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【ゆるっと養生】冬へつなげる霜降の養生

みなさん、こんにちは。

今日から二十四節気の「霜降」に入りました。

霜降は朝夕の気温がぐっと下がり、霜が降り始めるころのこと。

少し前までは30℃近くの日もあったはずなのに、ここ数日は朝晩の冷え込みがとても厳しく感じられるようになりました。

そうすると、それぞれに弱っていたり弱い部分に不調の症状があらわれます。

「一雨一度」という言葉もあって、この季節の雨は冷たい空気を連れてきて、少しづつ気温が下がり、秋が深まっていくので注意が必要です。

今日も冷たい雨が残り、寒い一日となりそうです。

特に乾燥を伴う秋は、のどや鼻の不調や、何となく秋疲れを感じる、気分が落ち込みやすい時期でもあります。

霜降から立冬までに吹く北風を「木枯らし」、このころの雨を「しぐれ」と呼びます。

この言葉を聞くだけで、寒い季節を思い出します。

養生とは、次の季節を健やかに過ごすためのもの。

秋は霜降で最後となりますので、これから迎える冬への備えも取り入れていきましょう。

このころは乾燥からののぼせや倦怠感、のどの不調や風邪を引きやすい時期でもあります。

乾燥から肺が弱ると、メンタル面にも影響が出て、イライラしたり、憂うつになったり、気分が落ち込みやすくなります。

不調が胃腸にくると、食欲不振や元気が湧かないといった秋バテ・秋疲れにつながります。

潤いやエネルギー不足は睡眠にも影響しますから、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなることも。

乾燥とともに気温も一気に低下するので、冷えへの備えもますます大切になります。

このころの養生の基本は、胃腸を養いつつ、温めと潤いを補給すること。

胃腸が弱ると必要な栄養やエネルギーを吸収できず、体を温めたり、潤す働きの妨げとなります。

最近では「温め」「温活」という言葉も定着しつつありますが、温めの前に「冷やさない」ほうにも着目してみましょう。

冷えた飲みものや、アイスやゼリーなどの甘いもの、体に良いと思って食べていたヨーグルトやサラダなどは、

胃腸が弱り、だるさや疲れ、冷えなどの不調のもとになっていることがあります。

乾燥した冷たい風は、油断した肌や素肌からするりと入り込みます。

特に風の強い日は要注意。

薄着や、足首・手首・首の付け根を外気にさらさないように、襟のあるものや羽織を活用しましょう。

また冷え性の人に多いくるぶしの靴下も、足首を守れないので控えるのが良いでしょう。

流行りの温かい肌着の中には、化繊混のものがあり、それが乾燥や肌荒れをもたらし、不眠や不安につながることもあります。

肌に近いものは綿などの素材を選んでみたり、ご自身の生活習慣を秋冬用に見直してみるだけで、驚くほど快適に過ごせるようになります。

肌は乾燥しやすい肺とつながっているので、乾布摩擦も服の上からなでなですると、血流も良くなり潤いにつながります。

このころにおすすめの食材はこちら。

この季節におすすめしたいメニューは、ごはんと具沢山お味噌汁や豚汁。

たくさん作って、作り置きしたり、スープジャーでお弁当として持って行くこともできます。

エネルギーを補いたいときは、ホクホク野菜(うるち米、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなど)

潤い不足には、白いもの(えのき茸、白菜、さといも、大根、豆腐、れんこん、白ごまなど)

そしてお味噌にも、体を温める力があります。

​​​​​​加熱した野菜やきのこに加えて、疲労回復の豚肉や温めの鶏肉、イカやタラやエビなどを入れて主役にするのも良いですね。

忙しいし、時短したいからこそ、具沢山のお味噌汁とごはんで、自分に合格点をあげる。

「あせらない」「できないことを後悔しない」のも、養生なんですよ。

ですから、もっとしんどいときは、ごはんもお味噌汁もレトルトでOKだと思います。

カット野菜や、カットきのこもあるし、お肉だって用途ごとに切ってくれていて、

包丁も、洗い物も、労力も、最小限ですむ、便利な世の中になりました。

最近土鍋ごはんデビューをしたのですが、土鍋で炊くと、いつものお米も瑞々しくて、美味しくなります。

この季節旬の、さつまいもごはんにもハマっています。

霜降のテーマでもある温めと潤い食材の一つとして、今日はかぼちゃをおすすめしたいと思います。

二十四節気の霜降の次は冬至なので、そこでもきっとおすすめ食材として上がってくると思いますが、

かぼちゃは温めと潤いに優れていて、食欲不振や秋バテ、何となくだるい、疲れが取れないときにも、お腹の中からぽかぽか温めて癒してくれます。

さらに季節の変わり目の疲れをとって、冬の季節へスムーズにつなげる手助けをしてくれる。

作り方は簡単で、食べやすい大きさにカットしてレンチンして、少しのはちみつと醤油で絡め炒めるだけ。

はちみつも潤い食材。

黒ごまはめまいやだるさ、肌や髪の乾燥、足腰や目の弱り、便秘にいい冬の滋養食材でもあります。

そのままでは消化しづらいので、すりごまを使うと吸収率がアップしますよ。

そして、この「潤い」は体の中で夜に作られています。

ですから秋の夜長を楽しみつつ、秋冬は早寝を心がけましょう。

冬へ向けて、加湿や湯船に浸かる、早寝を心がける、季節や気温を感じながら衣服や暮らしを合わせるなど、

季節と共に体のサイクルにぴったり合ったポイントを押さえ、守りに入った冬の養生を取り入れながら、元気に過ごしましょうね。

今日も最後までありがとうございました。


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