それがかからないんです。早い子なら1時間。遅くても最終日は3時間もあれば167問全部解けちゃうはずです。

なぜならあなたはこの1ヶ月半、ひたすら多頻度アウトプットをこなしてきたから。間違えたら振り出し。間違えたら振り出しを繰り返して何度も同じ解法を毎日毎日目にしてきたから。だから1ヶ月前に比べて驚異のスピードで問題が解けるようになっています。アウトプットを繰り返し脳に記憶を定着させたからですね。ちなみに、何度も繰り返したからもういちいち紙に書かなくても解き方が頭で再現できるという問題はわざわざ紙に書かなくてもOKです。これが完璧にできれば数学2Bの共通テスト6から7割はまず達成できるはずです。

一応、証拠を示します。私の子供ですが前述した通り数学がかなり弱いです。高1の序盤から早々に置いてけぼりをくらい学年順位は450人中いつも430番台。よくて410番くらいと言うとんでもない状況でした。それは偏差値72の進学校の中だからでしょ。とお思いですか?違います。比較的どのような学校の生徒さんでも受ける進研模試の同世代の高校生の中において偏差値38や良くて42あたりをうろつく生徒です。絶望的ですよね。彼もそれを自覚しており、だからこそこの1年毎日数学だけは1A2Bを欠かさず取り組んできました。しかし、嘘だろって思うくらい結果はついてきませんでした。ちなみに過去のセンター試験の問題を3年分やらせてみましたが数学1Aの結果は平均で58/100。数学2Bに関しては42/100でした。今年の夏の中盤の段階でですよ。もう10ヶ月も勉強してきたのに。

これ以上見てられないと思った私は彼にこの多頻度アウトプットを絶対にやるように強制しました。親が子供の勉強に口出しをしたくありませんでしたが、日頃ひたすら頑張っているのに成果がでない事に胸が張り裂けそうになり数学に対してだけは口を出しました。私自身数学から逃げた過去があるくせにです。

夏が終わり9月も終わり。では結果はどうだったのか?ですが昨年の共通テスト過去問に関しては数学1Aが82/100 数学2Bに関しては70/100まで伸びました。彼も信じられない成果に今までは何だったのかと驚きを隠せず俄然モチベーションに火がついた状態です。今までの知識+多頻度アウトプットで知識の引き出し方のコツを身につけた証拠です。

ちなみに彼の昨年共通テストの過去問の総合得点は732点/900まできました。今までは数学が足を引っ張りすぎて良くて650/900くらいだったのにです。

彼は他の教科もこの方法でひたすらアウトプットに取り組んでいます。苦手な科目は特にです。全部の教科をこの方法でというのは残りの時間を考えると難しいですからね。

ちなみに私は国語、英語、日本史の3教科受験でしたが現役生の頃は日本史でこの方法を取り入れてひたすら教科書に赤線引っ張って毎日毎日一から教科書を読んでいました。国語、英語は11月半ば頃にようやく基礎を終えてそこからは過去問を解きまくり間違えた問題はピックアップでひたすら毎日くりかえしました。最終的には余裕で合格しました。

私の子供はまだ本番を迎えておりませんが、まだまだ伸びるはずです。最近はひたすら2次対策で過去問のアウトプットを繰り返しています。未だに2次になると数学は満足行く点数には届いておりませんが、それでも最近は1完から1完半は取れるようになっています。2完できれば国語、英語は得意なのでまずまず合格に届くのではないでしょうか。

かなり長文になりました。まとめます。現役生はまだまだここから伸びます。キーワードはアウトプット及び多頻度です。夏の結果に焦らないで下さい。秋の模試の結果が悪くてもまだ大丈夫です。アウトプットに加速をつけてください。現役生は本当に秋以降爆発的に伸びます。適切な努力。つまり、多頻度のアウトプットをつづけていれば。

さて本日、私の子供は東進さんで志望大学の冠模試が開催されるとの事で朝から試験に出かけました。11月には河合さんで再度冠模試を受けていよいよ大詰めという段階です。

本日の結果がもし悪くても気にするな。確実にのびてるからな。今の2次対策の成果が出るのは後1ヶ月は必要だからな。と肩を叩きリラックスさせて送り出しました。

受験生のみなさんは現役生、浪人生を含め私の子供と同じ世代のお子さんです。

私の子供からすれば完全にライバル。私からしても可愛い我が子と同じ年度に闘う事になるライバルですが、我が子に関係なくみなさんの受験の成功を願っております。

人間3ヶ月あれば見違えたように成長する事ができます!最難関校を目指して1年、2年の頃からコツコツと努力を積み重ねてこられた方なら尚更です。

共通テストまで後3ヶ月半。私大入試までは4ヶ月。国立2次までには5ヶ月弱。まだまだ可能性しかありません。みなさん、夢を勝ちとって下さい。応援しています。




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