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ワンオペ育児経験の男性歯科医師が考える【夫婦で共有おすすめ育児の心得】

このnoteは育児・子育ての内容ですが、女性には勿論刺さる内容だと思いますし、育児にうまく向き合えない・分からない男性の皆さんが読んでも刺さる内容だと思います。

要するに、誰が見ても良い暇つぶし程度にはなっていますので、是非読んでみて下さい🤗笑


ご挨拶

初めましての方は初めまして。Xでお世話になっている皆さんはこんにちは。ゆるゆるです。
まずはこのnoteをご覧頂きありがとうございます🙏

私は今歯科医師免許を取得した身であると同時に、妻との間に授かった子供の育児をワンオペでする男性という珍しいジャンルの歯科医師です。

どうぞよろしくお願いします🙇

このnoteを書こうと思ったキッカケ

1.男性の目線から、男女の育児への認識の差を埋めたい


世の中の育児における考えや認識が、男女間、もっと言えば育児経験済みか・未経験かによっても、まだまだ格差があります。
特に、なぜ男女の間での認識が違うかと言うと
育児は未だに女性メインで行うことが多いからです。

なので正確には
男女の差』というよりも
育児経験済女性とその他の人
と言う構図で、育児への認識が違うと思います。

とはいえ、昨今「イクメン」や「男性育児休暇」など、男性が育児に参加する用語や世の中の流れが出来てきました。認識の差を埋めるには経験してもらうのが1番良いので良い事だと思います。
しかし、それは一時的な物であり、結局メインで育児をするのは女性が多いです。

私の中で、それが決して悪いと思っている訳ではなく、むしろ社会の在り方としては、合理性が高いと思っています。

そんな世の中で、男性で育児をメイン経験している私から
育児を担う人(多くは、女性である母親や親族)が、普段どのように育児と向き合っているのかを伝える事でお互いの理解・認識を深める事が少しでも出来るのではないか・歩み寄れるのではないかと思って、このnoteを書きます。

2.エビデンスベースの育児と現実の育児の差を伝えたい

男性だけでも珍しいワンオペ育児を医療従事に携わる身からアプローチする事で、エビデンスベースの正しい育児と現実の育児の差も伝えたいです。

エビデンス上では正しくても、経験から来る感情面での育児では、違いがあると思ったためです。あくまで感じ方も人それぞれなので、医療従事者である私でもエビデンスに沿わない事もしたと先にお伝えします。

育児をするとはどういう事なのか

定義

さて、早速始めます。ずばり育児とはなんですか?

大事な事なので答えを言います。
育児は夫婦や周りの人との共同作業』だと思ってください。

どちらか一方が1人でするものでもなければ、2人で均等にするものでもありません。家庭の在り方は、千差万別、十人十色。
シングルマザー・ファザーの方も1人でしなければならない場合もあれば、親や親戚が協力してくれる場合もあるでしょう。

実例

通常パターンの2人夫婦の場合を考えます。
よく「夫婦2人で育児」と言えば、どうしても「2人で一緒に平等に」と考えがちですが

私の経験上、実際の所は
・メインで育児をするリーダー
・育児をサポートするサポーター

に分かれます。

【夫婦喧嘩にならないために】
ここで大事なのは、【リーダーもサポーターも固定しない】事です。
何故なら、リーダーばかりは疲れますし、サポーターばかりも何をしたらいいか本当の意味では理解しきれないからです。
その割合は、それぞれの夫婦で話し合うか、イメージ出来なければ、やりながら自然と決めていくと良いでしょう😊

適宜やりながら話し合う内容

実際、話し合う内容は
❶リーダーの割合、サポーターの割合
❷育児への考え方、価値観、認識、お互いの疲労理解度


❶について
上記に示した通り、固定せず、やりながら話し合いましょう。
家庭事情にもよると思うので、夫:妻=1:9、3:7、5:5、7:3、9:1等
色んなパターンあってよいと思います。

【夫婦喧嘩にならないために】
この割合はだいたいの割合なので、この数字を武器に「どちらが偉い」「お前は今週は動いてない」とか、無駄な争いは避ける事です。あくまでもだいたいの数字です😊


❷について
育児への考え方・認識・理解・価値観は平等に話しあい、お互いの疲労度も平等に適宜聞く。
いうなれば『メインのリーダーが全て考えてサポーターに価値観を押し付けるわけではないし、かと言ってサポーターが全てリーダーに任せるわけではない』ことです。

【夫婦喧嘩にならないために】
夫婦とはいえ、お互いの生きてきた家庭環境が違う他人同士です。価値観は違う面があるため、特に初めての育児においても、都度都度話し合い摺り合わせをする必要があります。あくまで平等に話し合いましょう😊

話し合いの時に、お互いが気を付ける事

❶夫婦2人で生活していた時の家事の役割分担とは大きく異なる

夫婦2人で生活している時は、予定が組めるので家事の分担は綺麗半分ずつすることもできるでしょう。
しかし、子供が関わってくると育児の関する家事だけでなく、何気ない家事も手に負えない事が多く発生します。

