【ゆるっと養生】こころも体も養う寒露の養生
みなさん、こんにちは。
今日から二十四節気の「寒露」に入りました。
寒露は、夜が長くなり、露が冷たく感じられるころ。
朝晩の冷え込みが強くなり、昼間は空気がほどよく乾燥して、澄んだ秋の晴天がつづく過ごしやすい時期でもあります。
気候がよく、美味しいものも多い季節ですよね。
健康であれば、ぐっすり眠れて、美味しいものを食せて、体も動かしやすい季節ですが、
このころになると、「気」と陰の不足による不調が見られることがあります。
何となくやる気が出ない、元気が出ないのも、そのせいかもしれません。
ですからこのころの養生は、元気と潤いを補給する対策が基本になります。
ご自身の調子を見て、足りなかったり、多すぎることを見つめて、そのときどきに合わせてバランスをとりましょう。
この時期に気をつけるのは、「汗」。
発汗しすぎると体の中の潤いを出すことになるので、辛みや温め食材は適度に。
意外と見落としがちなのは、長風呂や岩盤浴。
むくみが強くて、汗をかくとすっきりするときは有効ですが、
あとにくたくた、ぐったり、カサカサ、かゆかゆになるのであれば、控えるほうが良いでしょう。
それから厚着のしすぎも、この時期は要注意。
その場の空調や、急な天気や温度の変化に対応できるように、調節しやすい服装や羽織を活用しましょう。
もちろん、薄着すぎて気づいたときには「ぞくり」と感じたら、風や寒さの邪気にさらされている注意サイン。
こまめな調節が難しい季節でもありますが、油断は禁物です。
「今日は冷えたな」「疲れたな」という日の夜は、ゆっくり湯船に浸かって、しっかり体を温めましょう。
ゆっくりといっても、汗をかきすぎないように長風呂ではなくて大丈夫。
足先やお腹や腰に手を当て、冷えている部分がじんわり温まるのを感じましょう。
もちろん肺を弱らせないために、乾燥対策も冬にかけてつづけていきましょう。
肺が弱るほど、悲しみの感情が深まり、落ち込みや憂うつ、感傷的になりやすくなります。
肺を養うことで、こころも養い満たしてあげることができます。
保湿や加湿、肺の時間に休むために早寝すること、潤い食材からの潤い補給も心がけましょう。
これからの養生の基本は、元気と潤いです。
温めて潤す食材として他に、えび、ナツメ、卵、小松菜、シナモンなどもあります。
潤いの白い食材のれんこん、大根、山芋、梨、ぶどう、えのき、豚肉もおすすめです。
やる気が出ない、疲れが取れないときは、元気を補ってくれる白米、きのこ、カボチャ、さつまいも、じゃがいもなど。
豆腐は胃腸を整えて、潤いも、元気も補ってくれる食材ですが、冷ます力が強いので加熱して頂きましょう。
食卓もだんだんと秋へ。
おすすめメニューは、「山芋たまご」
材料はすった山芋と、卵だけ!
味つけはお好みで。
山芋も、卵も、胃腸を整えて、元気と潤いをもたらしてくれます。
小麦粉などのつなぎを入れなくても、卵でふんわりとまとまります。
キャベツやにんじんなどを加えても、美味しいですよ。
今日も最後までありがとうございました。