【ゆるっと養生】大寒の養生は秋冬養陰がカギ
みなさん、こんにちは。
今日から二十四節気の「大寒」に入りました。
一年で最も寒さが厳しくなるころとされています。
過酷な寒さに、体はちぢこまり、心もこわばりやすい季節です。
そのため気血の巡りも悪くなり、痛みや不調が出やすくなります。
古典では冬は「閉蔵」の季節で、蔵に閉じ込めて大切に備えてしのぐような養生がテーマです。
過労や寝不足、汗をかくなどの活発すぎる行動や、発言も控えめに。
体力も、気力も省エネモードで、きたる春までしっかり温存しましょう。
大寒は寒さがピークを迎えますから、このころから「三寒四温」といって、春を感じるような日もあるでしょう。
冬から春への季節の変わり目は、陰から陽への大きなエネルギーが動きますから、こころにも体にも大きな負担や戸惑いをしいられます。
ちょっと暖かいと感じても、今はまだ冬の陰気の旺盛な季節ですから、油断して急に薄着になったり、冷たいものを食べるのはぐっと我慢。
しっかり腎を養い、消耗しやすい気血をしっかり補うのがポイントです。
腎は冷えを嫌うので、小春日和があったとしても、薄着や冷たい飲食はほどほどが大事なのです。
特に、足腰などの下半身の冷えに気をつけましょう。
これまでにも出てきた、体を温める食材(えび、羊肉、鶏肉、マグロ、アジ、赤貝、さつまいも、かぼちゃ、ネギ、ニラ、春菊、みょうが、しょうが、にんにく、マッシュルーム、らっきょう、ザーサイ、辛子、黒砂糖など)もおすすめです。
かゆみや炎症のあるときは、辛味食材や香辛料は控えましょう。
古典では「春夏養陽.秋冬養陰」という言葉あって、乾燥が厳しい秋冬は陰血(潤いと血)を補うことが大切だと考えられています。
血が足りないと、落ち込みやすい、不安になりやすい、眠れなくなります。
今日は、潤いと血の両方を補える食材として「卵」を紹介します。
卵は潤いを補って、血を養って、心を落ち着かせてくれます。
大寒の時期に生まれた「大寒たまご」を食べると、縁起がいいという言い伝えもあります。
山いもは消化を促して、胃腸を整えて滋養し、潤いをうむ。
小麦粉とかのつなぎなしでも、卵でふんわりまとまるよ。
トマトは血を補って、爪や肌や目を潤し、ほてりをとる。
トマトは体を冷ます性質があるので、加熱してとろう。
牛乳は潤いと疲労回復に役立ち、はちみつは元気と潤いを補う。
卵は潤いと血を補って、足腰を強化してくれる。
具をたくさん入れると、かたまりずらくなるので、少なめに。
節分のお話は、またどこかで。
今日も最後までありがとうございました。