例えば、ゴミ捨てを例にあげます。

●夫婦2人のゴミ捨て
2人の時は好きな時にゴミ捨て場に行けます。
1人がゴミ捨て場にゴミを捨てに行き、もう1人は自由です。

しかし、子供がいると過程・工程が増えます。

●子供がいる時のゴミ捨て
やり方①
1人がゴミを捨てに行き、もう1人は家で子供を看てもらいます。
→夫婦2人のゴミ捨ての時にいた、自由な人がいなくなりました。

やり方②
1人が子供を抱っこ・おんぶして、一緒にゴミを捨てに行きます。
→夫婦2人のゴミ捨ての時にいた自由な人は残りますが、ゴミ捨てに行く人の負担が増えました。

このような事例は、これまで全ての家事(掃除・料理・洗い物・洗濯など)に全てに当てはまり、子供(特に乳幼児~未就学児頃)から目を離す事が出来ません。子供の命を預かる養育者としては、家事1つでも二人暮らしの時よりストレスがかかります。
たまにニュースで見かける痛ましい事故。「目を離した隙に子供が車に引かれた」「目を離した隙にマンションのベランダから子供が転落した」「目を離した隙に家から飛び出して行方不明になった」

世間や子育て経験のない人の声は『子供が可哀想だ。子供から目を離すなんてとんでもない事だ。けしからん。親は何をやっていたんだ。』です。私自身も子育て経験がない時は、似たようなことを思っていましたが、今は違います。
目を離した隙に…というのは、決して起こしてはいけません。それは、子供から1秒たりとも目を離してはいけないという事を意味します。
もし、子供を1人にして目を離し家事をするなら、必ず安全な場所(ベビーサークル等)においてやります。

そこまでやって、やっと子育ての役割が乗ってくるのです。乳幼児ならおむつ替え・授乳・沐浴・寝かしつけ・一緒に遊ぶ・夜泣きが先ほどの複雑になった家事に乗ってきます。
ここまで書いたら、夫婦2人で暮らしていた生活とは大きく異なることがお分かりいただけたと思います。

そこを念頭に置いて、話し合いをしてください😊

❷ 育児は1人の人間を育てるため「○○すべき」思考になりがち

子育ては、大切な自分の分身のような存在をいかに幸せにしてあげるかを親なら誰もが考えます。

そうすると、
Ⅰ「こういうのはどうだろう?」
Ⅱ「こういう事をしてあげた方がいいのではないか?」
Ⅲ「こうした方が良い」
Ⅳ「こうすべき」

というように、考えがどんどん狭くなっていきます。

それだけでも、子供ののびのびした自由な成長を妨げ、良くない事と私は思いますが、問題は先程も書いた通り、子育ての考え方は夫婦が必ずしも一致している訳ではないという事です。どんなに仲が良い夫婦でも、お互いの考え方に違いがあるのは当然な事です。何が正しい、何が間違っている。子育てにおいて、Ⅲの「○○すべき」思考は夫婦喧嘩に発展しがちです。

そこを念頭に置いて、話し合いをしてください😊

❸子育ては夫婦お互いが初めてだという事

第一子の子育ては夫婦お互いが初めてです。毎日がドキドキの連続です。夫婦のどちらかに何かを頼まれた時に「初めてだから分からない」というのは控えましょう。頼んだ方も子育ては初めてです。お互いを尊重し合いましょう。
先程、リーダーとサポーターの話をしましたが、サポーターは『手伝う』という感覚に陥りがちですが、『育児は夫婦二人の共同作業』ですから

●サポーターは
「一緒にやるよ」「何すればいいかな?」と聞くのが良いです。
「手伝おうか?」は禁止です。
●逆にリーダーは
「これして欲しい」「今は1人で大丈夫」と優しく答えてあげてください。「言わなくてもわかるでしょ」は禁句です。

そこを念頭に置いて、話し合いをしてください😊笑

まとめ

長々と書きましたが、子育てにおける話し合いは、価値観の摺り合わせという意味でも本当に大切です。
何からスレ違い、掛け違い、ズレが起きるかわかりません。話さないとスレ違い、掛け違い、ズレが発生し

●子育てはどちらかに任せきりでお互い我慢
もしくは
●最悪の事態になって、世の中でよく聞く「価値観の違いによる離婚」
になり兼ねません。

その前に、しっかりお互いの確認と話し合いをしておき、その後も適宜、掛け違いやズレが発生しても、それぞれの家庭によって解決方法は異なると思いますが、よく話し合ってください。
2人で解決できない時は、祖父や祖母や子育て支援センターなど第三者に頼ることも考えましょう。

終わりに

以上が「ワンオペ育児経験の男性歯科医師が考える【夫婦で共有おすすめ育児の心得】」です。初回のnoteはこれくらいにしておきます。

エビデンスベースの育児と現実の育児の差については今回は触れていませんが、次回「月齢ごとの子育て対応編」で書こうと思います。

noteの反響がある、もしくは、私のやる気(笑)があれば、更新しますので
また次回お会いしましょう😊

それでは皆さん、最後まで御覧いただきありがとうございました😊


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