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【ゆるっと養生】心身ともにソワソワする雨水の養生

みなさん、こんにちは。

今日から二十四節気の「雨水」に入りました。

雨水とは、雪が雨と変わり降り注ぎ、降り積もった雪や氷も溶けて水となるころのこと。

厳しい冬の寒さや凍っていた大地がゆるんで目が覚め、草木が芽生え始める時期とされています。

立春から春分の間にはじめて吹く南寄りの強風を「春一番」と呼びますが、このころに吹くことも多いといいます。

春の気候を覚えることも多くなり、三寒四温とともに一歩ずつ春に近づいていきます。

立春が過ぎたら飾って良いとされるおひな様も、雨水に出されることもあるといいます。

ひな祭りは、厄を移した人形を水に流していたことに由来するため、水に関係する行事とされています。

「水が豊かになる雨水にひな人形を飾り始めると、良縁に恵まれる」と言われています。

さて、そんな雨水の養生を今日はサクッとお話したいと思います。

立春を境に暦の上では春となり、冬の陰気が減り、陽の気がますます旺盛になっていきます。

植物に例えると、蕾が膨らみ、発芽するような活動や芽吹きのエネルギーが湧くのを感じられます。

春は陰気から陽気への大きな気候の変化とともに、新学期や新生活など新しい環境や人間関係の変化を伴いやすく、大きなストレスを心身ともに受けやすい季節といえます。

養生では、春は「肝」が活発に働く季節とされている一方で、「肝」はストレスに弱いとされているため、春は「肝」の不調も出やすいとされています。

お腹が張りやすかったり、ガスや便秘に悩まされたり、足がつる、目の不調、筋肉のひきつるなどのトラブルに見舞われることもあります。

また「肝」は血の貯蔵庫で、肝が弱ることでこころも情緒が不安定になりやすく、イライラしたり、憂うつ、焦りといった自律神経の乱れによる不調が出やすくなります。

ですから雨水の養生は「肝」をいたわり、血で満たしてあげること、こころを穏やかに、ストレスを上手に発散することがテーマになります。

「肝」は1〜3時を司るとされることから、夜更かしせずにこの時間帯にしっかり睡眠をとることも、肝をいたわる養生です。

また「血」は昼間に全身をめぐり、夜眠る間に肝に帰り、解毒され新鮮な血として生み出されるとされています。

睡眠不足や不規則な生活をつづけていると、血が汚れたままとなり不調のもととなります。

「肝」は「筋」とも関連しているので、伸びやストレッチなどの適度な運動もおすすめです。

春を見つけるようにお散歩すれば、無心になれて、ストレス発散もできます。

ストレスを上手に発散できないと、体の中を巡る気が滞り、イライラや張りなどの不調があらわれるので、自分に合ったストレス発散方法を見つけておきましょう。

春のキャベツは、五臓を労り、元気になり、消化器系の不快感や張りをとります。
いちごは春に弱りやすい肝の働きを助け、喉や口を潤し、イライラや煩わしさをとってくれます。

グレープフルーツや甘夏などの柑橘類も、肝を守って、気を巡らせ、そわそわやのぼせを適度にクールダウンしてくれます。

炭酸も、気をしっかり巡らせてくれるのでおすすめ。

お好きなフルーツと合わせても◎

春は肉類を少なめに、春の新玉ねぎや葉野菜をたっぷりと摂りましょう。

また、雨水は昼夜の寒暖差を感じることが多くあります。

春は昼間に少し暖かくなったからといって、薄着になりすぎないことも大切とされています。

今日も最後までありがとうございました。


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