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【ゆるっと秋の養生】体を守る衛気と肺を元気にする乾布摩擦

みなさん、こんにちは。

これから秋へ向かって、だんだんと大地の気候が大きく変化をして、湿気も少なく、過ごしやすい季節に入ります。

養生では秋は「肺」の季節とされていて、肺が苦手な乾燥対策として、潤いや白い食べものなどの情報でいっぱいになります。

養生での「肺」とは、呼吸によって新鮮な空気を取り込んで、気血水の気を作り、汚れた気を外に排出します。

肺が取り込んだ空気は腎に引き込まれ、しっかりとした呼吸になります。

肺は体内の水分代謝を助けるはたらきもあり、気や水が全身に巡ることで「衛気」というバリアの層ができ、皮膚を守ります。

肺のはたらきが弱ると、気が生み出せなくなるので、呼吸やたん、鼻づまりや鼻水、呼吸器系の不調が起こります。

体を守るバリアの「衛気」も不足するので、花粉やウイルスなどの外的刺激にさらされやすくなります。

そこで秋は肺の苦手な乾燥から守る、潤すことがテーマになりやすいのです。

肺は体のバリアの見えない層である「衛気」と、つながりのあることが分かりました。

季節の変わり目の寒暖差からの不調や花粉症、アレルギーなど、健康な状態だと何ともないのに、ちょっとしたことで不調やゆらぎとしてあらわれる。

それは、もしかしたら肺の弱りからの「衞気」の不足なのかもしれません。

衛気を養う養生も、これからたくさん出てくると思いますが、今日は秋冬に大活躍の養生をご紹介します。

それが、「乾布摩擦」です。

「恥ずかしい?」「古い?」

「乾布摩擦」というとあのアニメのイメージが染みついてしまっていますが、乾布摩擦とは、乾いた布の上からマッサージするとあります。

服の上から、気がついたとき、テレビを見ながら、気軽にできるものなのです。

季節の変わり目に体調を崩しやすい、のどや鼻からの風邪を引きやすい、

病気に対する抵抗力を上げたい、寒暖差アレルギーや花粉症対策にぴったり。

先ほどもお話したように、皮膚と肺はつながっているので、乾布摩擦をすることで、五臓の「肺」を元気にして、

呼吸を整え、気を作り、肌を潤し、元気になり、外的刺激ではびくともしない体づくりにつながります。

テレビを見ながら、服の上から「なでる」だけ。

ごしごし頑張りすぎると、皮膚に傷がついてしまいます。

末端から、心臓へ向かってなでなで。

全身、腕から胸への「太陰肺経」をなでなで。

丁寧にすると10〜15分くらいかかりますが、終わるころにはぽかぽかです。

そして、「肺に良い食材」+お米や芋類、きのこ類も、「衛気」を養ってくれますよ。

余談ですが、「乾布摩擦」のことを、どういうわけか「寒風マッサージ」と覚え違いをしていた私です。

今日も最後までありがとうございました。


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